広がる「かくれ家事疲れ」。高まる女性の「ひとり時間」ニーズ。男性は「家事の苦手意識」が急増!

パナソニック株式会社は、2017年より「30・40代夫婦の家事に関するライフスタイル調査」を実施しています。1月25日「主婦休みの日」に公開する第5弾調査では、健康的でゆとりのある生活ができており、以前より無理なく家事ができている一方で、男女共に家事ストレスや家事の負担感が増えているという結果に。一方で「家事分担比率」はコロナ禍前と大きく変わっておらず、男性が家事を分担しない理由が、「家事が苦手だから」に意識変化している実態も浮き彫りとなりました。「ストレス発散ができていない」「新しいことをする機会がなかった」と答える女性も増えており、「ひとり時間を増やしたい」も大幅に増加しました。

【調査概要】

■2021年 30・40代夫婦の家事に関するライフスタイル調査第5弾
調査対象:関東(1都6県)・関西(2府4県)に在住の30〜49歳既婚男女 計1,346人
調査方法:インターネット調査  調査期間:2021年4月16日(金)~4月20日(火)
※調査結果の数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
※調査結果をご紹介いただく際は、「パナソニック調べ」と出典元の表記も併せてご記載ください。

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<本リリースサマリー>
■Chapter1 :増える「家事時間」と変わらない「家事分担」
・在宅勤務率は現在、男性4割、女性3割
・「家事時間」は男女ともに昨年より増加傾向
・「家事分担比率」はコロナ禍以前から現在まで大きな変化は見られず

■Chapter2 :余裕もあるけど負担やストレスもある、“かくれ家事疲れ”状態!?
・現在は、健康的でゆとりのある生活ができている
・コロナ流行を経て、以前より無理なく家事ができている
・一方で、家事ストレスや家事の負担感は増えている
・家事をめぐって夫婦間での注意や注文が増加している

■Chapter3 :女性のニーズは「家族時間」より「ひとり時間」が増加
・男性と比較して、女性はコロナ流行開始直後よりもストレス発散ができていない
・男性と比較して、女性は「新しいことをする機会」がない
・「家族の時間を増やしたい」は男女ともに減少
・女性の「ひとり時間」が減少、「もっとひとり時間が欲しい」状態
・家事はやってもやっても終わらない“無限家事地獄”の傾向が強まっている

■Chapter4 :男性の「家事の苦手意識」が急増
・男性が家事を分担しない理由、“時間がない”から“家事が苦手”に変化

■Chapter5 :家事のニューノーマルは、家族が協力しながらも、任せられる家事は家電に任せて負担減
・「家事を家電に任せて負担を減らしたい」は過去最高に
・令和の“しない家事”三種の神器は、不動の1位「食洗機」と「ロボット掃除機」、「洗濯乾燥機」

「食洗機」は2017年から不動の1位をキープ!

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■Chapter1 :増える「家事時間」と変わらない「家事分担」
・在宅勤務率は、男性4割、女性3割
共働き世帯の在宅勤務率は、コロナ禍1年目の夏(2020年7月)から大きく変わらず、男性42.9%、女性30.0%(2021年4月)という結果になりました。

在宅勤務率

 

・「家事時間」は男女ともに昨年より増加傾向
1日のうちに家事にかけている時間は、男性が平日58.4分、休日72.7分、女性が平日115.5分、休日121.4分でした。2020年7月に実施した調査と比較して、男性/女性、平日/休日ともに増加しており、女性の休日の家事時間は大きな増加ではありませんでしたが、男性の平日、女性の平日、男性の休日については、1日に10分前後の家事時間が増加している結果となりました。

家事時間:共働き男性(平日)

 

家事時間:共働き女性(平日)

家事時間:共働き男性(休日)

家事時間:共働き女性(休日)

・「家事分担比率」はコロナ禍以前から現在まで大きな変化は見られず
家事時間が増える一方で、共働き世帯の夫婦間の家事分担比率をコロナ禍前の2017年から時系列で見てみると、男性視点では男性が約3%増、女性視点では女性が約2%減とわずかではありますが変化が見られました。2021年では、男性視点で男性47.1%:女性52.9%、女性視点で男性22.0%:78.0%で分担していると感じており、これはコロナ禍前と大きく変わらず、男女間での家事分担の認識は変わらず差異があるようです。

