マインドフルネスと平和(前編)

私は、たくさんの人がマインドフルネスを実践することで世界は平和になると信じています。

個人の内側が静かになれば、それが波紋のように周囲に広がっていくはず、、、というわけで、今回はマインドフルネスと平和というテーマで書かせていただきます。

瞑想をすることでなぜ平和になるのか?
3つの切り口からご紹介します。

 

善悪の判断が減る

瞑想では、気づいたこと、感じたことに評価や判断を下さず、良い、悪いというジャッジもしないようにします。

また自動的に湧いてくる頭の中の批判的な声に気づいたら、すぐに手放していくようにしていきます。
このような実践によって、自分や周りを責める声が減ります。
頭の中の裁判が減ることで、悩み、ストレスが軽減します。

 

瞑想で悩みや問題が解決に向かう

「”自分がひとつの全体であり、かつ、より大きな全体の中の一部である”ということを直に体験したとき、私たちがかかえている問題や悩みに対して、新しい、視野が開けます。つまり、自分自身や様々な問題を”全体性”という別の角度から見ることができるようになるのです。」
ジョンカバット・ジン(マインドフルネスストレス低減法より)

瞑想をすると心の働きが静かになって、気持ちがリセットされます。
問題、悩みと距離ができると視野も広がります。

瞑想で、「自分」を大きな視点で、全体からとらえることで悩みに対する解決策や違う角度からの視点に気づくことができるのです。

それはまるで無限に広がっていく星空を眺めたり、見晴らしのいい山の上から雄大な景色を眺めていると、なんか一人で悩んでいたことがちっぽけに思えてくるのと同じです。

瞑想が深まると、本来の純粋で無垢な状態に戻っていきます。
偏見や先入観、モノの見方(パラダイム)から解放され、雑念や心配、不安といった汚れが沈殿し、ただ観察している「意識」だけが残ります。

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

と、頭の中が静かになり、とても平和な状態です。
このとき、「自分」という感じが薄れていき、「自分」が大きな全体の中の一部である感覚が強くなってきます。

この時、 私たちは、周囲の世界との「つながり」を感じます。

自分が、この世界から切り離された存在ではなく、すべてとの「つながり」の中で生かされている一部分であることを実感することができるのです。

続きは後編で。

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