湿度75~90%で最も増殖するカビ!梅雨の掃除の悩み1位は「カビ汚れの掃除」

梅雨の間、湿度の高い状態が続くとカビが発生しやすくなり、そのまま放置しておくと住まいにも人にも影響が出ることがあります。また、梅雨の時期にはカビの掃除に悩みを抱える方も少なくないです。この度、健やかな暮らしを提案するリンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:内藤 弘康)ではカビの実態を探るべく、全国20~60代の男女計1,000名を対象に、「カビ」に関する意識調査を実施しました。

<主な調査結果>

  • 1年で最もカビが気になる時期は梅雨!梅雨の掃除の悩み1位「カビ汚れの掃除」
  • カビに悩んでいる方は約8割いることが判明 カビに悩む場所1位は「浴室内」
  • カビ専門家 矢口先生監修「カビ対策知識テスト」 カビを正しく理解している“カビ対策優等生”は約3割という結果に
  • 重曹がカビに効くと勘違いしている方が約6割もいること判明
  • 20代においては、男性(夫)が日常的に浴室掃除を担当している家庭が約5割
  • 健康被害の可能性あり!エアコン掃除の頻度は半年に1回と答えた人が約2割ということが判明

カビに悩んでいる人は約8割いることが判明
1年で最もカビが気になる時期は梅雨!
カビの悩み1位は「掃除をするのが大変」という結果に

カビに悩んでいる方がどれくらいいるのか調査したところ、約8割の方がカビに悩んでいるという結果になりました。また、最もカビが気になる季節は梅雨の時期であると答えた方が約7割となりました。カビ掃除の正しい知識を知ることで梅雨の掃除の悩みも解決できるかもしれません。

前問にて、カビに悩んでいると答えた方に、どのような悩みがあるのか聞いたところ、1位は「掃除をするのが大変」2位「水回りが汚くなる」という結果になりました。カビはきちんと掃除をしていてもすぐに復活してしまったり、目が行き届かないところにも生えてしまうため、掃除をすることにストレスや悩みを抱えている方が多いようです。

【矢口先生コメント】
カビは温度20~30℃、湿度60%以上で発生しやすくなり、75~90%で最も増殖しやすくなります。梅雨時期はちょうどこの条件と一致します。この他、年にもよりますが、秋の長雨の時期がこれに相当します。

1年で最もカビが気になる梅雨時の掃除の頻度はいつも通りの方が約8割
梅雨の掃除の悩み1位「カビ汚れの掃除」2位「ホコリの掃除」3位「水あかの掃除」

1年で最もカビが気になる梅雨時の掃除について調査しました。掃除の頻度については、カビが気になる時期であっても約8割の方が普段と変わらない頻度で掃除をしていることが判明しました。なお、いつもより掃除の頻度を増やすという方は約2割ほどいるという結果になりました。

梅雨の時期の掃除の悩みについては、「カビの汚れの掃除」が約7割と最も高い結果となりました。掃除においてカビ汚れはかなりストレスになっていることがわかります。また、「ホコリの掃除」「水あかの掃除」についても約3割の方が悩んでいることがわかりました。

【矢口先生コメント】
梅雨時期には、カビは繁殖しやすいのでより一層掃除に力を入れ、カビが目についたらすぐにカビ取り剤を使用して、取り除いた方がいいです。しかし、梅雨前、比較的乾燥している5月にキッチン、浴室などの水回りをきちんと掃除しておくと、梅雨時のカビが発生しにくくなります。また、エアコンのフィルターのホコリなどをこまめに掃除し、エアコンを梅雨時の除湿に活用しましょう。

カビ専門家 矢口先生監修「カビ対策知識テスト」
カビを正しく理解している“カビ対策優等生”は約3割という結果に

カビに関して正しく理解できているかどうかを確認する簡易テストを、カビの専門家・矢口先生に作成いただきました。全12問の「カビ対策知識テスト」の平均正解数は7問となり、9問以上正解の“カビ対策優等生”は約3割にとどまりました。設問の中で最も正答率が低かったのは「⑤湿度と温度の2つの条件が揃うとカビはどこでも生育する。(正答は×)」となりました。詳しい解説は5ページをご確認ください。

