【眠れない悩み】対策③ 昼に眠たい昼夜逆転型の不眠には「頭頂部のツボ」を刺激
こうした生活リズムが乱れて体内時計に狂いが生じている不眠を「昼夜逆転型不眠」といいます。
交代制で働く看護師や、夜間も車を走らせる配送業の人など、仕事の都合上どうしても生活リズムが乱れてしまう人に多い不眠の症状です。今回の記事では、「昼夜逆転型不眠」の改善におすすめのツボを、明治東洋医学院専門学校教員養成学科長の矢野忠先生に解説していただきました。もちろん、眠れない悩みを抱えている人は専門医に一度診てもらうことが重要です。
不眠や時差ボケに悩む人におすすめのツボ【百会】
昼夜逆転型不眠に悩む人におすすめするツボは頭にある「百会(ひゃくえ)」です。体内時計の乱れを正して頭をスッキリさせ、生活リズムを正します。夜に眠けをもたらすのに力を発揮します。
なお、百会は万能ツボとしても知られており、頭痛、更年期障害、血行不良の改善にも役立ちます。また、海外旅行で時差ボケが起こった人にも百会はおすすめで、押しているうちに体内時計の乱れが正されて頭がスッキリしてくる人が多くいるのです。
体内時計を正すツボ①「百会」の探し方
百会は、頭頂部にあるツボです。具体的には、左右の耳の穴を結ぶ線と鼻すじを延長していった線が交わる位置にあります。
「百会」のツボ刺激のやり方
百会は、両手の中指の腹で押しましょう。百会に両手の中指の腹を当てたらやさしく力を込めて3秒押し、ゆっくりと3秒かけて力を抜いていきます。これを5回くり返すのを1セットして朝・晩に各1セットずつ行ってください。
昼夜逆転型不眠を警告するツボ【失眠】
昼夜逆転型不眠に悩む人に百会と併せて紹介したいツボが、足裏の「失眠(しつみん)」です。その名のとおり、不眠で眠りを失った人におすすめのツボです。
体内時計を正すツボ②「失眠」の探し方
失眠は両足の裏のかかとの中央部分にあるツボです。かかとの端から足指に向かって指幅3本分の位置にあります。
昼夜逆転型不眠に陥っている人は、失眠の周辺が少しブヨブヨしている特徴があるので、生活リズムの乱れが気になる人は触って確かめてみるといいでしょう。
「失眠」の刺激のやり方
失眠は両手の親指の腹を使って押します。親指の腹を当てたらやさしく力を込めて3秒押し、ゆっくり3秒かけて力を抜いていきます。5回くり返すのを1セットして朝・晩に、各1セットずつ行います。
昼夜逆転型不眠にお悩みの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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