頻発するゲリラ豪雨。でも、76%の人がその雨の強さを過小評価していることが明らかに!!


 一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川裕己、以下「日本気象協会」)が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」は、『tenki.jpラボ( https://tenki.jp/suppl/entries/8/ )』にて、これからの季節に特に注意したい局地的大雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」をテーマに、20代から50代の一般の方1000名に実施した「ゲリラ豪雨に関するアンケート調査」の結果を、2018年7月25日に発表します。

 また、その調査結果を踏まえ作成した、雨の強さ、豪雨の怖さがわかる動画( https://www.youtube.com/channel/UCnywNO-FpXDyQYKDf3EECJg )を公開します。

調査結果の概要】

①ゲリラ豪雨の認知度は97.2%!ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人は7割超え
ゲリラ豪雨という言葉は、その言葉が持つ印象の強さや報道される機会も増えていることから、
「知らない人はいない」と言ってもよいほどに浸透。

②ゲリラ豪雨はどんな雨?
2人に1人は「傘があってもびしょ濡れになってしまうような雨」と回答

2人に1人の人が、ゲリラ豪雨は傘などでは防げない、4人に1人の人が、濡れるのを避けられない現象であるというイメージを持っていることが判明。

③ゲリラ豪雨に遭遇したら、7割の人が「やむまで待つ」
「濡れる覚悟で予定通り行動する」人は1割。

④降水量からイメージする雨の強さ、75.6%の人が過小評価をしていることが発覚!
レーダー画像の色や降水量の数字のイメージと、実際の雨の強さが合っていた人は2割にも満たず。

⇒調査結果をもとに、雨の強さ、豪雨の怖さがわかる動画を制作

■ tenki.jpラボについて
「tenki.jpラボ」では、天気にまつわる情報を、意識調査や気象予報士の知恵、時節ネタなどを絡めて、より天気や防災に興味を持っていただくことを目的として発信しています。

URL: https://tenki.jp/suppl/entries/8/ (PC/スマホ対応)

本リリースの情報を使用される際はtenki.jp へのリンクおよび「tenki.jpラボ」調べと記載してください。

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<全国1000人に聞いた ゲリラ豪雨に関する調査>
ゲリラ豪雨の認知度は97.2%!ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人は7割超え

 全国の20代から50代の一般の方1000名に、ゲリラ豪雨に関するアンケートを実施しました。ゲリラ豪雨という言葉を聞いたことがあるかを調査したところ、「ある」と回答した人は97.2%と、ほとんどの方がゲリラ豪雨を知っていることがわかりました。ゲリラ豪雨という言葉は正式な気象用語ではありませんが、その言葉が持つ印象の強さや、テレビやウェブニュースを通じて報道される機会も増えていることから、「知らない人はいない」と言ってもよいほどに浸透していると考えられます。

 次に、実際にゲリラ豪雨に遭遇したことがあるかを聞いたところ、「何度も遭遇したことがある」と回答した人は52.9%と半数を超えており、「一度遭遇したことがある」人(19.4%)と合わせると、ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人は全体の7割を超える結果になりました。意外にも多くの人がゲリラ豪雨に遭遇していることがわかります。

 

ゲリラ豪雨はどんな雨?
2人に1人の人が「傘があってもびしょ濡れになってしまうような雨」と回答

 続いてゲリラ豪雨のイメージについて調査しました。ゲリラ豪雨は感覚的にどんな雨か聞いたところ、「傘があってもびしょ濡れになってしまうような突然の雨」が53.0%、次いで「恐怖を感じて外に出られないような突然の雨」が25.9%でした。約8割の方が、ゲリラ豪雨は傘などでは防げず、濡れるのは避けられない現象であるというイメージを持っているようです。
 では、ゲリラ豪雨の本来の意味はどうなのでしょうか。ゲリラ豪雨という言葉は、前述したとおり正式な気象用語ではなく、明確な定義はありません。学術的な言葉の中から妥当なものを探すと「局地的大雨」に当たります。局地的大雨とは、急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十ミリ程度の雨量をもたらす雨のことです。1ミリの雨の中でも雨具なしだと10分ほど歩けばびしょ濡れになってしまいますし、1時間に満たない短時間でも、突然数十ミリの雨が集中的に降ると、傘があっても濡れてしまったり、視界が悪くなったりします。できれば遭遇したくないと思う方が多いのではないでしょうか。