【矢口先生コメント】
カビが生育するには、温度、湿度の他、栄養が必要です。カビは、ホコリ、汚れなどあらゆるもの(有機物)を栄養源にします。また、浴室など水回りのピンク色の汚れは、「ロドトルラ」というカビです。放置しておくとどんどん増殖してしまいます。気づいたらすぐ、カビ取り剤を使用して除去しましょう。掃除の仕方は、基本的に黒カビと同じで、カビ取り剤を使用して取り除きます。

ご家庭で習慣的にカビ掃除をしている方でも、間違った知識に基づいて掃除をしているせいでなかなかカビの悩みを解決できていない可能性もあります。この機会に、ご自身のカビ対策理解度をチェックし、カビ掃除の仕方を見直してはいかがでしょうか。梅雨の時期のカビの悩みも解決するかもしれません。

 

​「カビ対策知識テスト」に関して、カビ専門家・矢口先生に解説いただきました。

カビに悩む場所1位は「浴室内」
浴室のカビ掃除の頻度は、週に1回程度の人が最も多い結果に

カビに悩んでいると答えた方に、日頃カビに悩んでいる場所について調査しました。その結果、カビに1番悩む場所は「浴室内」ということが分かりました。また、次いで「エアコン」「窓の周辺」という結果になりました。

 

また、浴室のカビ掃除の頻度を聞いたところ、「週に1回」以上掃除している人は約3割いることがわかりました。また、その次に「月に1回」、「2、3か月に1回」が多い結果となり、頻度は家庭によってバラつきがあるという結果になりました。

【矢口先生コメント】

週1回程度のカビ掃除が妥当だと思いますが、浴室の掃除回数を一概に推奨することはできません。その理由は、浴室の管理の仕方に左右されるからです。きちんとカビを除去し、入浴後、石鹸カスなどを洗い流し、しっかり乾燥するまで換気すれば、カビはそれほど生えることはありません(排水溝は除く)。少しでもカビが目についたら、カビ掃除するのが賢明です。

20代においては男性(夫)が日常的に浴室掃除を担当している家庭が約5割
カビが生える場所のイメージ 女性1位ゴムパッキン 男性1位目地という結果に

結婚されている方に家庭内で浴室の掃除を日常的に夫、妻どちらが担当しているかを聞きました。その結果、男性(夫)が掃除を担当している家庭は約3割という結果になり、男性が浴室掃除を担当している家庭も多いことが分かります。また年代別に見ると、男性(夫)が掃除をする割合は20代が約5割と最も高いことが判明しました。

浴室の中のカビが生える場所についてのイメージについて調査しました。その結果、女性のイメージは「ゴムパッキン」、男性は「目地」が1位になりました。また、女性男性共に「壁」や「目地」がランクインしています。しかし、男性は「天井」に生えるイメージが第2位となっているところ、女性は「天井」がランクインしない結果となりました。一方で、男性は女性と違って「ゴムパッキン」がランクインしない結果となっています。

【矢口先生コメント】
ゴムパッキンは、汚れや水分が溜まりやすくカビが生えやすい場所です。男性が女性と違って「ゴムパッキン」がランクインしないのは、ピンク汚れをカビと認識していないからかもしれません。カビが生えたらカビ取り剤を使用し、決して固いブラシなどではこすらないようにしてください。パッキンを傷つけ、細かい傷には、カビが侵入しやすくなります。天井のシミの多くはカビです。このシミを取り除かないと、床や壁をいくらきれいに掃除しても、すぐにカビが生えてしまいます。モップにカビ取り剤をしみこませて拭き取り、水洗いをしましょう。煙タイプのカビ取り剤は便利ですが、カビは死んでもシミは残りますので、拭き取るようにしましょう。

