コンプレックスは才能を引き出す源!劣等感を自分の力にする人としない人の差を解説
誰もが羨む美貌、大企業の社長、世界的な有名スポーツ選手……。どんなに優れた容姿や能力を持っている人でも、大なり小なりのコンプレックスを抱きながら生きているものです。
一見すると悪者とも捉えられるコンプレックスですが、実は付き合い方で敵にも味方にもなります。上手くお付き合いすれば隠された才能の源に、間違った付き合い方をすれば精神の安定が崩れ、「劣等コンプレックス」として自分の中に蓄積されてしまいます。
今回のコラムでは「コンプレックス」について、心理学の視点から解説するとともに、自分の力にする方法をお届けします。
人はなぜコンプレックスを持つの?
心理学の世界においてコンプレックスの概念は「感情と結びついた心的複合体」です。ある特定の事に対して感情的になったり、極端にこだわったりしてしまう心の裏側には、「理想と現実の比較」が関係していると言われています。自分自身が思い描く理想と現実の距離が離れているほど、心が屈折し劣等感やトラウマになってしまうのです。
〈コンプレックスの図式〉
理想の自分:裕福な暮らし、人気モデルとして活躍、才色兼備の美女、若妻
↑
理想と現実のギャップ=劣等感・コンプレックス
(美人になりたい、お金持ちになりたい、結婚したい)
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現実の自分:安月給、平社員、小太り体型、独身アラフォー
上記は一例ですが、比較する対象さえいればコンプレックスはあらゆる場面において感じるものです。家族や友人、仕事仲間など身近な人が比較対象となるものの、インターネット時代となった今日では、SNSに発信される情報から劣等感を抱く人も少なくありません。
ここで、思い描いていた理想を諦め自信を失ってしまった場合、「自分はダメだ」と自己否定をしてネガティブな方向へと進んでしまうのです。
コンプレックスから才能を見出す方法とは?
では、コンプレックスや劣等感から才能を見つけ出すためにはどうすれば良いのでしょうか。自分のコンプレックスと上手に向き合い、新しい才能に出会う方法を解説していきます。
- 自分の劣等感(コンプレックス)のルーツを振り返る
才能は劣等感の裏側にあるものです。劣等感を否定するのではなく、まずは客観的に分析してみましょう。学生時代のライバルに抱いていた劣等感など、これまでどのようなシーンで何に対して「羨ましい」「悔しい」と感じたのか思い返してみてください。 - 劣等感に対して自分なりに努力を積み重ねる
同じ分野では勝てなくても、これなら頑張れる!と比較対象との差を埋めていく努力をしてみましょう。どうしても敵わない時は勝負する分野を変えてみるなど、優位に立てる状況を意識してつくりあげることから才能の源が生まれます。 - 自分で目標を立て、成功体験を増やしていく
どんなに小さなゴールでもOKです。劣等感を抱いていたものから成功体験をしたことがあるかないかで気持ちの在り方が大きく変化します。例えば容姿に自信がなければ「3ヶ月以内に5キロのダイエットに成功した」「小顔マッサージを1年間毎日継続できた」など、自分の努力次第で叶えられる目標を設定し、実現しましょう。 - 劣等感から見出せた自分の強みを発掘する
周りにいる強くて洗練されたライバルは、コンプレックスの比較対象であると同時に憧れや理想でもあります。つまり「私もこうなりたい!」「負けたくない!」と、やる気に火をつける対象になるということ。努力を重ねる過程で見つけ出した自分の得意分野が強みであり「才能」に繋がる可能性を秘めています。
劣等感から才能の源を見つけ出すか否かは自分の心次第です。よりよく生きようとすることに伴う素直な感情であり、目標やゴールとなる指針は、コンプレックスや劣等感から生まれるもの。
不満や悔しさを抱かず、現状に満足をしてしまえばそこで終わりです。自分を成長させるチャンスと思い、上手に付き合ってみましょう。
編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部