マスク性敏感肌に男性も要注意!あごや口元の水分量が有意に低下、肌ストレスリスクが上昇!!
当社では昨年、女性を対象に「マスク性敏感肌」(※)の確認とその対策として「スキンバリア成分」でバリア機能を高める保湿ケアが有効であることを発表しています(*)。今回の結果から、男性の肌でも一時的な肌の変化である「マスク性敏感肌」を、引き起こすことが分かりました。さらに、「マスク性敏感肌」を長引かせることは、肌の土台が崩れて健やかさを損なって老化を加速させる可能性があります。まさに、「マスク性敏感肌」はエイジングにつながる入り口であるとも考えられます。
併せて本リリースでは、男性もエイジングにつながる「マスク性敏感肌」には、日々のスキンケアが大切であることも紹介しています。
(※)「マスク性敏感肌」とは、マスクなどの肌ストレス増加によって一時的に肌が敏感な状態になり、かゆみ・乾燥・吹き出物・ごわつきが起きている状況を指します。
(*)参考リリース:「マスク性敏感肌」には、「肌のバリア機能」を高めるケアを(2020年12月25日配信)
https://www.fancl.jp/news/pdf/20201225_maskseibinkanhadahadabaria.pdf
■肌悩みの原因は「マスク着用である」と約4割の人が実感
直近の半年間(2020年10月~2021年3月)で感じている肌悩みを聞いたところ、一番多かったのが「乾燥・カサつき・粉ふき」で約3割の人が感じていました。続いて「脂っぽさ・ベタつき」(26%)、「ニキビ・吹き出物」(15%)との回答が得られました(グラフ1)。その中で、約4割の人が肌悩みの原因はマスク着用によるものと感じていました(グラフ2)。
■マスクが原因による「マスク性敏感肌」は男性の肌にも
マスク生活が日常になったことで、マスクの着用で不快に感じていることを聞いたところ、「マスクの中が蒸れる」(31%)が一番多い回答でした。続いて「息苦しくなる」(29%)、「口臭が気になる」(21%)と、マスクで覆われることが、さまざまなストレスを引き起こしていることが分かりました(グラフ3)。
そこで、「マスクの中が蒸れる」ことが肌にどのような影響があるのかを、マスク着用前とマスク着用4週間後の肌状態を比較測定しました。その結果、頬とあご・口元の水分蒸散量はそれぞれ有意に増加していることが確認されました(図1)。また、これらの部位は、マスクの接触による刺激だけでなく、シェービングによる物理的な刺激を受ける部位のため、特にあごや口元は水分量が有意に低下し、乾燥が進んでいることも確認されました(図2)。水分蒸散量の増加および水分量の減少は、バリア機能が低下していることを示しています。
さらにマスク着用で不快に感じている環境下で、肌へのストレス状態を当社独自の肌測定技術「角層バイオマーカー」を用いて確認しました。同測定技術は、角層のタンパク質を分析し、肌状態や老化リスクを解析するものです。その結果、マスク着用4週間後では、マスク着用前に比べて、肌ストレスのリスクを示すHSP27というタンパク質の値が有意に増加しており、マスク着用により肌が大きくストレスを受けていることが分かりました(図3)。
以上のことより、男性の肌もマスクの着用が続くことで、肌のバリア機能の低下や肌ストレスへの影響が大きくなり、一時的に敏感となる「マスク性敏感肌」を引き起こすリスクがあることが分かりました。「マスク性敏感肌」が長引くと肌の正常化が保たれず、老化を加速させる可能性も出てきます。まさに、「マスク性敏感肌」はエイジングにつながる入り口と考えられます。
【アフターコロナに向けて若々しい健やかな肌を保つスキンケア習慣を】
■うるおいを守りながら、しっかり汚れを落とす洗顔で肌も土台を整えて健やかに導く
前述の調査で男性のスキンケアについて聞いたところ、洗顔料の使用率は63%でした(グラフ4)。マスクで覆われた肌環境は、温湿度が上昇して汗や皮脂の分泌が増えやすくなります。水だけの洗顔を続けていると、皮脂や古い角層汚れが残りやすく、肌不調の原因につながります。洗顔料を使った洗顔は、しっかり汗や皮脂の汚れを落として毛穴の詰まりを予防し、バリア機能を整えながら健やかな肌に導きます。しかし、洗浄力の強い洗顔料の使用や、洗いすぎは乾燥を加速させる要因となります。そこで、不要な皮脂を落としながら、うるおいをしっかり守る洗顔料を選んで、正しい洗顔を行うことが大切です。洗顔は、スキンケアの基本の一つで、洗顔方法や洗顔料を変えることで、肌の土台が変わると言われています。エイジングを加速させないためにも、肌の土台を整えて健やかに導く洗顔がお勧めです。
■スキンケア習慣で、アフターコロナに若々しい健やかな肌に
最後に洗顔料を使用している6,346人に洗顔後のスキンケア製品の使用を聞いたところ、36%が使用していないと回答しました(グラフ5)。特に、年齢が上がるにつれ使用していない人が多い傾向にありました(グラフ6)。
当社では前述同様にタンパク質HSP27を測定し、肌ストレスのリスクを男性と女性で比較しています。その結果、男性の肌は女性の肌の約2.5倍の値を示していることを確認しています(図4)。
以上の調査および測定の結果から分かるように、女性よりも男性の肌は肌ストレスが蓄積され、さらにマスク着用で「マスク性敏感肌」となっています。さらに、スキンケア習慣が少ない分、シミやシワなどのエイジングを加速させるリスクを抱えています。「マスク性敏感肌」は毎日のスキンケアで予防することができます。肌は見た目の印象にも深くかかわっている要素です。アフターコロナに向けて、肌を整え、健やかで若々しい印象を保つためにも、不調を感じた今からのスキンケア習慣をお勧めします。
【調査概要】
・調査名:「肌悩みやスキンケア」についてのアンケート
・調査期間:2021年03月31日(水)~2021年04月02日(金)
・調査対象:20~49歳男性 10,000人
・調査対象地域:日本国内
・調査方法:インターネット調査
<当社の無添加化粧品について>
「化粧品による肌トラブルに悩む人を救いたい」との想いからファンケルの無添加化粧品は誕生しました。肌ストレス要因となる、5 つの無添加(防腐剤、香料、合成色素、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤)を原料レベルで徹底するとともに、出来上がった商品を敏感肌での安全性試験を行うなど、独自の安全評価基準(FSS)に基づくモノづくりを行っています。
https://www.fancl.co.jp/beauty/kodawari/index.html#chapter02