「努力しているのに、報われない・・・」〜 若手ビジネスパーソンの心を静かに蝕む“アンバランス” 〜

若手が「評価されていない」と感じる瞬間

「がんばっても評価されない」「誰も見ていない気がする」——。

特に、若手のビジネスパーソンの方、こう感じることはありませんか?

実はこれは、単なる“気のせい”ではありません。心理学・行動神経科学の分野では、こうした状態を「努力と報酬の不均衡(Effort-Reward Imbalance:ERI)」と呼び、メンタルヘルスに対する重大なリスク要因として研究されています。

20〜30代の若手ビジネスパーソンがこの状況に陥る典型的なケースには、次のようなものがあります。

  • 難しいプロジェクトを完遂しても、成果が上司に届かない

  • 成果よりも「根回し」が評価される職場カルチャー

  • 頑張ってもキャリアの次のステップが見えない

  • チーム内の貢献が「当たり前」とされ、称賛されない

こうした状況は、自己肯定感をじわじわと蝕み、やがて、燃え尽き症候群(バーンアウト)やうつ的な傾向につながっていきます。

今回は、科学的エビデンスをもとに、このアンバランスに対する対処法について書きます。

「努力と報酬の不均衡」が自律神経を乱す

「努力と報酬の不均衡(Effort-Reward Imbalance:ERI)」に関する理論(ERI理論という)は、ドイツの社会疫学者ヨハネス・ジークリストによって提唱されましたが、これは次のように説明されます。

「努力に見合うだけの報酬が得られないと、人はストレスを感じ、心身の健康を害する」

ここでの「報酬」は・・・

 

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【執筆者プロフィール】

板生 研一

WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中