【いたわりセルフケア】加齢に打ち克つ~入浴と生薬の力でセルフメディケーションしませんか?~

年齢とともに感じる「未病」の改善方法

「病気じゃないけど、なんとなく体調が悪い」。
年齢と共に感じる「未病」を改善する方法をご紹介します。

「肩が凝る」「目が疲れる」「手足や全身が冷える」「疲れやすい…」など、病気ではないけれどなんとなく体調が悪いっていうこと、ありますよね。東洋医学ではこのような状態を「未病」と呼び、「気」「血」「水」のバランスが崩れた状態であると考えています。実は、調査によると約65%と、かなり多くの人が実感しているようなのです。中でもその傾向が顕著なのが40代以降の女性たち。

確かに、年齢を経ると人間の体内では、血管機能・循環機能・自律神経のバランスなど、様々機能が衰え始め、これらの複数の要因が重なり合って血流量や代謝が低下します。すると、血液による疲労物質や老廃物の除去が滞るために、いわゆる「疲れがとれない」といった不調=未病を感じるようになるのです。

では、どのようにして血流を促進したらよいのでしょうか?それにはまず、入浴に着目!入浴には、からだを温めることで血液循環を促進させ、冷えや疲れを緩和する効果があります。さらに入り方を工夫することで(夏は39度、冬は40度程度のお湯に、全身浴で10分程度)副交感神経が活発なリラックス状態をつくることができ、からだや心のリズムまでも整えてくれるのです。また、さらに温浴効果を高めて血流促進するためには、入浴剤で生薬の力を借りるのもおすすめです。例えば、ショウキョウ(ショウガ科の多年草。からだの中から温めることが知られている)、トウキ(血行を促進する薬用植物として知られる)、チンピ(ミカン科の常緑低木。ミカンの皮は古くからからだを温める素材として入浴に使用されている)など、漢方の知恵が詰まった生薬が配合された入浴剤を選んで使用してみましょう。これらの生薬が「冷え」や「疲れ」といったあなたの症状を和らげ、漢方ならではの体調にやさしく寄り添うようなケアをしてくれるはずです。

ぬるめのお湯の10分入浴、そして生薬配合の入浴剤にこだわること。この2つを取り入れるだけで、毎日のお風呂タイムが、未病を防ぎ、若々しい毎日を取り戻すセルフメディケーションの時間に変わります。ぜひ、漢方発想のこの入浴法をあなたの健康のために取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

MrIsikawa
石川泰弘先生(お風呂博士)

株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。

著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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