呼吸法〜昼休み編〜(前編)

お昼休みのシチュエーションを考えてみるとゆっくり休める場合や、それとは逆に食事もそこそこに忙しない昼休みもあるでしょう。

いずれにしても食事をとり、その消化が効率よく行われ、なおかつ身体の休憩も取れることが望ましい昼休みのあり方ですよね。

今回は積極的に体力の回復と消化の促進に効く昼休みの呼吸法をお伝えします。

理想的な昼休みの条件

多くの場合、理想的な昼休みの条件は概ね次の3つであると考えられます。

午前の疲れをとり、午後の仕事に備えられる身体的な疲労回復
消化活動の促進
気持ちのリフレッシュ

この条件を満たすためにはエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)が十分に生産される必要があります。
ATPの生産に関与するのは細胞にいるミトコンドリアです。
このミトコンドリアの呼吸によってATPが生産されますから酸素が必要になります。
(「呼吸と活動エネルギー」参照)

また、消化活動が積極的に行われるためには、副交感神経が活性化し、血液が内臓に向かうようにする必要があります。
(「呼吸と内臓」参照)
これらの必要を満たすのが何かと言えば、「丹田呼吸法」になります。

 

方法は?


肺に残っている空気をすべて吐き出します。
鼻から息を吸い込みます。

丹田に空気を入れるように下腹部を膨らませ、ついで胸郭の下部、上部の順に空気を吸い込んでいきます。

次いで鼻から15〜20秒ほどかけてゆっくり息を吐き出していきます。
1〜3を繰り返します。

丹田とは臍下三寸のところにある場所です。
東洋医学では気をためる(耕す)場所として知られています。
腹式呼吸を行う場合にこの丹田を意識しすることでより効果的な呼吸が行えるというものです。

続きは後編で。

 

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