業界別男のスキンケア実態調査。“肌マネジメント意識”が高いのは 「金融業」と「建築・土木業」


「情報・IT業」では、20代が先進的にスキンケアに取り組む

 グルーミングを通して若者を大人へと導くメンズブランド「uno」を展開する資生堂は、2018年3月上旬に肌を大人の勝負服に変える、肌あれ・ニキビ予防に対応したオールインワンの決定版「UVパーフェクションジェル(医薬部外品)」を発売したことを機に、大学生活応援サイト「マイナビ学生の窓口」と連携し、全国の20代~50代のビジネスマン1,101人を対象に、スキンケアに対する意識と実態を調査しました。対象者が勤める8つの業界別にその傾向を分析した結果は以下の通りです。

 

《業界別分析結果》

金融業(銀行、証券、保険)は、肌でも堅実ぶりを発揮
肌への意識も高く、行動力も抜群!効率的なスキンケアを目指す金融マン

金融業のビジネスマンは、日頃から肌マネジメント意識が高い
 8業界のうち金融業界が、最も肌マネジメント意識が高い業界であることが分かりました。
 特に注目すべきは、スキンケアをはじめとしたビジネスシーンでの肌への気遣い、“肌マネジメント”の重視率で、平均の約1.4倍の人が「非常に重視している」と回答しています。また肌マネジメント実施率は69.2%におよびました(平均59.1%)。
 また、1ヶ月あたりのスキンケアに対して投資する金額も高く、8業界を通じて最も高い2,621円となりました。

*左レーザーチャートについて:平均の値を100とした時の、各業界の増減割合
・スキンケア実施率:現在自身で購入し、使用しているもの(化粧水・乳液・美容液・クリーム・オールインワンクリーム・ジェル・日やけ止め(UV)効果のあるスキンケア製品)の選択率
・毎日のスキンケアの実施率:上記の定義の「スキンケア(肌のお手入れ)」を毎日している率
・1ヶ月にスキンケアにかける費用:1ヶ月あたりに「スキンケア(肌のお手入れ)」にかける平均的費用
・肌マネジメントを非常に重要だと思う率:肌マネジメント(スキンケアをはじめ、ビジネスシーンで肌に気を遣ったり、整えること)を「非常に」重要だと思う率
・肌マネジメント実施率:ビジネスシーンで自分の肌の状態に気を遣っている(とても気を遣っている+ある程度気を遣っている 合計)
・(1)~(8): 8つの業界のなかでのランキング
 

金融業のビジネスマンにとって、スキンケアは身だしなみ
肌をきれいに保つことが、仕事に好影響をもたらすと考えている

 金融業に携わるビジネスマンに、なぜスキンケアを行っているのかを聞いてみました。その結果、平均(57.9%)を大きく上回り、67.0%の人が、「身だしなみ、習慣・礼儀だから」と回答しました。
 また、「肌と仕事」に関する意見を聞いても、「仕事をする上で、肌に気を使うことは当然だと思う」も平均を上回り、64.4%であったことから、金融業のビジネスマンには、スキンケアは常識と考える人が多いことが伺えます。

時間や手間をかけずに、効率的に効果を求める気持ちが最も強い
 スキンケアアイテムに求めるポイントを聞いたところ、「スキンケアに手間・時間をかけたくない」(79.5%)、「1品でOKというスキンケア製品を手軽に使いたい」(67.1%)が、どの業界よりも高い結果になりました。金融業のビジネスマンは、時間や手間をかけずに、効果を実感できるスキンケアアイテムを求めていることが伺えます。

 

建築・土木業は、イメージと実態にギャップ
仕事が肌悩みに直結?! スキンケアをしている人が多い

スキンケア意識が低いと思われている建築・土木業。実は、スキンケアの実践度は高いスキンケア先進業界!
 建築・土木業のビジネスマンのスキンケア実態は、「1ヶ月にかけるスキンケア費用」以外の項目は、全て平均を上回りました。特に、「スキンケア実施率」と「肌マネジメント実施率」は、全業界のなかで2位という結果になっています。

