心がスッとする 音楽&ハーバルライフ ~快眠をいざなう月と香りの癒し力~

こころとからだにやさしい月の癒し

先日の皆既月食の夜は日本中の多くの人が夜空を見上げて過ごしました。

古来より音楽家も月に魅了され、洋の東西問わず月を標題にした楽曲がたくさん生まれました。滝廉太郎の荒城の月、ジャズではムーンリバー、J-POPでも三日月、ドビュッシーの月の光・・・・・・。どの曲も、ゆったりしたテンポで静かで温かみがあります。月を想って作られた曲は作者にとっても癒しだたのでしょうね。そして、それを受け取る私たちのこころを癒す力もあるように思えます。

 

お休み1時間前は頭を空っぽに

人間の身体は本来、夕方になると副交感神経が優位になり、眠りの準備を始めます。でも、私たち現代人の生活は本来のリズムが乱れがち。

寝る前には強制的にでもオーバーヒートした脳をクールダウンして、副交感神経を高めたいものです。ベストセラー「最高の睡眠」では寝る前90分行動が書かれていますが、できれば就寝前1時間くらい前からは色々な思考を止めて心身を鎮静させることを心がけましょう。そして、特に疲れを感じたり、ちょっとイヤなことを引きずりそうなときは、夜を題材にした曲=作者が夜を想って作った曲、中でも曲調が暗くないホッとする曲を集中して聴いてみることをおすすめします。

澄んだ空に浮かぶ月を眺めたり、月夜を思い浮かべて妄想散歩しながら聴くのもいいでしょう。

 

安眠に導くベルガモットの精油

そこで、オススメするのはドビュッシーの「月の光」。フランスの詩人ヴェルレーヌの「月の光」という詩にインスピレーションを得て生まれた曲です。

ドビューッシー研究で有名な青柳いづみこさんの本によると、当時貴族たちは贅を凝らした舟を運河に浮かべ、そこでは喜劇役者たちが即興仮面劇で座を盛り上げたとか。月明かりの下をそぞろ歩く道化を演じる役者や貴族たちたちの悲喜こもごもを謳ったのがその詩です。ドビュッシー独特のアンニュイな響きに、役者たちのさまざまな心境が映し出されている気がします。

そしてこの曲は、北イタリアのベルガモ地方に由来するベルガマスクという組曲の中の1曲なのですが、精油のベルガモットはまさにそのベルガモ地方が原産地。

ミカン科ゆえにその香りは万人に好まれ、気分を明るくしてくれます。と同時に、ベルガモットの主成分には酢酸リナリルやリナロールといったラベンダーと同じ成分が含まれており、他の柑橘類の精油にはない鎮静効果も併せ持つのが特長です。

疲れてちょっと気分が滅入った夜、香りを嗅ぐことで、気分を落ち着かせて質の良い眠りへと導いてくれます。お湯の入ったマグカップに精油1-2滴垂らしてお風呂で温まりながらの芳香浴するのもまた格別です。

 

 

プロフィール

殿村江美
有限会社E.flat代表マーケティングプランナー
産業カウンセラー、ハーバルセラピスト

「健康価値マーケティングでくらしをトーンアップ」をテーマとする+TONEで、商品開発、リサーチ、プロモーション開発等で企業のマーケティング活動をサポートする。

現代社会におけるストレスケアに向けて、メディカルハーブ、音楽療法、カウンセリングを活かしたコンテンツ制作や編集なども行う。

著書に「Me time こころをほぐす12ヶ月のメディカルハーブティ」

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp

関連コンテンツ