不安が期待に変わる転換点は、小さくてもいいから行動を起こし始める時~新成人への調査から

博報堂DYホールディングス傘下のソーシャルビジネススタジオ株式会社SIGNING(サイニング、本社:東京都港区、代表取締役社長:亀山淳史郎、以下SIGNING)は、CINRA, Inc.(シンラ、本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:杉浦太一、以下CINRA)との共同プロジェクト「coe」(読み:コエ)の中で、2022年の成人年齢引き下げの対象となった2002年4月2日〜2005年4月1日生まれの新成人600人を対象にした調査レポート『Silent Minority Report #2 〜不安と期待が入り交じる、新成人のフューチャーコンプレックスな未来観〜』を公開しました。

図表①図表①

昨年の成人年齢引き下げに伴い、18歳〜20歳の3世代が一斉に”大人”になりました。
新成人600人を対象に「自分の未来についてどう感じているか」を調査したところ、大人よりも将来の不安を14.1%も高く感じていることが分かった(図表②)と同時に、不安がワクワクに変化するターニングポイントと方法がわかりました。(図表①)
新成人は現在、何が起こるかわからない未来に大きな不安を抱えています。しかしながら、まだ何もしていない人、小さくても何か始めている人、未来に向けてすでに行動を起こしている人で未来への感情を比較したところ、「不安」のスコアは行動の度合いによって少しずつ減少すること、そして、「楽しみ」のスコアは小さくても、一歩を踏み出すことで63%→81%と大きく向上することがわかりました。(図表①)

このレポートでは、そんな不安とワクワクが入り交じる新成人の未来観に着目し、「Future Complex(フューチャー・コンプレックス)」と名付けました。
このレポートを通じ、coeプロジェクトでは若者が未来に向けて前向きな一歩を踏み出しやすくするアプローチや、ワクワクする社会、新しいビジネスの兆しを探っていきます。

また、coeプロジェクトの活動として、本レポートに関するオンラインイベントを、新成人ゲストを交えながら2月上旬開催する予定です。詳細情報はまた後日ご案内いたします。ご期待くださいませ。

「Silent Minority Report#02〜不安と期待が入り交じる、新成人のフューチャーコンプレックスな未来観〜」は、下記URLからダウンロードしてご覧いただけます。
URL: https://signing.co.jp/pdf/silent-minority-report2.pdf

  • レポートでわかったこと(抜粋)

1.  18歳〜20歳の新成人の未来への不安度は82.8%と、オトナ以上に高い。(図表②、③)
2.  未来に向けて行動をすると、未来への「不安」を「楽しみ」が上回る。(図表①)
3.  79.2%の新成人が、成人をきっかけに何かを始めたいと思っている。(図表④)
4.  自分の未来で気になることは安定した暮らしを送れるか(図表⑤)
5.  新成人をきっかけにやってみたいこと、始めてみたいこと(図表⑥)

図表②図表②

図表③図表③

図表④図表④

図表⑤図表⑤

図表⑥図表⑥

  • レポート考察

明るい未来を歩むことを期待される新成人ですが、先行きの見えない未来に大きな不安を感じています。
また未来に向けてなにかアクションを起こしたとしても、不安が完全に払拭されるわけではありません。ただ、行動を起こすことで、自分に自信がついたり、自分を褒めてあげようと思えたり、ポジティブな感情が生まれやすくなります。しっかり対策をした大きなアクションでなく、日常でできる小さなアクションでも、一歩踏み出すことで未来へのワクワクが大きくなる。若者の不安に寄り添いながら、「ハードルを下げる」「楽しく・かっこよくする」「誰かを巻き込む」などの工夫で新たな一歩を踏み出しやすくすることで、未来への不安をワクワクに変え、より明るく希望に満ちた社会がつくれると私たちは考えています。

