一年で最も不快度の高い梅雨の室内!一大原因の室内干しは約半数がリビングで実施!


ダイキン工業株式会社では、2017年「空気で答えを出すプロジェクト」をスタートさせ、「空気の課題」を解決するさまざまな取り組みを行ってまいりました。

「空気の課題」というと、近年は温暖化の影響もあってか、命に危険があるような猛暑となるなど、これまでに経験したことがない災害レベルの課題に直面しています。一方で住空間の視点から捉えると、梅雨になれば洗濯物を部屋干しする機会が増え、住宅内の湿度(しつど)上昇による様々な課題(ジメジメからくる不快感、結露やカビなど)が発生、夏になれば熱帯夜の寝苦しさや睡眠の質の低下、冬になればエアコン暖房による室内の乾燥など、生活レベルの課題も多くあります。

そこで、首都圏在住の共働き核家族世帯の男女400人を対象に、住宅内の空気の困りごとと(梅雨に増える)部屋干しに関する実態調査を行いました。加えて、洗濯物の部屋干しに詳しい家事アドバイザー 矢野きくのさんに聞いた、梅雨時期でも快適なエアコンを活用した部屋干しの極意についても紹介します。

 

エアコンを活用した部屋干しの極意とは?

■住宅内空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査

住宅内の空気に関する困りごとを聞いたところ、具体的な困りごととしては(1)「結露」が最も多く(24.8%)、次いで、(2)「温度差」(17.0%)、(3)「乾燥」(15.5%)、(4)「湿気がたまりやすい」(14.0%)、(5)「カビ」(11.3%)が続きます(図1)。上位TOP5のうち4つは湿度(しつど)が関係したものになっています。興味深いことに、「結露」「湿気がたまりやすい」「カビ」といった湿度(しつど)が高いことに伴う困りごとと、「乾燥」という湿度(しつど)が低いことに伴う困りごとがどちらも上位に挙げられており、夏蒸し暑く、冬乾燥する日本ならではの住宅内空気の困りごとといえそうです。

住宅内空気の季節毎の快適度・不快度を聞いたところ、年間を通じて最も不快に感じるのは「梅雨」(62.6%)で、暑い夏や寒い冬よりも不快度が大きくなっています(図2)。

梅雨時期の住宅内空気の不快度を高める一因といえそうなのが洗濯物の部屋干しではないでしょうか。最近は乾燥機能の付いた洗濯機も増えていますが、部屋干しは実際にはどれくらい行われているのでしょう。そこで、洗濯物の部屋干しの実施状況について聞いたところ、「毎回部屋干ししている」世帯は約2割(22.8%)でしたが、雨の日など「状況に応じて部屋干しすることがある」世帯は6割を超えました(図3)。このことから、天候が不安定で雨が多い梅雨時期は日常的に部屋干しが行われていると考えられます。たたでさえ蒸し暑い梅雨の空気に、洗濯物から出る湿気が加わることで、梅雨は年間を通じて最も不快度が高い季節になっているのかもしれません。

住宅内のどの空間で部屋干しが行われているのかについて聞いたところ、長時間過ごす生活の中心ともいえる「リビング」(46.6%)が最も多く、次いで「空き部屋」(22.7%)、「寝室」(21.5%)、「浴室」(19.8%)と続きます(図4)。浴室乾燥機が普及する中で「部屋干し=リビング干し」という実態は少し驚きの結果といえるかもしれませんが、浴室干しが少ない理由としては、浴槽のお湯を複数回使用する家の場合、浴室内の湿度(しつど)が高く、乾きにくくなることや、電気代が気になるといったことが考えられます。

部屋干しをする時に気になること、困っていることについて聞いたところ、最も多かったのはリビング干しの影響もあってか(1)「場所をとる」(41.6%)で、(2)「カラッと乾かない」(41.3%)、(3)「洗濯物が臭くなる」(38.3%)、(4)「時間がかかる」(37.5%)、(5)「部屋がジメジメする」(32.4%)と続きます(図5)。困りごとTOP5のうち4つ((2)~(5))は湿度(しつど)に関する困りごとで、さらに(2)「カラッと乾かない」、(4)「時間がかかる」、(5)「部屋がジメジメする」は洗濯物が臭くなる原因でもあります。これらのことから、部屋干しの困りごとは、「場所」「湿度(しつど)」「臭い」の3つに集約されるといえそうです。