家事分担比率:男性視点

家事分担比率:女性視点

■Chapter2 :余裕もあるけど負担やストレスもある、“かくれ家事疲れ”状態!?
・現在は、健康的でゆとりのある生活ができている

共働き世帯の男女に現在の「暮らし」について聞いてみたところ、コロナ禍前と比較して、健康的な生活ができているかという質問については、男女ともに「現在の方が健康的」という回答が「健康的ではない」という回答を大きく上回りました。また、コロナ流行開始直後(2020年3月〜7月頃)と比較して心の余裕やゆとりが増えたかという質問でも、男女ともに「心の余裕やゆとりが増えた」が「減った」を大きく上回っています。

現在の「暮らし」について

・コロナ流行を経て、以前より無理なく家事ができている

現在の「家事」について聞いてみたところ、コロナ流行を経て以前よりも「無理なく家事ができている」という回答が過半数でした。「暮らし」についての調査結果も合わせると、現在は健康でゆとりある生活が送れており、家事についても無理なくできているという結果から、コロナ禍以前よりも快適な生活が送れているようです。

現在の「家事」について

・一方で、家事ストレスや家事の負担感は増えている

現在の「暮らし」と「家事」に関する調査では、健康でゆとりがあり、家事も無理なくできているという結果でしたが、コロナ流行開始直後(2020年3月〜7月頃)と比較した現在の「家事ストレス」について聞いてみたところ、男女ともに「増えた」が「減った」を上回る結果となりました。特に女性については「増えた」が33.8%で、「減った」の17.2%の2倍近くにのぼりました。また「家事負担感」については、男女ともに「増えた」が「減った」を大きく上回っています。

現在の「家事ストレス」「家事負担感」について

・家事をめぐって夫婦間での注意や注文が増加している

また、「家事の分担をめぐってパートナー間で注意や注文をすることがあるか?」という問いに対しては、男性から女性への注意や注文が「ある」71.8%、女性から男性への注意や注文が「ある」80.8%で、コロナ流行開始直後(2020年3月〜7月頃)と比較すると、どちらも20ポイント以上増えていることがわかります。

家事分担をめぐるパートナー間の注意や注文について

ここでは、コロナ禍以前よりも健康的でゆとりある生活が送れており、無理なく家事ができていると感じている一方で、「家事ストレス」や「家事負担感」は増えており、またパートナー間での注意や注文も増えているという、“ねじれ現象”が起こっていることがわかりました。
コロナ禍により生活スタイルが大きく変わり、収束・終息の目処が立たないことで、このスタイルをいつまで続けるのかわからない現在。“非常”だったものが“日常”になりつつある中で、生活スタイルの変化から生まれたものをポジティブに受け止めていながらも、実は自分でも気づかないうちに家事によるストレスや負担感、またパートナーに対する不満を抱えている“かくれ家事疲れ”とも言える状態に陥っている人が多いのかもしれません。

 

■Chapter3 :女性のニーズは「家族時間」より「ひとり時間」が増加
・男性と比較して、女性はコロナ流行開始直後よりもストレス発散ができていない

共働き世帯の男女に現在の「ストレス発散」について質問してみたところ、男性は、コロナ流行開始直後(2020年3月〜7月頃)より現在の方が「ストレス発散できている」が多かった一方で、女性は現在の方が「ストレス発散できていない」の回答が多い結果となりました。現在の「ストレス発散」において男女にかなりギャップがあるようです。

現在の「ストレス発散」について

・男性と比較して、女性は「新しいことをする機会」がない

現在の「新しいことをする機会」についても同様の現象が起こっています。コロナ流行をきっかけに「新しいことをする機会」があった男性はそうでない男性より多かったのですが、女性は逆で、「新しいことをする機会がなかった」が「あった」より10ポイント以上多い結果となりました。

現在の「新しいことをする機会」について

・「家族の時間を増やしたい」は男女ともに減少

「家族の時間」について、2020年7月に実施した調査では「増やしたい」が男性47.5%、女性55.9%だったのに対して、現在は「増やしたい」が男性41.7%、女性48.2%で、男女ともに「家族時間の増加」を望む人が減少傾向にあるようです。コロナ流行による在宅時間の増加、その状態が約2年にわたって続いていることで、家族時間は十分にもてるようになったと思う人が増えたのかもしれません。

