日本の幸福度に年代格差が存在。ふだんの幸せ実感は、60代で高く、40代で低い傾向

株式会社朝日広告社(本社:東京都中央区/代表取締役 社長執行役員:福地 献一)は、「サステナブルな社会実現のために、一人一人の“よりよく生きる”を考える」をテーマに活動、企業支援を行っている「サステナラボ™」のもと、全国20代~60代の男女計2,000名を対象に、第1回「ウェルビーイングに関する調査」(以下「本調査」)を実施しました。

本調査では、SDGsをはじめとした「14のサステナブルキーワード」の認知・共感度とともに、普段の生活における幸福度や朝日広告社が独自に開発した「60のウェルビーイング指標」を用いた設問等について、聴取および分析を行いました。

 

■調査結果のポイント
●14のサステナブルキーワードの認知・共感度

  • 「SDGs」の認知度は約85%。「ウェルビーイング」は約20%に留まり、認知に課題。
  • キーワードの認知度については、男性の方が高い傾向。一方、共感度については、女性の方が高い傾向となった。認知・共感度で、性別による認識のギャップが見られた。

●ウェルビーイング意識

  • 普段の生活において、66.2%が「幸せ」だと思うと回答。
  • 60代の幸福度が高く、40代が低い結果に。幸福度に年代間格差が見られた。
  • 幸せの阻害要因は「将来への不安があること」が最も高い結果となった。
  • 性年代別では他に比べ「女性30代」が多くの課題を抱えている傾向が窺えた。
  • 「自分自身」に関連するウェルビーイング指標についての充足度は、40代が他の年代に比べ低い傾向にあることがわかった。

■調査結果の詳細
●14のサステナブルキーワードの認知・共感度

  • 各キーワードの言葉の認知状況について聞いたところ「SDGs」の認知率が84.2%とトップ。  「内容まで知っている」も4割を超え、社会に浸透してきたことが窺える。次いで、「ダイバーシティ」が80.1%、「地方創生」が78.8%という結果となった。【図表1】
  • 一方で、「ウェルビーイング」の認知率は、21.5%。約5人に 1人が知っているという状況に とどまり、さらなる周知が課題といえる。【図表1】

  • 認知率を性別で比較すると、14のキーワード平均について、男性50.9%、女性45.3%となり男性の方が5.6pt高い結果となった。【図表2】

  • また、共感度についても性別で比較すると、14のキーワード平均について、男性49.2%、女性59.0%となり、女性の方が9.8pt高い結果となった。【図表3】
  • また、共感度について女性の方が男性に比べて10pt以上高かったキーワードは、「サステナブルフード」「サステナブルツーリズム」「エシカル消費」「フェムテック」「エイジンググレイスフリー」「フェーズフリー」の6つとなった。【図表3】

●ウェルビーイング意識(幸福度と幸せの阻害要因について)

  • 普段の生活における幸福度について聞いたところ、全体として「非常にそう思う」「ややそう思う」の合計が66.2%という結果となった。【図表4】
  • また、性年代別に見てみると、「男性50代(56.5%)」「男性40代(57.0%)」「女性40代 (61.5%)」の順に数値が低い結果となった。40代が幸福度の低い年代と言える。【図表4】
  • 一方、普段の生活において「幸せ」を阻害しているものについて聞いたところ、「将来への不安があること(36.8%)」が最も高く、次いで「収入が少ない・不安定なこと(34.6%)」「精神的なストレスがあること(31.2%)」という結果となった。【図表5】
  • また、性年代別に見てみると、「女性30代」が経済的な項目をはじめ多くの項目で数値が高く、「幸せ」の実現を阻む様々な課題があることが窺える。【図表5】

●ウェルビーイング意識(「自分自身」領域における指標の調査結果について)

  • 一例として「自分自身」に関連する15の指標について見ていく。【図表6・7】
  • まず、男性の年代別のレーダーチャートを見てみると、「男性60代」が多くの指標で外側のグラフを描いており、各年代と比較すると充足度が高い傾向が窺える。【図表6】
  • 一方、「男性40代」は各年代と比較して、多くの指標で最低の数値となっており、「自分自身」の領域における充足度が低い結果となった。様々な課題がある年代と言える。【図表6】
  • 次に、女性の年代別のレーダーチャートを見てみると、「女性50代」「女性60代」が多くの指標で外側のグラフを描いており、各年代と比較して充足度が高い傾向が窺える。【図表7】
  • 一方、「女性30代」「女性40代」の数値は、全体的に低い傾向となった。特に「自分が好き」の指標の数値が低くなっており、この年代の自己肯定感に課題があると考えられる。【図表7】

※60のウェルビーイング指標とは…
OECD(経済協力開発機構)の「より良い暮らし指標(Better Life Index: BLI)」等を参考に、「自分自身」「自身の経済・成長」「生活環境」「周囲との関わり」の4つの領域と、各領域において3つの要素を整理。さらに、生活者インタビューを重ね、各要素に5つの指標を紐づけたものになります。合計60の指標で、多角的に生活者のウェルビーイングを分析するための、朝日広告社の独自フレームです。

以上の調査結果以外にも分析レポートをご用意しております。また、企業様・ブランド様の関連テーマ、ターゲットを軸とした分析も可能です。ご関心がありましたら、下記連絡先までご相談・お問い合わせください。

【第1回「ウェルビーイングに関する調査」概要】
目的:日本における生活者のウェルビーイングに関する状況を把握し、一人一人の“よりよく生きる”に貢献する活動やその支援を行う際の参考とする。
調査対象:全国20歳~69歳の男女 2,000名
調査手法:インターネット調査
調査時期:2021年11月8日~9日

本調査を実施した「サステナラボ™」は、サステナブルな社会実現のために、一人一人の“よりよく生きる’”を考える活動を推進しているプロジェクトチームです。調査の実施・情報発信、またナレッジを活かしたソリューションの開発、協力パートナー様や企業様との共創プロジェクトの支援も行っています。

【本件に関するご相談・お問い合わせ先】
株式会社朝日広告社
サステナラボ™ 担当:横尾、浅野
E-mail:sustaina_lab@m.asakonet.co.jp

【報道関係者様]お問い合わせ先】
経営企画室:上野、佐取
Tel:03-3547-5450
https://www.asakonet.co.jp

 


 

掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部