浴室のカビ掃除で利用するもの第1位は「カビ取り剤」
浴室の換気扇は「入浴後の数時間だけ使う」人が最も多い結果に

浴室のカビ掃除をすると答えた方に、カビ掃除の際に何を使用しているのか調査しました。その結果、カビ掃除に使用するもの1位「カビ取り剤」2位「防カビ剤」という結果になりました。次いで3位「漂白剤」を使う方も約2割という結果となりました。その他にも「重曹」や「クエン酸入りの洗剤」など身近にあるものを活用して掃除を工夫している方もいるようです。

出来てしまったカビの掃除を行っている方は多いと思いますが、カビの正しい予防法については知らない方も多いと思います。そこで、カビ掃除だけだけでなくカビ予防として行っていることについて調査しました。その結果、最も多かった予防法は約8割の方が行っている「換気をする」となりました。次いで「部屋の通気性を良くする」という方が多い結果となっています。換気や通気など風通しを良くすることでカビ予防をしている方が多いようです。

【矢口先生コメント】
多くの方がカビ取り剤(通常、次亜塩素酸が入っている)を使用しています。次亜塩素酸には、カビを殺菌する作用とカビを漂白する作用があります。一部の方は、重曹を使用していますが、発泡することで汚れは落とせても、カビを殺菌する効果はありませんのでカビ退治には不向きです。

浴室の換気扇は「入浴後の数時間だけ使う」人が最も多い結果に
暖房乾燥機を使うことでカビが防ぎやすいということを知らない人は約5割

浴室の換気の頻度について聞いたところ、「入浴後の数時間だけ使う」という方が約5割と多いことが判明しました。次いで「常につけっぱなしにする(24時間換気)」という方が約3割となっています。

浴室暖房乾燥機を使用することで、浴室にカビが生えるのを抑制できるということを知っているか調査してみました。その結果、知らなかった方が過半数ということが判明。また、知ってはいるものの、実践していない方も約3割いる結果になりました。

【矢口先生コメント】
24時間換気機能の付いている換気扇は、入浴後は強力に換気し、その後は常につけっぱなしにしておくのがいいです。排水溝に水が溜まっていたり、外部から湿気が入り込むことがあるからです。衣類の乾燥機能を使用すると、浴室内の気温は45℃程度になりますのでカビは非常に生えにくい状態になり、乾燥を止めた後も次の入浴時まではその効果は持続します。

エアコン掃除の頻度は半年に1回と答えた人が約2割ということが判明
エアコンを使って体調が悪くなった方は約4割という結果に

エアコンについても、多くの方がカビにも悩まされているという結果が出ましたが、エアコンの掃除の頻度について調査した結果、「半年に1回」が約2割と最も多い結果となりました。また、「エアコンの掃除をすることはない」と答えた方も約2割いるということも判明しました。

エアコンのカビ対策を怠ると、アレルギーなどによる体調不良を起こす可能性があります。そのことについて知っているか調査した結果、知らなかった方が約3割いるということが判明。また、知ってはいたが具体的な対策はしていない人も過半数となっています。エアコンのカビ掃除を正しく行うことでアレルギーや体調不良は改善される可能性があるため、定期的に掃除を行うことが重要です。

【矢口先生コメント】
生活環境中のカビを多く吸うと、アレルギーなどの健康被害を起こす可能性があることは、多くの方が認識されていますが、残念ながらその具体的な対策を実施されている方は少ないようです。部屋のホコリを取り除くとともにエアコンのフィルターにホコリが溜まらないように掃除をこまめに、できれば2週間に1度程度は行うようにしましょう。エアコンを冷房で使用すると、その内部は湿気てカビが生えやすくなります。冷房で使用後は、送風機能を使用してよく乾燥するようにしましょう。

湿気が多い時に顔のかゆみを感じたことがある人は約4割
枕カバーなどのリネン類の洗濯は週1の頻度の人が1番多いことが判明

湿気が多いと顔がべたつくことも多く、かゆみを感じる方も多いと思います。顔にもカビ菌は存在しているため、湿気が多い時に顔のかゆみを感じたことがある方がどれくらいいるのかを調査してみました。その結果、かゆみを感じる人が約4割いることが判明しました。

