20代の約2人に1人、30代以上の約3人に1人が「テレワーク時、サボっていると思われるストレス」を実感

<調査結果サマリ>
・20代の約2人に1人、30代以上の約3人に1人が「テレワーク時、サボっていると思われるストレス」を実感
・年代が高いほど「テレワーク時、チームメンバーや上司・部下などに対してサボっているのでは、と思ってしまう」
・年代が低いほど「テレワークの方がサボってしまう」、年代が高いほど「働く場所とサボりは関係がない」
・「仕事をしているかどうかの判断基準」は、年代や職種を問わず「プロセス」と「成果」に大きく二分
・約7割が「業務ツールはサボり抑制に効果あり」と回答するも、使い方により効果に明暗

チームの働くを楽しくするコラボレーションツール「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」「Nulab Pass」を運営する株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、代表取締役:橋本正徳、以下 ヌーラボ)は、プロジェクト管理ツールの「Backlog」ユーザーを主な対象とした「テレワークと“サボり”の関係性に関するアンケート調査(以下、本調査)」を実施しましたので、結果を報告します。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、仕事の形態として一般化してきた「テレワーク」。本調査では、「オフィス出勤とテレワーク、あなたがサボってしまうのはどちらか」「サボっていると思われるストレス」「仕事をしているかどうかの判断基準」などについて尋ねました。

その結果、20代の約2人に1人、30代以上の約3人に1人が「テレワーク時、サボっていると思われるストレス」を実感していることが分かりました。また、年代が高いほど「テレワーク時、チームメンバーや上司・部下などに対してサボっているのでは、と思ってしまう」と回答する傾向も認められました。(調査1、2より)

その他、調査3では働く場所とサボりの関係について、調査4では「仕事の定義」について、調査5では業務ツールとサボり抑制の関係について結果を示しています。まとめとして、本調査の結果から、テレワークを円滑に運用する3つのポイントを提言しています。

  • ◼︎調査1:20代の約2人に1人が「テレワーク時、サボっていると思われるのではないかとストレスを感じる」

本調査では、テレワーク時に「回答者がチームメンバーや上司・部下(以下、他者)から『サボっている』と思われているのではないか、とストレスを感じる」「回答者が他者に対して『サボっているのではないか』と思ってしまう」の二つの項目について、どの程度当てはまるかを尋ねました。

その結果、年代が低いほど『サボっている』と思われているのではないか、とストレスを感じる傾向にあることが分かりました。20代では、ストレスを「よく感じる」「たまに感じる」と回答した人数割合の合計は44.4%に及ぶものの、30代では34.8%、40代では29.3%と、年代が上昇するにつれ割合が低下します。

[20代:n=266、30代:n=299、40代:n=140、50代以上:n=33][SA]

20代では約2人、30代以上も約3人に1人の割合で、テレワーク時『サボっている』と思われているのではないか、とのストレスを実感していると言えます。

  • ■調査2:年代が高いほど「テレワーク時、チームメンバーや上司・部下などに対してサボっているのでは、と思ってしまう」

一方、テレワーク時に「回答者が他者に対して『サボっているのではないか』と思ってしまう」の項目についても同様に尋ねたところ、「よく思う」「たまに思う」と回答した人数割合の合計は、年代が上がるとともに上昇しました。

[20代:n=266、30代:n=299、40代:n=140、50代以上:n=33][SA]

調査1と調査2の結果は、単に年代による捉え方の違いというわけではなく、職位の違いやマネジメント業務の有無などによる影響も考えられます。

なお、いずれの設問においても、回答者の職種による傾向の違いは認められませんでした。

  • ◼︎調査3:年代が低いほど「テレワークの方がサボってしまう」、年代が高いほど「働く場所とサボりは関係がない」

また本調査では、オフィス出勤とテレワークについて、「回答者自身がどちらの環境(働く場所)でよりサボってしまうか」についても尋ねました。

その結果、20代では66.5%に及ぶ「テレワークの方がサボってしまう」の回答が、30代では50.8%、40代では44.3%、50代以上では42.4%と、年代が上がるにつれて少なくなりました。一方、「働く場所は関係ない」の回答は増える傾向にありました。

[20代:n=266、30代:n=299、40代:n=140、50代以上:n=33][SA]

  • ◼︎調査4:「仕事をしているかどうかの判断基準」は、年代や職種を問わず「プロセス」と「成果」に大きく二分

「仕事をしているかどうかの判断基準」について、「労働時間で判断」「プロセスで判断」「成果で判断」の3つの選択肢から最も近いものを選ぶ*設問で尋ねました。

その結果、「プロセスで判断」「成果で判断」の選択肢に大きく回答が二分され、「労働時間で判断」の回答は全体の8.5%にとどまりました。

[n=737][SA]

*選択肢には、それぞれ「労働時間で判断:規定時間働いているかどうか」「プロセスで判断:その日実行すべきタスクを実行しているかどうか」「成果で判断:期待される成果を創出しているかどうか」という注釈を付けた。