「家族の時間」について

・女性の「ひとり時間」が減少、「もっとひとり時間が欲しい」状態
「ひとり時間」についてですが、男性は「以前よりもひとり時間をもてるようになった」が「もてなくなった」よりも多い一方で、女性は「以前よりもひとり時間をもてなくなった」が「もてるようになった」を大きく上回っています。また、「もっと増やしたい時間」について聞いてみたところ、男女ともに「家族の時間」よりも「ひとりの時間」の方が多かったのですが、特に女性はおよそ4人に3人が「ひとりの時間をもっと増やしたい」と回答しており、女性の「もっとひとり時間が欲しい」ニーズの多さが垣間見えます。

現在の「ひとり時間」について

 

現在の「もっと増やしたい時間」について

・家事はやってもやっても終わらない“無限家事地獄”の傾向が強まっている

2017年と2019年の調査データを比較すると、共働き世帯の妻が専業主婦と同レベルの家事の質を目指している率は大幅ダウンの傾向にありました。一方で、家事の時短を工夫しても、「時間やゆとりができない」、「せわしないだけで、ちっとも楽になっていない」 と回答する共働き妻が多く、家事の時短をしても空いた時間でついつい家事をやってしまう、やるべき家事の量は際限なく山とあって、家事はやってもやっても終わらない“無限家事地獄”状態にあるという結果が見られました。
2019年以降も家事においては専業主婦と同レベルの質を目指すことを諦めてきているという傾向は変わらないと推測されますが、2020年はコロナ禍で在宅時間が増え、普段はあまりやる機会が少なかった家族やパートナーが家事をする機会が増えました。家事は無理なくできていると回答している人が多いにもにも関わらず、女性の家事ストレスや家事負担感は大幅に増加しており、家事はやってもやっても終わらない“無限家事地獄”状態の傾向が強まっていると考えられ、女性の「ひとり時間がもてなくなった」や「もっとひとりの時間が欲しい」という結果の高さに繋がっていると思われます。

家事の質などについて

■Chapter4 :男性の「家事の苦手意識」が急増
・男性が家事を分担しない理由、“時間がない”から“家事が苦手”に変化
家事に関するライフスタイル調査では、以前から、男性が家事をしない理由についてヒアリングしています。2017年4月に行った調査では、男性が家事をしない理由の1位は「時間がないから」でした。しかし今年の調査では「時間がないから」は6位に陥落、割合も2017年の57.4%から43.1%と大きくポイントを下げました。
一方で順位を上げたのが「家事が好きではないから」で、2017年の9位から2021年は3位にランクインしています。割合としても38.1%から46.8%に大幅アップ。同じく「家事が苦手だから」も順位・割合ともに上がっており、また「きちんとこなせる自信がない」「家事の仕方がわからない」という理由も上昇しています。
ここから読み取れるのは、コロナ禍による在宅時間の増加で、男性が家事をする時間や機会が増えたものの、いざ家事をやってみると上手にできないことがわかり、それが「家事の苦手意識」「家事嫌い」に結びついてしまっていると推測できます。

男性が家事をしない理由について

■Chapter5 :家事のニューノーマルは、家族が協力しながらも、任せられる家事は家電に任せて負担減
・「家事を家電に任せて負担を減らしたい」は過去最高に

在宅勤務が主流になり、家事のニューノーマルは家族ひとりひとりが協力しながら行うのはもちろんのこと、家事を家電に任せて負担を減らしたいは増加傾向にあり、2021年は82.2%と過去最高に。家事を家電に任せる「しない家事」ニーズが、このコロナ禍でさらに高まっていることがわかります。

 

 

家事を家電に任せて負担を減らしたい人の割合の変化

・令和の“しない家事”三種の神器は、不動の1位「食洗機」と「ロボット掃除機」、「洗濯乾燥機」
家事負担軽減、家事時間削減のために購入したい家電の1位は「食洗機」。2位「ロボット掃除機」、3位「洗濯乾燥機」で、この順位は以前から大きく変わりません。「食洗機」は2017年から不動の1位をキープしており、この3つ家電が「令和の“しない家事”三種の神器」と言えるのかもしれません。

家事負担軽減/家事時間削減のために欲しい家電

■パナソニックのウェブマガジン「UP LIFE」内、「しない家事」関連記事
非常が日常へ。コロナ禍の約2年で何が変わった?家事に関するライフスタイル調査第5弾!
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掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部