母親の半数が気にする子どもの姿勢。現代っ子の「猫背習慣」のチェック方法は?

スマホやゲーム機を一人一台持つのが当たり前、学校ではデジタルパソコンやタブレットによる学習が普及、子どものねこ背が気になるという方も増えています。だからと言って子どもに「背すじを伸ばしなさい!」と注意してもその場では治るけれども、また元通りに。子どもが正しい姿勢を保つにはどうしたらよいのか、これまで高齢者から小学生まで3万人の姿勢を治し、猫背矯正マイスター®︎・宮前まちの整骨院代表で『10秒で治る!子どものねこ背のばし』(かんき出版)著者の小林篤史が「シンプル・かんたん・すぐできる」方法をお伝えします。
7月30日(土)に、アットセミナー東京八重洲通りにて「子どものねこ背のばし」セミナーを開催。保護者、教育者など子どもの姿勢が気になる方に向けてケア方法や考え方などをお伝えします。
詳細ページはこちら。(オンライン同時開催)https://info.bodysprout.com/seminar_kdmnkz220730

  • 約8割の親が子どもの「姿勢の悪さ」を問題視

スマホやゲーム端末を持つことが当たり前になっている現代の子どもたち。全国の小中学校で一人一台のインターネット端末を与える「GIGAスクール構想」も進み、パソコン・タブレット学習の機会も増えています。
最近では、重すぎるランドセルを問題視し、小学生が自ら解決グッズを開発したことも話題となりました。
現代を生きる子どもたちの周りには「ねこ背習慣」が溢れています。

私たちが2022年2月に子を持つ親156人を対象に行った、子どものねこ背に関する実態調査では、「お子さんの姿勢の悪さが気になりますか?」との質問に対し「とても気になる」「気になる」と答えた人が48.7%と、全体のほぼ半数。「どちらかといえば気になる」まで含めると74.7%となり、8割近くにものぼります。

子どものねこ背は見た目だけの問題ではありません。そのままにしておくと背が伸びにくくなったり、肩こり・腰痛などの痛み、そして朝起きられない・なんとなく体がだるいといった原因不明の不調など、さまざまな問題を引き起こしてしまうのです。

  • 日常のありふれた習慣が「子どものねこ背」を助長

ここで、『10秒で治る!子どものねこ背のばし』(かんき出版)でも掲載している「子どものねこ背習慣チェックリスト」をご紹介します。

あなたのお子さんにも当てはまるものがあるかどうか、ぜひチェックしてみてください。

 

・床に座り込んでテレビを観たり、本や漫画を読んだりしている
・床で横座り(いわゆる、おねえさん座り)をしている
・床に落ちたものを、背中を丸めて拾う
・背もたれにもたれてイスに座っている
・ソファでよくゴロゴロしている
・ソファの肘掛けを枕にして寝転がることが多い
・挨拶や軽いお辞儀をするとき、頭や首を曲げている
・床やテーブルの上に置いたタブレットやスマートフォンを、上からのぞきこんでいる
・内股で歩いている

いかがでしょうか?3つ以上当てはまっている場合は、姿勢によくない習慣が定着している可能性が高いです。

このようなごくありふれた日常生活の中の習慣が、少しずつねこ背を進行させてしまうのです。

  • 子どものねこ背は「しくみ」で治す!