ゲリラ豪雨に遭遇したら、7割の人が「やむまで待つ」「濡れる覚悟で予定通り行動する」人は1割。

 最後に、外出先でゲリラ豪雨に遭遇した際に、どう行動するかを調査したところ、「やむまで屋内施設をウインドウショッピングする」が30.5%、「やむまで軒下や屋根のある屋外で待つ」が27.0%、「やむまでカフェやレストランに入る」が14.3%で、TOP3を合わせると約7割の人が、「やむまで待つ」と回答しました。
 一方、「濡れる覚悟で予定どおり移動する」と答えた人は9.9%と、約10人に1人でした。ゲリラ豪雨の際は、雨だけでなく、落雷や突風の恐れもあり、無理に行動をするのは危険を伴います。ゲリラ豪雨は少し待つことで、雨脚が弱まることがあります。ゲリラ豪雨に遭遇した場合は、屋内や安全な屋外などで雨雲が通り過ぎるまで一休みして、tenki.jpのWebサイトやアプリのサービス、『雨雲の動き(https://tenki.jp/radar/rainmesh.html)』や『豪雨レーダー(https://tenki.jp/map/)』を活用して、雨雲の状況を確認することをおすすめします。

<降水量〇〇ミリの雨の強さとは?>
降水量からイメージする雨の強さ、75.6%の人が過小評価をしていることが発覚!

 ゲリラ豪雨に関する調査の番外編として、降水量の数字からイメージする雨の強さを聞きました。

 最も多かった回答は、「バケツをひっくり返したように降り、道路が川のようになる」が43.7%で1位となり、次いで「どしゃ降りで、傘をさしていても濡れる」が26.5%で2位でした。実は、降水量50ミリ~80ミリは「非常に激しい雨」に分類され、この強さの雨が降ると、人が感じるイメージとしては「滝のようにゴーゴーと降り続き、傘は全く役にたたなくなる」と言われています。しかし、レーダー画像の赤色や降水量の数字のイメージと、実際の雨の強さが合っていた人は17.3%と2割にも満たず、なんと7割以上の人が雨の強さを過小評価していることがわかりました。

 この調査結果をもとに、「tenki.jpラボ」では雨の強さ・豪雨の怖さがわかる動画を制作しました。

動画でみる「〇〇ミリの雨ってどんな雨?」
 「tenki.jpラボ」では、気象庁が定義する雨の強さのレベルを参考に7つの動画を制作し、
「tenki.jpラボ」内およびYouTubeにて動画を公開します。

■動画の概要
・動画1『やや強い雨(10ミリ以上20ミリ未満)』
・動画2『強い雨(20ミリ以上30ミリ未満)』
・動画3『激しい雨(30ミリ以上50ミリ未満)』
・動画4『非常に激しい雨(50ミリ以上80ミリ未満)』
・動画5『猛烈な雨(80ミリ以上)』
・動画6『平成29年九州北部豪雨と同程度の雨(130ミリ相当の雨)』
・動画7『昭和57年7月豪雨(長崎豪雨)と同程度の雨(160ミリ相当の雨)』

■公開サイト
【tenki.jpラボ内】tenki.jpラボVol.15 https://tenki.jp/suppl/tenkijp_labo/2018/07/25/28293.html
【YouTube】tenki.jpチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCnywNO-FpXDyQYKDf3EECJg

■動画イメージ
例:動画4『非常に激しい雨(50ミリ以上80ミリ未満)』URL:https://youtu.be/vSQNFIzHAE0

■撮影協力

公益財団法人 鉄道総合技術研究所

<気象予報士コラム:ゲリラ豪雨から身を守るために>

ゲリラ豪雨の特徴
 ゲリラ豪雨という言葉は、一般に「局地的大雨」と呼ばれ、ごく狭い範囲で短時間に非常に強い雨が降ることを指します。例えば、2008年7月に神戸市の都賀川で水難事故をもたらした雨が典型的な「ゲリラ豪雨」です。
 ゲリラ豪雨とは、強い雨だけでなく、雷が鳴ったりひょうが降ったり、場合によっては竜巻まで発生することもある非常に危険な自然現象です。ゲリラ豪雨は、夏の空によく見られるもくもくと発達した雲、すなわち「積乱雲」が原因で発生します。
 

