人付き合いが下手な人必見!苦手意識を克服する方法とは?

私たちは常に「人」と関わり合いながら生活をしています。家族や友人はもちろん、学校や職場、バイト先、ご近所、さまざまな人間関係の中で学び成長していきますが、全ての人と満遍なく良好な関係が築けるとは限りません。

「あの人はどうしてこうなんだ?」
「なんであんなことを言うの?」
「コイツに言われたことがムカつく」

このように、多かれ少なかれ人間関係に悩んだり失敗することは誰もが経験することです。なかにはコミュニケーションが上手くいかず苦労をしている……と、リアルタイムで頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか。
今回のコラムでは、人付き合いの苦手意識を克服する方法をお届けします。

 

他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来

誰かのちょっとした言葉や態度にイライラしたり、自分が放ってしまった言葉で人を傷つけてしまったり。どんなに後悔しても過去に起きたその事実は事実として残り、消えることはありません。さらに言えば、「あの人がもっとこうしてくれたらよかったのに!」と思ったところで、他人が都合良く変わってくれるわけでもありません。
そんな過去に起きたイヤな出来事に囚われてストレスが溜まっている人に注目していただきたいのが、米国の精神科医エリック・バーンの名言。

「他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来」

この言葉は、変えられない他人や過去に執着するより自分が変わることに意識を向けるという考えを提唱したもので、人間関係の苦手意識を克服する方法論の1つとされています。では、どのようにして自分を変えていけばよいのでしょうか。心理の本質を理解することで、その謎はひも解くことができると言われています。

 

変わるためのキーワードは「解凍」「変化」「冷凍」

自分を変えるためには、1つずつ段階を踏んでいかなければなりません。ここでは変化のためのプロセスを社会心理学者のクルト・レヴィンが提唱した「レヴィンの変化モデル」に倣って解説していきます。

第1段階「解凍」

変化のための準備段階が「解凍」です。「このままではいけない」と危機感を感じ、これまで信じていた自分の価値観や信念を見直し、変化が必要だと意識し始めるタイミングです。ただし、必要性や実現性が持てないと足踏み状態のままとなってしまうことも。変わるための最大の試練がこの段階です。

第2段階「変化」

混乱や苦しみ、葛藤に悩まされる状態が「変化」です。「どうしたらよいか分からない」と試行錯誤しながら少しずつ新しい方向性を見出していきます。

第3段階「冷凍」

最後のフェーズは新しいものの見方や枠組みが固まっていく「冷凍」です。新しい習慣や価値観が定着していくことで変化へと導かれます。

自分の中で確立していたものを壊し、新しい風を取り入れることは決して簡単なことではありません。ですが、絶対的に変えられない「他人」と「過去」をどうにかしようと頑張るよりは「自分」を変えて新しい「未来」を切り開くほうが人生をより豊かなものにしてくれます。

苦手な人とのコミュニケーションを上記に当てはめると、本人に変わってもらおうと期待をするより、自分の言葉や態度を変えた方が早いということですね。
自分の行動を変えることは未来を変える1番の近道であり、それまで理解できなかった他人の心を知るきっかけにも繋がります。

そのような経験を何度も繰り返し、自分自身のレベルを上げて苦手意識を克服していきましょう。


編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部