マインドフルネス × ワーキングメモリ:創造性を最大化する習慣術

観察するマインドが、ビジネスパーソンの創造性を引き出す

「集中しなさい」と言われると、私たちは一点に意識を集めることに全力を注ぎます。そして、仕事は集中している方が、何かと評価されがちです。しかし、「創造性」を高めたいなら、逆に周囲を“広く観察する”ことが大事です。

これはマインドフルネス瞑想の世界では「洞察瞑想(オープンモニタリング瞑想)」と呼ばれる手法で、雑念を排除せず、呼吸や周囲の音・感覚などに意識を向け、ただ観察し続ける瞑想法です。

ポーランドと米国の研究チームが、マインドフルネスと創造性の関係について20件の研究(被験者1549人)をメタ分析した結果、両者には有意な相関(r=0.22)が見られましたが、さらに瞑想方法を分けて分析してみると、

・「集中瞑想」(1点集中)は分析的な思考に強い一方、自由なアイデア発想にはやや不向きであること

「洞察瞑想」は判断せずに観察する力を高め、拡散的思考(自由で多様なアイデア発想)にポジティブな影響を与えること

が明らかになりました。

広い視野を持つ“観察型のマインド”が創造性には大事だということですね。オフィスで仕事をしていると、集中力を要するタスクに飛びつきがちですが、リトルC(ちょっとしたアイデアや工夫)を発揮したいときは、辺りを見回してちょっと観察してみたり、席を立って、視界に入る景色を変えてみたりしましょう。

ただし、“観察しすぎる脳”は迷子になりやすい

とはいえ、観察することで意識が広がると、「マインドワンダリング(心の迷走)」が起こりやすくなります。これは、思考が無意識のうちに過去や未来、関係のないことへ飛んでしまい、「心ここにあらず」の状態になってしまう現象です。

このマイントワンダリングは・・・

 

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【執筆者プロフィール】

板生 研一

WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中