 実は積乱雲にも色々な種類があり、特に大きな被害をもたらす積乱雲は、「スーパーセル型積乱雲」や「マルチセル型積乱雲」と呼ばれる特殊な積乱雲です。通常、単体の積乱雲は30分から1時間位で消滅してしまいます。しかし、
「スーパーセル型積乱雲」は上昇気流が起こる場所と下降気流が起こる場所が分離し、単体の積乱雲でも寿命が長くなります。また、「マルチセル型積乱雲」は次々と新たな積乱雲が発生し、複数の積乱雲が列になって、積乱雲の移動方向の後方に新たに積乱雲が生まれるため同じ場所で猛烈な雨が継続し、ゲリラ豪雨になります。

ゲリラ豪雨から身を守るためには?
 ゲリラ豪雨の発生に備えるには、「大気の不安定性」がキーワードです。よく天気予報で「大気の状態が不安定」と聞いたことはありませんか?「大気の状態が不安定」とは、上空に冷たい空気があり、地上には暖かい空気がある状態をいいます。暖かい空気は軽いため上昇し、冷たい空気は重いため下降することから対流が起きやすく不安定になるのです。そして空気の対流が起こると雲が発達し、さらに地上付近の空気が湿っていると、積乱雲が発達しやすくなります。つまり、「大気の状態が不安定」だと積乱雲が発達しやすく、ゲリラ豪雨の可能性も高くなります。tenki.jpの人気コンテンツ『日直予報士』では、気象予報士が毎日の天気を解説していますので、「大気の状態が不安定」というキーワードにご注目ください。

 ゲリラ豪雨発生の可能性が分かっていたとしても、発生時間や発生場所を詳細に予測するのは、現在の予報技術ではまだまだ難しいのが現状です。もしゲリラ豪雨に遭遇した場合、どのような行動をすればよいでしょうか?屋外にいる場合は、地下室など水が溜まりやすい場所を避けて、建物の中に避難するのが一番です。また、車を運転している場合は徐行運転する等、無理のない安全運転を心がけましょう。アンダーパスなどに雨水が溜まっている場合がありますので、アンダーパスは通行せず迂回するなどの安全を優先した行動を取ってほしいです。また、河川の近くでは、その場所で降っていなくても、上流でゲリラ豪雨が発生している場合、瞬く間に河川の水位が上がる可能性があります。近くに暗い灰色やどす黒い雲がある場合は、近くでゲリラ豪雨が発生している可能性がありますので、河川から離れるようにしましょう。そして、安全な場所で雨雲の動きをアプリで確認しながらゲリラ豪雨が通過するのを待つだけでも安全に過ごすことができるでしょう。
 

平松信昭
1960年7月京都生まれ。北海道大学で気象学を学ぶ。1983年4月日本気象協会関西本部に入社。気象システムの開発、気象予測業務等に従事。2002年4月に東京へ異動し予測情報課長、長野支店長を歴任。この間、気象・防災に関するコメンテーターとしてTVに出演。現在、防災ソリューション事業部の担当部長。
公益社団法人日本気象学会 理事 教育と普及委員会委員長。
一般社団法人日本気象予報士会 理事 副会長。

■tenki.jp ラボ :https://tenki.jp/suppl/entries/8/ (PC/スマホ対応)
■tenki.jp :https://tenki.jp/ (PC/スマホ対応)

ゲリラ豪雨に関するアンケート調査 調査概要
【調査対象】 全国の20代~50代 合計1000名
【調査方法】 インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
【調査期間】 2018年6月18日(月)~6月20日(水) 
※調査結果は、端数処理のため合計しても必ずしも100%とはならない場合があります。
本リリースの情報を使用される際はtenki.jp へのリンクおよび「tenki.jpラボ」調べと記載してください。

 

 


掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部