【経営者編】CEOにこそ必要な「メンタルマネジメント」という武器 ~ MBA×医学博士が語る、リーダーのための心の戦略 ~

リーダーは本当にストレスに強いのか?

CEOや経営者の多くは、「自分はストレスに強い」と信じているのではないでしょうか。実際、研究でもその認識を支持する結果が複数あります。

例えば、米ハーバード大学ビジネススクールの研究(2012年)では、リーダーは、非リーダーよりもストレスレベルが低いことが示唆されました。また、同じリーダーの中でも、より権限や影響力を持つ立場にある人ほどストレスが少ないことも明らかになりました。その理由は、自分で環境をコントロールしている感覚(コントロール感)にあるとされています。つまり、コントロール感は強力なストレス緩衝材と言えます。

しかし、私が多くのビジネスパーソンの日常における自律神経をウェアラブルデバイスで測定し、自律神経とストレスの関係を研究してきた中で痛感しているのは、「コントロールしているつもり」が、逆にストレスを見えにくくするという点です。

意思決定、責任、プレッシャー ── それらは副交感神経の働きを抑制し、交感神経の緊張状態を慢性的に維持させます。つまり、自分では「大丈夫」と思っていても、自律神経はすでに限界を超えているというケースがあるのです。

CEOやビジネスリーダー、起業家のように、一見すると強そうな人ほど気づくのが遅くなる。これが、リーダーが陥りやすい「静かなメンタル不調」の罠です。

「気づいたら限界」─ CEOの脳と心に起きていること

慢性的に交感神経が優位な状態が続くと、自律神経のバランスが崩れ、心身にさまざまな「ひずみ」が現れてきます。

例えば・・・

 

 

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【執筆者プロフィール】

板生 研一

WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中