マインドフルネスと「仕事」の関係について(前編)

最近、欧米の大手企業は、マインドフルネスのメソッドを社員研修として、大々的に取り入れ始めています。企業だけではなく、欧米の社会全体でも、ありとあらゆる場面で取り入れられ始めています。

今回は、仕事をマインドフルネスに行っていく方法、そしてそれによってどのような良いことがもたらされるか、についてお話ししていきます。

企業ではマインドフルネスの効果として、ストレス低減、集中力UP、仕事効率化、そして、業績UPということと、さらに働く人の人生が良い方向につながるとして取り入れ始められています。

 

人間らしく楽しみながら仕事をする

私たちは一日のうちに、18万回以上思考しています。それは、光のスピードよりも速く思考するということです。

人間は常に何かを考えていないと気が済まないようにできています。そして、人間は思考した事柄を言語化していきました。人類はこの思考し言葉を利用するということで、過去の経験を未来の人々に伝え、そして、次の世代は過去の経験をふまえて、先々のことを予測計算し、人類活動が発達してきました。

しかし、現代において、思考・言語という力は強くなりすぎてしまいました。反対に、現実に起こっていることに対しての感じる力がとても弱くなってしまったのです。

今の瞬間に起こっている自分自身の感覚、そしてその中にある変化をとらえられなくなっている人がとても多いのが現状でしょう。感じているということは、生きていることを実感することです。本来、人間は生き物であるということを感じ、仕事は何のためにしているかをしっかり感じ取り、人間らしく楽しみながら仕事をするということが大切なことです。

 

 

集中し気を配る~頭をマニュアルモードに切り替える~

仕事をマインドフルネスに行う際、集中をして気を配るという要素が役に立ってくると思います。

それは、普段何気なくしていることに意識を向けて、自動操縦で行っている行為を、一度マニュアルモードに切り替えて行うということに似ています。そうすると、普段気づかないようなことに気づきやすくなります。

これを仕事に応用すると、例えば、いつも当り前のルーチンワークが、本当に効率的かどうか、実はもっとよりよい方法があるのではないか、といった気づきにつながるでしょう。(当然、気づいて、改善ができれば、仕事の効率はアップします。まず、気づくことが改善につながってくるのです)

続きは後編で。

 

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