部屋干し時に工夫していることについて聞いたところ、4人に1人は「何もしていない」(23.9%)と回答しました。逆に言うと7割以上(74.9%)の人が、部屋干し時に何らかの工夫をしていることになりますが、具体的な工夫の実施率は総じて低く(3割未満)、部屋干しの困りごとに対する決定的な解決策は見つかっていない状況にあることが分かります。

最後に、部屋干しに対する満足度について聞いたところ、「全く満足していない」と「あまり満足していない」を合わせた「部屋干し不満足率」は5割を超え(53.4%)、半数以上の人が部屋干しに満足していないことが分かりました(図7)。そこで、洗濯物の部屋干しに詳しい家事アドバイザー 矢野きくのさんに、部屋干しの困りごとや不満の解決に向け、梅雨時期でも快適なエアコンを活用した部屋干しの極意についてお聞きしています。是非参考にしてください。

【調査概要(図1~7の調査結果について)】

■表題  : 住宅内空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査

■調査主体: ダイキン工業株式会社

■調査実施: 株式会社マクロミル

■調査方法: アンケート調査(インターネット調査による)

■調査期間: 2019年4月19日(金)~4月20日(土)

■調査対象: 首都圏(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)在住、

核家族世帯の既婚男女400名

■対象内訳: 

■備考  : 結果の構成比は四捨五入しているため、

構成比の和が100%にならない場合があります。

■家事アドバイザー 矢野きくのさんに聞く 梅雨時期でも快適な エアコンを活用した部屋干しの極意

家事アドバイザー 矢野きくの さん

家事アドバイザー・節約アドバイザー。女性専門のキャリアコンサルタントを経て女性が働く為には家事からの改革が必要と考えて現職に。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ、雑誌、講演ほか企業サイトや新聞での連載。TVクイズ問題の作成や便利グッズの開発にも携わる。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。

Q:今、部屋干しをする人は増えているのでしょうか?

この10年くらいで考えると、部屋干しをする人は増えています。背景には、花粉や黄砂、PM2.5の存在があります。また、部屋干しが増えたこともあって、住宅内の湿度(しつど)を気にする人も増えています。以前は除湿機の品揃えも少なく選択肢があまりありませんでしたが、最近はたくさんの種類が販売されていて、暮らしに合ったものを選ぶことができるようになりました。それだけ空気の汚れや湿度(しつど)に対する生活者の意識が高くなっているということだと思います。

Q:調査の結果、「消極的部屋干し世帯」も多いようですが、部屋干しにはどのようなメリットがありますか?「部屋干し」がオススメのポイントを教えてください。

私も洗濯物は部屋干し派です。

まず部屋干しにすると衣類に対する汚れやダメージとなる外的要因(花粉、PM2.5、黄砂、排気ガス、紫外線など)をカットすることができます。

さらに家事を“楽”にするという視点でいうと、洗濯は天候による制約や、朝に干さなければならないという時間的制約、働いている場合は曜日的制約もあり、負担が大きくなりがちですが、部屋干しなら(洗濯にかかる時間は同じでも)制約に縛られることがなく、タイムフリーで出来るので家事がグッと楽になります。

部屋干しでも環境を整えれば外干しと遜色なく仕上げることができ、部屋干しならではのメリット(上記)もあるので、ライフスタイルに合わせて、部屋干しを取り入れてみてはいかがでしょうか。

Q:部屋干しをする際の注意点があれば教えてください。

ついやってしまいがちですが、洗濯物はカーテンレールに干さないようにしましょう。カーテンレールに干してしまうと洗濯物の水分でカーテンにカビが発生して、そのカビが洗濯物に移ってイヤな臭いの原因になります。

また、寝室で干す方も意外と多いのですが、寝具に湿気が移ってしまうので、衛生面から考えると寝室干しはオススメできません。

Q:洗濯物の生乾き臭を防ぎカラッと仕上げる、

梅雨時期でも快適なエアコンを活用した部屋干しの極意を教えてください。

<極意(1) エアコンの除湿機能を活用する!>

これからの季節、部屋干しに欠かせないのがエアコンの除湿機能です。エアコンの除湿機能を使うのと使わないのとでは乾きのスピードがまったく違ってきます。洗濯物の量にもよりますが、除湿機能を使うことで、乾燥にかかる時間を半分程度に短くすることができます。部屋干しの洗濯物が臭くなるのは、乾くのに時間がかかり、菌が繁殖することによるものですが、エアコンの除湿機能を使って素早く乾かせばイヤな臭いを防ぐことができ、家事の時短にもつながります。是非使ってみてください。

