赤いネイルで所作が美しくなり、気持ちまで変わるかも?! uka代表・ネイリスト 渡邉季穂さん Vol.4
現代はストレス社会と言われますが、適度なストレスはヒトの成長に欠かせません。では、ストレスに負けないためにはどうすればいいのでしょうか?「こころトーク」では、自身の不調と向き合い様々な分野で活躍する方や、こころに寄り添うお仕事をされている方に編集部がインタビューを行い、様々な角度から「こころ」にまつわるお話をうかがいます。
トータルビューティインダストリーとしてビューティにまつわる様々な事業を展開するukaの代表でネイリストの渡邉季穂さんのこころトークもいよいよ最終回です。今回は、渡邉さんご自身のストレス解消法と8月にリリースされる赤いマニキュアの意外な効用ついてお話を伺います。
自分のことをわかっている人に「みてもらう」のは、人にとって幸せなこと
編集部:日々考えることも多く、ストレスも受けると思いますが、ご自身のストレスメンテナンスとして心がけていることはありますか?
渡邉:「自分のことをちゃんと見てもらえる」ということは、人にとって幸せなことだと思います。 私の場合、パーソナルトレーナーについてもらってストレッチをしたり、私のことをわかっている人に「自分をみてもらう」という時間を作ることを大切にしています。
人に触れられると幸せホルモンのオキシトシンが分泌されて癒しと元気がもらえると言われています。そんな考えからマッサージもずっと受けています。
あとは、夜、お風呂にゆっくり入ることでしょうか。バスソルトを入れて香りを楽しみながら入ります。寝る前に携帯をみることを止めればいいと言われますが、それはまだできていません(笑)。
タイやフィリピンのリトリートも実際に行ってみてすごく良かったです。運動、マッサージ、食事のプログラムを1週間ほど受けましたが、心身ともにリフレッシュできました。今年はアーユルウェーダのデトックスリトリートに行きたいと思っています。
自分を再確認するための「赤」
編集部:ところで、今回、こころに関係する商品を発売されると伺って香りの製品を想像していたのですが、赤いマニキュアということで少し意外でした。
渡邉:私の中で、女性の爪の象徴は赤いマニキュアでした。
働く女性も増えた現代、なかなか心に余裕が持てず、女性としての自分をどこかごまかしながら過ごしていることが多いと思うのですが、赤いマニキュアは女性であることを再確認させてくれると思います。
いろいろ文献などで調べてみると、赤いマニキュアの起源はそれこそ紀元前とも言われています。血と同じ色ですから人類が本能的に求めている色なのかもしれません。
指先がきれいで所作が整うと、こころも整う
編集部:確かにそうですね。他にも心理的にいいことはあります?
渡邉:爪の先が美しいと自分も他人もそこへ意識が行くので、人前でも自信を持ってスーッと手を出せます。また、日常的に自ずと細かな所作にも気を遣うようになりますし、手の動きのバロメータにもなります。色がすぐ剥げてしまうのは手の使い方が雑な証拠で、指の腹を使うと所作が美しくなります。
編集部:一時流行した、ネイルで盛って気分をアゲルというのとは異なりますね。
渡邉:そうですね。「色の白いは七難隠す」と言いますが、爪の赤も七難隠すと思っていて、私のように腕にひどい湿疹の跡が残っていても、赤に目を奪われるから手全体の印象を美しくしてくれます。また、その人の肌色によって似合う赤色が必ずあります。「あなたに合う1本」に出会ってほしいから、微妙な色の違いで6色展開にしました。
編集部:手先に意識を向けて、丁寧な所作でいることで、結果的に心を落ち着けることにもつながる気がします。
渡邉:爪ってストレスにも関係しますよね。イライラすると爪を触っていじめたり、噛んだりします。指先をきれいにしておくことはいろいろ心にもいいことがあると思います。
私としては「つけてみてごらん。気持ちが変わるかもよ」というメッセージを伝えたいです。サロンでお客様とお話をしながら最高の1本を見つけていただいて、指先から気持ちの変化やパワーを感じてもらえることができたらうれしいです。
渡邉さんがプロデュースする商品やサービスは、ありそうでなかったけれど本質を突いているものが多くて魅力を感じていましたが、常日頃のこころの観察の賜物であることが改めてよくわかりました。
赤いマニキュアも試しました。指先の赤から、ふだん気にかけない所作を気遣うことでそれとなく自分を意識することができ、なぜか落ち着いた気持ちで過ごせます。赤い指先から得る不思議なパワーもこころを整える一つなのだと思いました。
渡邉 季穂(わたなべ きほ) KIHO WATANABE
uka代表 /ネイリスト
トータルビューティインダストリーとしてビューティにまつわる様々な事業を展開する「uka」代表。サロン経営、サロンワークや媒体での創作、後進の育成のためのセミナーや講師として活動し、ネイルケアならびに独自のネイル技術の普及に努める。ネイルを単に指先のお洒落という概念からではなく、一人ひとりの個性を活かし、その人のライフスタイルをも考慮した、ナチュラルかつシンプルなネイルスタイルの提案を行う。その技術・経験・センスには定評があり、各界著名人やビューティ関係者からの信頼も厚い。
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編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部