この結果から、おおむね「労働時間」「プロセス」のいずれかの回答だと言えるものの、どういう状態を「仕事をしている」「サボる」と判断するのか、人によって違う判断基準を持っていることが分かります。なお、回答者の年代、職種による傾向の違いは認められませんでした。

  • ■調査5:約7割が「業務ツールはサボり抑制に効果あり」と回答するも、使い方により効果に明暗

プロジェクト管理ツール「Backlog」などの業務ツールが、従業員のサボりの抑制に効果があるかを尋ねる設問では、69.4%が「効果があると思う」「ある程度効果があると思う」と回答しました。

[n=737][SA]

ただし、業務ツールは「導入すれば良い」というわけでもなさそうです。チームで取り組んだ「業務ツールとサボり対策」に関し、うまくいった・うまくいかなかったエピソードについても回答を収集しましたので、ご紹介します。

<うまくいったエピソード>
始業と終業時にはコミュニケーションツールで連絡し合う。始業時にはその日の業務内容を簡単に報告。終業時には翌日の稼働予定を予告し合う。(ディレクター・マネージャー/40歳~44歳)
ガントチャートなどによる作業の見える化(マーケター・プランナー/40歳~44歳)
チャットツールとプロジェクト管理ツールの連携(カスタマーサポート/30歳~34歳)

 

<うまくいかなかったエピソード>
チャットツールでの日報投稿。途中で鬱陶しくなってミュートしてしまった。(システムエンジニア(プログラマーを含む)/30歳~34歳)
・指示内容が明確でないと動けないメンバーに対して、プロジェクト指示が明確に提示できない案件をタスク化した場合、著しく進捗が遅れてしまう(ディレクター・マネージャー/35歳~39歳)
・「常にビデオ会議の接続義務」わたしは別にサボらないので、一部のサボる人のために全員に導入させられて不快に思っている…(現在進行形)(その他エンジニア/30歳~34歳)

 

  • ◼︎まとめ:円滑なテレワーク運用の3つのポイント

本調査の結果から、テレワークを円滑に運用するには、以下3つのポイントが考えられます。

(1)年代などに応じて抱きがちなストレスをフォローすること

調査1〜調査3では、テレワーク環境下での「サボり観」について尋ねました。調査1、調査2では、他者へ・他者からの「サボり」について、調査3では、テレワークとオフィスワークのどちらでサボってしまうかを尋ね、いずれも、今回の調査で収集した属性のうち「年代」に応じた傾向があることが分かりました。

すでに書いた通り、これらの結果は単に年代による差ではなく、職位の違いやマネジメント業務の有無、さらには家族構成などによる影響も考えられますが、ひとつの傾向としてチームマネジメントに活かすことができそうです。

「テレワーク=サボる」といった画一的なイメージを持つのではなく、年代や職位、ほか置かれた状況に応じて抱きやすいストレスが異なることを認識し、それらを解消しながらパフォーマンスを出せる環境づくりを目指すことが大切です。

(2)メンバー間で「仕事の定義」を揃えること

調査4では、「サボりとはどういう状態か」を定義するために「なにをもって仕事をしていると判断するか」を尋ねました。たとえば「労働時間=仕事」と定義している人にとって長い休憩時間は「サボり」ですが、「プロセス=仕事」と定義している人にとっては「サボり」ではないため「やるべきことをやっていればサボっていても問題ない」などと議論がすれ違ってしまいます。つまり「仕事の定義」がズレていると、「ある人から見ると『サボり』でも別の人から見ると『サボりではない』という状況」が起きかねません

今回の調査では「労働時間」「プロセス」「成果」の選択肢から回答する形式でしたが、「〜〜を満たしていれば、〜〜でもサボりではない」と具体的なシーンを例示することも有効です。

(3)「仕事をしている」を可視化できる業務ツールを導入・運用する

「労働時間」なり「プロセス」なり「成果」なり、チームで「仕事の定義」に対する共通認識を持つことができたら、それを可視化することができるツールを導入・ルール整備のもと運用すると、客観的に「仕事」と「サボり」を示すことができます

調査5では、業務ツールのサボり抑制効果に対する意識と、業務ツールとサボりにまつわるエピソードを尋ねました。

エピソードからは、単にツールを導入しただけでは不十分で、「チームの共通認識」を取ること、「チームに即した無理のないルール」を整備することが大事だと言えます。

  • ◼︎調査概要

・実施期間 2020年10月5日~10月22日
・有効回答数 737件

  • ◼︎株式会社ヌーラボについて
本社 福岡県福岡市中央区大名一丁目8−6 HCC BLD.
東京事務所 東京都千代田区神田神保町3丁目2−3 Daiwa神保町3丁目ビル2F
代表者 橋本正徳
ウェブサイト https://nulab.com
https://nulab.com/ja/about/careers/(採用ページ)

※本プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。

 


 

掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部