<オトナになる自分にむけたcoe>

  • 代表者コメント

リサーチディレクター 伊藤幹
新成人と聞くと、明るい未来、希望、夢、などポジティブなイメージを勝手に持ちがちですが、当の本人たちにとって先の見えない未来はとても不安なものであることに、改めて気付かされました。今回のレポートで一番伝えたいのは、「不安と期待が共存する複雑な未来(コンプレックス)が待ち受ける中で、手探りでも前に進もうとすることこそ、これからの未来を生き抜く術なのではないか」ということです。みんな不安なのは当たり前で、不安を消そうと無理に頑張っても、きっと完全に消えることはない。
でも、肩肘張らず軽い気持ちで構わないから何かを始めてみる。それでだけ未来が変わるかは分からないけれど、一歩を踏み出したこと自体は、間違いなくポジティブなものになるはずです。”coe”プロジェクトを通して、若者たちの不安に寄り添いながら、アイデアとクリエイティビティで少しでも未来のワクワクを大きくし、より前向きで明るい社会・新しいビジネスをつくる”兆し”を作っていきたいと考えています。

  • coe プロジェクト 概要

未来世代の若者たち一人ひとりの小さな声や悩みを拾い上げるため、SIGNINGとCINRAの共同プロジェクト”coe”プロジェクトを立ち上げました。プロジェクトでは、リサーチや未来世代へのインタビュー、情報発信などを通じて、未来世代の様々な声を聞き、伝えていきます。そして、小さな声から課題を見つけ出し、クリエイティブとカルチャーの力を通して、よりよい未来をつくる“兆し”に変えてきます。
特設サイト:https://www.cinra.net/specialfeature/coe

■プロジェクトパートナー:CINRA, Inc.
CINRA, Inc.は、「人に変化を、世界に想像力を」をミッションに掲げるメディアカンパニーです。アーティストや企業、自治体などあらゆる個人やチームの思いに耳を澄ませ、多様なクリエイティブソリューションで社会や個人をインスパイアしています。自社メディア「CINRA」を運用するほか、クリエイティブ事業では、マーケティングにおける戦略立案から、サイト制作、オウンドメディア運用など、最先端のクリエイティブスキルを用いたプロダクション機能までをワンストップで行っています。

・所在地:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-27-9
・代表:杉浦太一
・URL:https://www.cinra.co.jp/

■会社概要
SIGNINGは、「会社の課題」と「社会の課題」を同時解決するソリューションを提供するソーシャルビジネススタジオです。
現代のビジネス環境は、テクノロジーの進化や世界情勢の激変により、めまぐるしい変化にさらされています。そのような環境下で、多くの企業が、先の予測できない環境下で、既存のビジネスモデルや競争ルールにとらわれない、新たな成長領域の開拓を迫られています。また、こうした変化の激しい時代に社会と共生し持続的な成長を実現するための方法論として、SDGsやソーシャルビジネスへの関心も急速に高まっています。
SIGNINGは、多くの企業が直面するこうした社会背景をふまえた(1)社会課題を解決しソーシャルグッドを推進していく「Social Design」、(2)事業の新たな成長機会を発見し新市場を創造していく「New Market Design」、という2つの領域に特化しています。
コミュニケーション領域にとどまらず、事業・商品・サービス開発領域まで融合した「Social Business Studio」をコンセプトに掲げ、統合的なソリューションを提供してまいります。

・所在地:〒108-0073東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル16F
・代表:亀山淳史郎
・URL:https://signing.co.jp/

「Silent Minority Report#02〜不安と期待が入り交じる、新成人のフューチャーコンプレックスな未来観〜」は、下記URLからダウンロードしてご覧いただけます。
URL: https://signing.co.jp/pdf/silent-minority-report2.pdf

【調査の概要】
対象者:
・新成人:2002年4月2日 – 2005年4月1日生まれの男女/全国/600サンプル
・オトナ:20-59歳男女 ※新成人を除く/全国/200サンプル
調査手法:インターネット調査
実施時期:2022/12/14 ~ 12/15
調査機関:株式会社マーケティングアンドアソシエイツ

他にもSIGNINGでは以下のレポートも発表をしております。あわせてご覧ください。

■ザ・ウェルビーイングレポートVol.2 〜ウェルビーイングは、ビジネスを成長させるのか?〜
ウェルビーイングのマーケティング活用に関する調査・分析をしたレポート。
URL:https://hdy-matrix.co.jp/well-being/pdf/report_20221125.pdf

■Social Sign Report
社会課題に対する生活者の意識・行動を海外比較で研究したレポート。
URL:https://signing.co.jp/pdf/social-sign-report.pdf

■Covid-19 Social Impact Report Vol.1~4
ポストコロナの生活者の意識や行動の変化を調査・分析したレポート。
URL:https://signing.co.jp/report/

 


 

掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部