枕カバーなど顔に触れるものを清潔にしていないとカビや細菌が増え、炎症につながってしまう可能性があります。枕カバーの洗濯頻度を聞いたところ、「週に1回」という結果が約3割と最も多い結果となりました。次いで、「月に1回」「2週間に1回」という方が多く、枕カバーの洗濯頻度はかなり差がでる結果となっています。

【矢口先生コメント】
人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくといわれています。中でも頭、顔、上半身は多くの汗をかきます。枕カバーなど顔に触れるものに、汗の油分、皮膚片、毛髪などの汚れが付着していますと、「マラセチア」という油分を好むカビや細菌が増え、皮膚の炎症を起こすことがあります。汗を多くかく季節は、できれば毎日、枕カバーを取り換えるのがいいと思います。

梅雨時期にカビのストレスを抱える人も少なくないかもしれません。実際に、梅雨の時期にカビに悩まされる方が多くいることも判明しました。カビに対するストレスや悩みを少しでも解消し気持ち良く梅雨を過ごせるよう、カビ専門家・矢口先生に「梅雨時期に使えるカビ対策の3つのポイント」を教えてもらいました。

カビ専門家・矢口先生に聞く 梅雨時期のカビ 3つのポイント
1.換気、除湿を心掛ける

梅雨時は湿度60%以上となりカビが非常に発生しやすくなります。そのため、湿気のこもりやすい場所は、扇風機、換気扇などを使用して空気の流れを起こすことにより換気を行い、エアコン、除湿器などを使用して、湿度を下げるようにしましょう。また、カビは定着する場所があるとそこで増殖します。そのため、風通しのいい場所は、生えにくいです。浴室は湿気がこもりやすいので、特に注意が必要です。24時間換気機能の付いている換気扇は、入浴後は強力に換気し、その後は常につけっぱなしにしておくのがお勧めです。衣類の乾燥機能を使用すると、さらに効果的です。洗濯物を部屋干しする場合も、換気と除湿を十分、行いましょう。

2.こまめな掃除を行い、カビの栄養源を取り除く
生活環境中のカビを多く吸うと、アレルギーなどの健康被害を起こす可能性があります。こまめな掃除、特に部屋の隅、家具の裏、電気の傘などカビの栄養源となるホコリを取り除くとともに、エアコンのフィルターにホコリが溜まらないようにすることが大切です。
浴室は、カビの栄養源となる皮膚片、石鹸カスなどが発生しますので、入浴後は浴槽、壁、床などよく洗い流すようにしましょう。キッチンのシンクも同様です。意外に気づきにくいのはシャワータイプの水道の蛇口です。食器を洗う時の汚れが付き、カビが生えていることがあります。食器を洗う時に、蛇口の裏も同時に洗いましょう。

3.梅雨入り前にエアコン、浴室などの水回りの掃除をきちんと行う
梅雨時期には、カビは繁殖しやすくなりますので、カビ取りを行うことが多くなってしまいます。そのため、梅雨前、比較的乾燥している5月にキッチンや浴室などの水回りをきちんと掃除しカビが生えにくい状態にしておくことが重要です。また、エアコンのフィルター、冷気の吹き出し口を掃除し、エアコン内部に溜まってしまったホコリを送風で噴き出すことでエアコンをクリーンな状態にし、梅雨時の除湿に活用しましょう。

カビ専門家
矢口貴志 先生

早稲田大学理工学研究科博士前期課程修了。 明治製菓(株)を経て現在、千葉大学真菌医学研究センター准教授。 生活環境のカビ、とくにヒトに病原性のあるカビを専門に研究している。身の回りのカビの危険性について、「世界一受けたい授業」、「林修の今でしょ講座」など多くのテレビ番組、雑誌などで解説している。

【調査概要】
調査時期 :2020年4月11日~4月12日
調査方法 :インターネット調査
調査対象  :20~60代 男女 計1,000人
調査エリア :全国47都道府県
リンナイ調べ

 


掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部