入浴で快適な体メンテナンスを! ~導入編~
入浴と良質な睡眠の深い関係。ポイントは体温の上昇と下降に
朝晩の気温がぐっと下がり、あたたかい布団が恋しい季節になりました。お風呂で温まった後は、ふかふかのお布団で、ゆっくり眠って疲れを解消!
でも、なかなか眠れない、眠りが浅い、などなど、睡眠に悩みを抱えている人は意外と多いものです。バスタイムでは、今月から3連続で、「よい眠り」を徹底追及。快眠のためのイロハを学んでいきましょう。
睡眠のメカニズムを知ろう
人間の体内には、体内時計が備わっていて1日のリズムを刻んでいます。そして、人間の体温もリズムがあります。そのリズムと「睡眠」は大きく関係をしています。まずは、「睡眠のメカニズム」のグラフを見てみましょう。朝から体温が徐々に上昇し、夜の7時~8時にピークを迎えまた徐々に下がってきます。そして朝の4時~5時が最低体温になります。睡眠のメカニズムはこの体温リズムの影響を大きく受けています。
また「眠気」にもリズムがあり午後2時ごろに軽い眠気がやってきて、再び深夜に向けて眠気がやってきます。
大切なのは夜の眠気のリズムと体温リズムとの関係。つまり「体温降下角度」が、深い眠りの鍵となっているようです。
入浴で一度体温を上昇させ、熱を放散
よい眠りのためには、体温の低下が必要。しかし、体温を下げる為にはどうすればよいのでしょう……?
そう、そこで「入浴」の登場です。
入浴すると、血液循環が行われた結果体全体が温まり、体温が上昇します。そして入浴後は、血管がひらいている為に熱が放散されやすい身体になり、結果として体温が下がっていきます。つまり、入浴によって体温を上昇させることで、逆に体温を下げやすい身体になる、というこということ。赤ちゃんは、眠くなると手足が温かくなる、とよく言われますが、これも入眠に向けての体温の変化。身体の中(深部)の温度を下げる為、熱放散しているのですね。
データでみる入浴の効果
いよいよ冬本番。これから特に冷え症の人にとってはつらい季節。そんな冷え症の人は寝付きも悪いというデータもあります。
実は冷え症の人こそ、就寝前の入浴がベスト。シャワーだけでは、体はあまり温まりませんので、やはり入浴をおすすめします。当社で行った、入浴と睡眠の質についての実験においても、就寝30分前の入浴が、翌朝の目覚めにもよい効果をもたらすという結果が出ています。
ニュースリリース008-004
入浴剤を使用した入浴( B )、シャワーのみ( C )、入浴なし( N )による、起床時の睡眠評価実験結果グラフ。意欲、覚醒感ともに入浴( B )が高く、眠気は逆に低いとなっています。つまり、入浴後に眠ることで、すっきりとした目覚めが期待できる、という結果になりました。
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