上記でお伝えしたように、ねこ背習慣は日常生活にたくさん潜んでいます。
だからといって、ねこ背になっている子どもに
「背中が丸くなっているよ!」
「背すじをのばしなさい!」
と口うるさく言ってもねこ背が治る子はほとんどいません。
なぜならば、「その姿勢の方がラクだから」です。その場ではよくなったとしても、1分後には元に戻ってしまいます。

では、子どもの姿勢を治すために、親はどうしたら良いのでしょうか?
そこで、私が推奨する方法は
「よい姿勢のまま、子どもがラクだと感じる環境を整える」ということです。

この方法では2つの軸で子どものねこ背にアプローチしていきます。
1つは、子どもが喜んでやりたくなるようなやり方を提供すること。
そのために、子どもが「気持ちいいから毎日やりたい!」と言ってくれるストレッチを考案しました。

もう1つは、自動的にいい姿勢になるような方法や環境を、大人が用意することです。「ねこ背習慣」を取り除き、子どもが意識しなくても勝手にいい姿勢になってくれる状態を作ってあげるのです。

  • デジタル教科書による首肩の疲れ・痛み対策にも

文部科学省が2021年度に全国の小中学校で行ったデジタル教科書の実証事業の結果によると、小中学生の2~4割がの児童生徒が授業後に首肩などに疲れや痛みを感じていて、健康面への影響が明らかとなりました。

デジタル教科書による首肩の疲れ・痛み対策にも「いい姿勢になる状態を作ること」と「ストレッチ」がの2軸でのアプローチが有効です。

 

具体的には、デジタル端末を使う際の「画面の角度」「腕ロック」。

パソコンやタブレットを使用するときに、画面を机と直角になるように置いたり、タブレットを平置きするのはお勧めしません。どちらも、画面を覗き込むような形になり、首や肩に負担がかかる姿勢になってしまうのです。

 

 

角度は30度くらい傾けるとちょうど良いです。斜め上から見下ろすようなイメージです。

同時に、机のふちに前腕を当てて、体が前に倒れ込むのをロックします。そうするとひどい姿勢になることを防ぐことができます。

 

デジタル端末を使った後や、勉強後におすすめの子どもでも簡単にできるストレッチも考案しました。

それが「ニワトリ体操」「アシカ体操」「カエル体操」です。

 

「ニワトリ体操」

①まっすぐ立ち、顔だけを前に突き出す

②顔をゆっくり戻し、できる限り後ろまで引き切った状態で10秒キープ

 

「アシカ体操」

①まっすぐ立ち、左右の肩甲骨の間の上あたりに大人が軽く触れる

②触れた部分を支点としながら後ろへ反り、10秒キープ

 

「カエル体操」

①まっすぐ立ち、両手を上げてバンザイする

②バンザイした状態から10秒かけて肘を垂直にゆっくり下ろす

 

このストレッチを行うと、デバイス端末の使用による筋肉のコリや負担をリセットすることができます。

また、頭がスッキリして気持ちもリフレッシュできるのです。

  • あれやって!と子どもがねだる「朝10秒の背中シュッシュ」

子どもが喜んで毎日やりたくなるようなストレッチの一つとして、「朝10秒の背中シュッシュ」を紹介します。
やり方はとってもカンタンです。
立っている子どもの背中を、大人が片手で上から下に「強め」に10回”さする”だけです。コツは、強めの力で首の付け根からお尻に勢いよく「シュッ!シュッ!」とさすることです。

 

ねこ背の子どもは、その姿勢を「形状記憶」してしまっています。もともとねこ背なのではなく、筋肉や骨格が「ねこ背仕様」になってしまっているのです。その状態から、「元の正しい姿勢」を一瞬で思い出させてあげるのが、この「背中シュッシュ」です。

また、背骨の中には自律神経の大きな束があるため、そこに刺激を与えることで自律神経を活性化することにも繋がります。ほとんどの子どもは「気持ちいい」「スッキリする」と感じるはずです。実際に試してもらったご家庭では、良いスキンシップにもなり、子どもから「あれやって〜」とせがまれることもあったそう。

おすすめのタイミングは、朝、子どもが園や学校に行く前。「背中シュッシュ」をして「いってらっしゃい」と見送ってあげれば、スッキリとした気持ちと良い姿勢で、1日のスタートを切ることができます。

  • 大人も子どももストレスなく、一生モノの姿勢を身につけよう

親は我が子が可愛いもの。大事な我が子の未来を心配し、子どもの姿勢が気になって、ついつい口うるさくなってしまう親御さんも多いのではないでしょうか?

