急な不安や心配を「3秒」で取り除く方法とは?


仕事先やプライベートで急に襲いかかってくる不安や心配事。一度ネガティブな感情が沸き起これば、そこから抜け出すことは決して容易ではありません。

「急に不安になってきた!」

そのようなシチュエーションに陥った時、いつでもどこでも使える「メンタル・クリアボタン」について心理科学的な視点から解説していきます。

 

なぜ人は不安になるのか?

不安の内容は人それぞれ異なりますが、そもそも不安とは何を意味するのでしょうか。ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説によると、以下のように説明されています。

“恐ろしいものに脅かされているという感情。現実に恐れる対象がはっきりしている恐れとは異なり、その原因は本人にも明瞭でない。また、不快な刺激に基づいて獲得され、回避反応の学習にあずかる2次的動因となる。”
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

つまり不安とは、何かが気がかりとなって落ち着かない心細い漠然とした心の状態を表します。初対面の人と会う時、試験の前、大きな仕事でのプレゼンなどに感じる不安は正常な反応であり、誰もが感じる感情のひとつです。しかし、動悸や息切れ、冷や汗、体の震え、めまい、頭痛といった身体に影響を与える不安である場合、自律神経(主に交感神経)が関与していると言われ、酷い状態になると「パニック障害」や「強迫性障害」となるケースもあります。

このように、私たちにとって身近な不安にもさまざまな種類があり、それによって対処法も変わります。常に不安がつきまとう……という人は、まず自分の不安と向き合い、不安の種類を分析してみることから始めましょう。

 

3秒で不安を解消できる「メンタル・クリアボタン」とは?

たった3秒で漠然とした不安や心配を取り除くことができると言われている「メンタル・クリアボタン」とは、どのように進めていけばよいのか。やり方をチェックしながら実際に行ってみましょう。

〈メンタル・クリアボタンの実践法〉

  1. 手の平の上に「押しボタン」をイメージします。
  2. 頭に描いた押しボタンが「ネガティブな感情を止めるシグナル」であると脳に送ります。
  3. 自分の呼吸に意識を向けながら手の平のボタンを押します。
  4. 呼吸をしながら心の中で「1」と数え、「赤い色」を思い浮かべます。
  5. 呼吸をしながら心の中で「2」と数え、「青い色」を思い浮かべます。
  6. 呼吸をしながら心の中で「3」と数え、「緑色」を思い浮かべます。
  7. 脳に信号が伝わり、体全体がリラックスした状態になることを想像します。

このメンタル・クリアボタンは、スタンフォード大学(米国)の心理学科のドン・ジョセフ ゴーイー博士が提唱したテクニック。手の平に押しボタンをイメージすると同時に不安を解消できると想像し、ボタンを押しながら色を思い浮かべて数字を数えることで不安を感じやすい脳のエリアと言われている「原始脳」の反応処理を鈍らせて一時的にネガティブな情報を追い出すというものです。

単純な作業ですが、この行動は瞑想と呼吸法の一種であり、心理学的にも検証されているもの。自分で数字をカウントしながらボタンの色に精神状態を置き去りにしていくことで不安を沈める効果が期待できます。不安や危険の要素の強い「赤」から始まり、ゆっくりと呼吸をしながら冷静沈着の色「青」へと変わり、最後には調和や平和を意味する「緑」に変わる、そうすることで不安が取り除かれ平穏心の状態へと導かれていくのです。

ネガティブな感情を思考から切り離す脳内処理が成功すれば、自然とマイナス感情は和らいでいきます。メンタル・クリアボタンはいつでもどこでも手軽に実行できることから、老若男女問わずに実践ができる不安解消法。急な悩みや心配事で心が挫けそうになった際は、ぜひ試してみましょう。


編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部