 しかし、今回の調査対象全員に、各業界に対するスキンケアイメージを聞いたところ、前述の金融業は「スキンケア意識が高そう」な業界(85.5%)と最も高かったのに対し、建築・土木業は6.0%と最も低く、94.0%の回答者が「意識が低そう」と捉えていました。実態と周囲の認識に大きなギャップのある業界であることが分かります。

紫外線やほこりにさらされることが多いことが肌悩みに!スキンケアによる気持ち良さを実感
 「スキンケアを行っている理由」について、建築・土木業が平均よりも大きく上回った項目が、「肌のトラブルや悩みを改善したいと感じたから」(4.9ポイント差)と「気持ち良さそうだから」(8.6ポイント差)です。そして、どのような肌トラブルに悩みを抱えているかを聞いたところ、ほこりなどの汚れが原因になる「毛穴の黒ずみ」(18.0%)、紫外線などによって起きやすい「肌あれ」(15.8%)が、建築・土木業のビジネスマンにとって特徴的な悩みであることが分かりました。

 

商社・卸業は、社交意識が高いバランサー
見た目への意識が高く、きれいな肌は仕事の武器になると考えている

 スキンケア意識が高そうなイメージの業界として金融業に次ぎ2位となった商社・卸業ですが、実際のスキンケア実施率は平均的、「1ヶ月にスキンケアにかける金額」は最下位という結果でした。しかし、スキンケアへの意識は特徴的で、「外見の印象を良くしたい(42.9%)」「肌マネジメントができる人は、仕事のマネジメントも出来そうだ(58.6%)」と考える傾向が強く、見た目がビジネスシーンで他者に与える印象に大きく影響することを実感している職業といえそうです。

情報・IT業のデジタルネイティブ世代はやっぱり高感度
マイペース型が多いなか、20代はスキンケアに積極的

 スキンケア意識が高そうなイメージの業界として4位となった、情報・IT業ですが、残念ながら「1ヶ月にスキンケアにかける費用」以外は、平均を下回る結果となりました。「周囲/職場のスキンケア意識が高まれば、やむを得なく自身も取り組む」かどうかを聞いても、「取り組むと思う」と回答した人は、平均(46.5%)を下回り、全業界を通じて最下位の40.3%でした。情報・IT業の方は、マイペース型が多いようです。
 しかし、20代に注目してみると、「取り組むと思う」と回答する人も多く、情報・IT業の20代における「1ヶ月にスキンケアにかける費用」は4,154円と、全体平均2,502円を大きく上回っています(20代で2位、P7参照)。
 また、インターネットを通じて情報を得ることが多い業界であることが影響してか、近年スキンケアを行う男性が多くなってきたことに対し、「肌を大切にしたい男性が増加しているから」「当たり前の身だしなみになってきているから」とトレンドを掴んでいるほか、「写真投稿型のSNSの流行などで、男性もますます見た目が重要になってきているから」も平均より高いスコアとなっていることが特徴的です。

官公庁・公益法人・団体ですから、基本はきちんと押さえてます
スキンケア実施率No.1!スキンケアは当然のマナー

 「スキンケア意識が低そう」というスコアが65.0%を占めた官公庁・公益法人・団体ですが、「スキンケア実施率」が全業界を通じて最も高い結果となりました。それ以外の項目においても、「肌マネジメント実施率」以外はほぼ平均、もしくは平均以上という結果です。また、「きれいな肌は成功の証だと思う」(55.9%)も、「仕事をする上で、肌に気を使うことは当然だと思う」 (62.2%)も平均を上回り、金融業に次いで2位。「5年前と比較してスキンケアをする職場の男性が増えたか」という問いに関して42.0%が「増えた」と回答。スキンケアのビジネスマナー化の進む業界といえそうです。

小売店業は、きれいへのこだわりの強さが際立つ
スキンケアで肌の変化も実感!「きれいな肌」を求める意識が強い

 スキンケア意識が高そうなイメージの業界として3位となった小売店業は、肌マネジメントにも気を遣っているようです。特に「毎日のスキンケアの実施率」「1ヶ月にスキンケアにかける費用」も高く、平均を大きく上回りました。実際にスキンケアを行っている人は、「乾燥をしにくくなった」「肌を触った時につるつるになった」と、スキンケアの効果を実感しています。
 意識としても「スキンケアをすることでもっときれいな肌になりたいと思うようになった」「スキンケア製品でもっときれいな肌になりたい」と考える人が多く、小売業のビジネスマンは「きれいな肌」を求める意識が強いという結果が得られました。

医療・福祉業は、自分の肌より困っている人が優先?
女性が多い職業ならでは、異性を意識してスキンケアをする人が圧倒的に多い!

