自分の「思い込み」に気づくと、創造性が目を覚ます 〜ステレオタイプとリトルCの関係〜

ステレオタイプが、私たちの能力を左右している?
私たちは日々、無数の判断をしながら生きています。そして、その判断の多くが、「当たり前」と思っていること、つまりステレオタイプ(固定観念)に影響されています。
たとえば、「女性は感情的になりやすい」「営業は外向的な人が向いている」「日本人は協調性が高い」など、思い返せば私たちの周囲にはこうしたステレオタイプがあふれています。これらは必ずしも悪意があるわけではないのですが、私たちの思考や行動の自由を知らず知らずのうちに制限しています。
ハーバード大学のマーガレット・シー博士らが行った興味深い実験があります。アジア系アメリカ人の女性たちに数学のテストを受けさせる前、それぞれの「アイデンティティ」を意識させる質問をしたのです。すると、「女性」を意識したグループは最もスコアが低く、「アジア人」を意識したグループは最も高いスコアを出しました。つまり、「女性=数学が苦手」「アジア人=数学が得意」という社会に広く存在するステレオタイプが、彼女たちのパフォーマンスに実際の影響を与えていたのです。
このように、私たちが無意識に抱いている「〇〇は××だ」という思い込みは、知らぬ間に自分自身の能力や選択肢を狭めているかもしれません。だからこそ、ステレオタイプを一度疑ってみることは、可能性を解放する第一歩になります。

ステレオタイプの再定義が、創造性を呼び起こす
では、こうした「自分の思い込み」を見直すことで、私たちは何を得られるのでしょうか?
そのヒントになるのが・・・
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【執筆者プロフィール】

板生 研一
WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中