また、最近は部屋干し用のランドリー運転機能が搭載されているエアコンもあるので、お持ちのエアコンに搭載されている場合は有効活用してください。

<極意(2) 部屋の湿度(しつど)を予め下げておく!>

最初の30分間で一気に乾かすことができる環境を作っておくことでより早く乾燥させることができます。部屋干しをする30分くらい前からエアコンの除湿運転を始め、部屋の湿度(しつど)を予め下げておきましょう。

<極意(3) 干し方を工夫する!>

洗濯物はできるだけエアコンの吸い込み口の近くに干すようにしましょう。最近はエアコンの前に設置できる物干しがあるので、それらを使うのもひとつのやり方です。とはいえ、それだけでは家族の洗濯物を干し切れないと思うので、そんな時は床置きの可動式ハンガーラックなどを併用するとよいでしょう。

さらに、風の通りをよくするため、洗濯物同士は可能な限り離して干しましょう。タオルのようなものなら2つ折りではなく片方を長くして、ジーンズは筒状にするなど、風の当たる面積を広くすると乾燥時間の短縮につながります。

Q:調査の結果、リビング干しをしている人が多いようです。

矢野先生もリビング干しを推奨されていますがその理由を教えてください。

室内で洗濯物を干す場所としては、除湿しやすい狭さという点だけで言うなら、浴室や洗面脱衣室が最適な空間です。しかし、お風呂のお湯を抜いた方が良かったり、浴室乾燥機を使用した場合のランニングコスト、除湿機や扇風機などを設置する手間を考えると難しい面もあります。その一方で、リビングにはほとんどの場合、既にエアコンが設置されているので、スイッチひとつで除湿ができます。リビングに除湿機能がついたエアコンがあるのなら、リビング干しが手軽で効率的だと思います。

■参考資料 AI運転で湿度(しつど)コントロールが進化した「うるさら7」(2019年モデル)

『うるさら7(Rシリーズ)』

「新・ハイブリッド除湿」を搭載※1した新しい「うるさら7」(2019年モデル)は、これまで除湿運転が効きづらかった肌寒い時期でも従来の約2倍※2の除湿量を実現します。また、加湿、除湿をはじめとした独自の制御技術に、好みの温熱環境を学習するAIを組み合わせた業界初※3の「AI快適自動」運転により、年間を通じて快適な室内環境を実現します。 なお、AIで好みの温熱環境を学習する本商品のコンセプトと、それを実現する技術や形状が評価され、2018年度「グッドデザイン賞」を受賞※4しています。

※1 AN90WRPは除く。

※2 測定条件:当社試験室 外気28℃ 室温28℃ 湿度60% 吹出し温度26℃時、安定時の除湿量。試験機種AN40VRPの除湿量250cc、消費電力105Wと、AN40WRPの除湿量590cc、消費電力130Wの比較による。

※3 当社調べ:2018年10月4日現在、家庭用壁掛形ルームエアコンにおいて。

※4 公益財団法人日本デザイン振興会 2018年度「グッドデザイン賞」受賞(住宅設備機器部門)。

【除湿量約2倍! 新・ハイブリッド除湿(さらら除湿)】

一般的な冷房運転では、温度を優先して運転するため、目標温度に到達すると能力をおさえた運転で安定します。その結果、除湿能力が不足し、湿度(しつど)の高い空気が不快に感じる原因となります。近年、高気密・高断熱住宅の普及や、エアコンの運転をする期間や稼働時間が変化しており、従来とは異なる住宅・時間帯での運転等、様々な場面に合わせた湿度(しつど)制御が求められています。

「うるさら7」では、夏場の高外気条件だけでなく、比較的温度が低い夏場の夕方、夜間にも快適性を確保できる湿度(しつど)コントロール技術「新・ハイブリッド除湿」を新たに開発しました。これにより消費電力は抑えつつ低負荷時でも従来の約2倍の除湿量を実現し、十分な除湿能力を確保することが可能になりました。

■「空気の困りごとラボ」のご紹介

WEBサイト「空気の困りごとラボ」では、季節毎の空気に関する困りごと(熱中症、熱帯夜、花粉など)について、その解決法を詳しく紹介しています。その中のひとつ「梅雨の困りごとと解決法」では、梅雨時期の湿気による住宅や部屋干しの洗濯物への影響からエアコンや除湿機を使った部屋干しのコツのほか、参考情報として梅雨のメカニズム、梅雨時期のお部屋脱臭の裏技などを紹介しています。

「梅雨の困りごとと解決法」( https://www.daikin.co.jp/air/knowledge/labo/tsuyu/

 


掲載元:@Press

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部