私の書いた『10秒で治る!子どものねこ背のばし』では、大人も子どももストレスなく、ねこ背改善に取り組めるように工夫しています。

難しかったり時間がかかりすぎたりするストレッチやケアは特に子どもにはハードルが高く、続けられません。上記でご紹介した「背中シュッシュ」のようなとにかくシンプル&かんたん&すぐできる方法だけをご紹介しています。
未来ある子どもたちのために、一生モノの姿勢づくりのお手伝いができれば、何よりの喜びです。

  • 『10秒で治る!子どものねこ背のばし』書籍情報

書名:『10秒で治る! 子どものねこ背のばし』
定価:1,540円(税込)
判型:46判
体裁:並製
頁数:192頁
ISBN:978-4-7612-7614-0
発行日:2022年6月22日
https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761276140
amazon:https://tinyurl.com/ycksarya
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/17185857/

【目次】
第1章 日常生活にひそむ「ねこ背」習慣
第2章 その場で背すじが伸びる! 朝10秒の背中シュッシュ
第3章 親子でできる! 毎晩3分のねこ背治しスキンシップストレッチ
第4章 子どもの姿勢がその場でよくなる7つの生活習慣術
第5章 ねこ背にならない持続可能な7つの環境づくり
第6章 子どものうちからやっておきたいスマホ首予防体操
第7章 子どもをねこ背にしないために

  • 著者情報

小林篤史(宮前まちの整骨院代表・猫背矯正マイスター®︎)

1975年、神奈川県横浜市出身。宮前まちの整骨院代表、猫背矯正マイスター(R)、フィジカルデータインテグレーション研究所所長、スカッと整体創始者。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。高校時代にプロ野球選手を目指すも、度重なるケガや腰痛など、体調不良により挫折。その悔しさから日本大学文理学部体育学科に入学し、トレーニング理論、機能解剖学などを研究。2006年に宮前まちの整骨院開院。2020年にスカッと整体開院。独自に考案した施術が「持続するねこ背治療」としてメディアでも話題に。ねこ背、肩こり、腰痛など、長年苦しんだ不調も改善すると、小学生から高齢者まで相談があとを絶たない。現在、「健康をより簡単に手に入れる」をコンセプトに、どこでも誰でも手軽にできるストレッチなどの考案、健康商品の開発にも力を注いでいる。著書も好評で、『ねこ背は10秒で治せる! 』『一生曲がらない背骨をつくる 姿勢の教科書』(マキノ出版)、『ねこ背が治る! 寝たまま「耳ピタ」ポーズ』(KADOKAWA)、『歩くだけで効く!おさんぽ整体』(三笠書房)など、著書累計は20万部を突破。

  • 7月30日(土)『子どものねこ背のばしセミナー』を東京で開催

『10秒で治る!子どものねこ背のばし』の出版を記念して、2022年7月30日(土)に『子どものねこ背のばしセミナー』を東京駅近郊で行います。

子どもの姿勢が気になる保護者さま、お子さまに携わる教育関係者の皆さま対象のセミナーとなっております。

 

『子どものねこ背のばしセミナー』
登壇:小林篤史(猫背矯正マイスター®︎、宮前まちの整骨院代表)

日時:2022年7月30日(土)14:00〜15:30

場所:アットビジネスセンター東京駅八重洲通り・オンライン同時開催

参加費:1,500円(書籍プレゼントつき)
申し込みはWEBにて受け付けております。

https://info.bodysprout.com/seminar_kdmnkz220730

セミナーに関するお問い合わせ

株式会社ボディスプラウト 子どものねこ背のばしセミナー事務局

info@bodysprout.com

当日はメディア関係者さまの取材も受け付けております。事前にご連絡をお願いいたします。

 


 

掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部