 スキンケア意識が高そうな業界イメージでは、「高そう」よりも「低そう」がやや上回った医療・福祉業は、全体的に平均を下回る結果になりました。しかし、「スキンケア製品の新製品が出ると、すぐに使ってみたい」という回答が全業界のなかでも最も高く、スキンケアのトレンドを敏感に感じているようです。
 その他の結果としてユニークだったのは、スキンケアを行う理由で「外見の印象を良くしたいと思ったから」「異性の目を意識しているから」が、平均を大きく上回った点。女性が多い業界ならではの結果といえるでしょう。

製造業は、肌のお手入れにはまだ無関心?
スキンケアがビジネスシーンにもたらす効果も実感できていない

 建築・土木業に次いでスキンケアイメージの低かった製造業ですが、調査結果もすべての項目において、平均を下回る結果となりました。「5年前と比較してスキンケアをする職場の男性が増えたか」という問いに関しても、平均を大きく下回っていることから、製造業に勤めるビジネスマンは、インドアの仕事が多いからか、スキンケアのトレンドに触れる機会が少ないのかもしれません。
 また、男性がスキンケアをすることに対し「同性からの印象が良い」「女性からの印象が良い」といった項目で、平均を下回る結果となったことから、スキンケアがビジネスシーンでもたらす効果も、まだ実感する機会が十分に得られていないようです。

《全体傾向》
◆経営者層は、ビジネスシーンの身だしなみとして肌を重視している
 調査対象者の職位別に、肌に対する意識を見てみると、経営者・役員クラスは身だしなみとして「肌」を重視している傾向が強いことが分かりました。「ビジネスシーンの身だしなみで肌を重視している」と回答した率は、他の職位と比較して10ポイント前後高くなっています。また、「仕事をする上で肌を気遣うのは当然だと思う」(66.7%)も全職位で最高で、当然のマナーとして肌マネジメントを行っていることが分かります。

◆肌マネジメントを実施している人ほど、自分に自信を持ち出世が早いと感じている
 調査対象者全員に、仕事に求められる能力において、自身にどの程度あてはまるかを聞いたところ、肌マネジメントを行っている人ほど、「信頼がある」「コミュニケーション能力がある」など、自分に自信を持っていることが分かりました。また、「出世が早い」と感じている人も多いことが分かります。
 上の結果から、経営者・役員も肌マネジメントを積極的に行っていることが分かりましたが、肌マネジメントの実施が、ビジネスにプラスになることは明らかなようです。

 

《その他》
【参考】業界と年代別によるスキンケアにかける1カ月あたりの費用

 

《調査概要》
調査内容: 20代~50代のビジネスマンのスキンケアに対する意識と実態を調査。
      対象者が勤める8つの業界別にその傾向を分析。
対象者条件および割付: 20代~50代のビジネスマン 1,101名
           ・居住地:関東一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)
                関西二府四県(京都、大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)
                北海道、宮城、新潟、静岡、愛知、岡山、広島、福岡、熊本
           ・業界割付

・調査手法: インターネット調査
・調査元: マイナビ学生の窓口(https://gakumado.mynavi.jp
・調査実施時期: 2018年2月6日(火)~2月14日(水)

《専門家による解説》
ダイバーシティコンサルタント藤井佐和子先生に聞く、各業界のビジネスマンへのアドバイス
数多くのキャリアカウンセリングを手がけられてきたダイバーシティーコンサルタント、藤井佐和子先生に、今回の調査結果への見解と、未来へのアドバイスを戴きました。

■初対面でまず目にするのは顔。だからこそ“肌マネジメント”が大事。清潔感を保つ努力を
 第1印象は大事。初対面でお互いがまず目にするのは、顔です。顔の表情を含め、その人の全体印象として、肌はその人を決定づける大事な要素になります。そしてそれは第1印象だけでなく、そのあと続く関係においても、何度もお互いが「顔を合わせる」ことになりますから、第1印象だけでなく、それ以降のビジネスにおいても、更に関係を良くするかどうかの決め手にもなるほど、重要視されることなのです。では、ビジネスシーンで、人は肌から、何を評価するのでしょうか?それは「清潔感」です。肌があれていると、約束事はちゃんと守れるのだろうか、私生活の乱れが仕事にでているのではないか、といった自己管理の欠如を印象付けてしまいます。第1印象では、当然疑問を持たれますし、また、その後、ちょっとしたミスがあると、やっぱりなあ・・・と更なるマイナス印象を強めてしまう可能性があります。

■「周囲の環境」と「自己実現の意識」の掛け合わせが、スキンケアや肌マネジメント意識の差を生む
 今回の調査では、業界によってスキンケアや肌マネジメントの意識や実態に大きな違いがあることが分かりました。この違いは、「周囲の環境」と「自己実現の意識」の2つに要因があると考えられます。「周囲の環境」とは、皆が無頓着、男性が多い環境、外部の人と接する機会がない、などの環境であると、意識が低くなりがちなことを指します。「自己実現の意識」とは、周りからの評価を意識している社会性や目指したいことを明確にしているか、のビジョン。「周囲の環境」×「自己実現の意識」の掛け合わせがある人や業種ほど、意識が高くなるようです。
 例えば金融業は周囲も肌マネジメントを意識している環境もあり、お金を扱う職業として、お客さまから信頼されることを意識する必要があります。建築・土木業の仕事は、安全第一。自己管理を怠らない人、という印象も意識しているのです。ゼネコン男性向け研修では清潔感溢れる方が多いです。また、女性が多い職場「医療・福祉業」では、スキンケアを意識している男性が多いようです。男性のなかには女性の目なんていちいち気にしていられない、という人もいるでしょうが、女性含め、多様な人が増える中、皆に受け入れてもらうための意識を持つことは大事。周囲に「自己管理が出来る」という印象を与えて、スムーズに仕事を進めるには、今やスキンケアは欠かせないものになってきているのです。

■自己管理が重要なこれからの社会では、肌マネジメントは未来の自己実現のためにも重要
これからの社会は、自己管理できる人とそうでない人とでは、昇進、昇格のスピードに大きな差が出てくると考えます。変化の激しい世の中、働き方も多様化していき、組織内でもリモートワーク、残業時間の制限など、人から管理してもらう機会が減っていきます。また、今の世の中、ハラスメントという観点から、服装や肌などの清潔感について、お互い注意しづらい状況にあります。自分のことは自分で管理する、そんな世の中になっているのです。自分がどうなりたいか、どのように評価されたいか、のビジョンを持ち、自己管理しながら実現していかなくてはなりません。その第一歩は、“肌マネジメント”からはじまります。 “肌マネジメント”の習慣ができている人は、朝起きたら、まずは鏡を見て自分の状態を知ることからはじまります。今日の自分の調子、周囲からどう映っているか、それをチェックし、整えていく意識。この日々の積み重ねが出世など、未来の自己実現に繋がっていくのではないでしょうか。
 

 

藤井佐和子 (ふじい・さわこ)先生 株式会社キャリエーラ 代表 ダイバーシティコンサルタント

今まで13,000人以上の個別のキャリアカウンセリングを実施。また、年間200件のダイバシティやキャリアに関する講演、企業研修や執筆を行う。
主な著書:「伝え上手でキャリアアップ!」(リヨン社)「10%脱力生活」(NHK出版)
     「女性社員に支持されるできる上司の働き方」(WAVE出版)
     「あなたにはずっといてほしい、と会社で言われるためにいますぐはじめる45のこと」(ディスカバー21)他多数

 


掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部