1日で最大81億2900万円分の給与が費やされている!?そのメールの定型文は?
■調査背景
新型コロナウイルスの流行以降、テレワークやハイブリッドワークなどの活用で、日本人の働き方は大きく変化しました。それに伴い、ビジネスコミュニケーションのあり方も変化させていくべき過渡期に差しかかっていると考えます。そこで、その実態や意識について明らかにするため、一都三県の20歳代~50歳代の男女884名を対象に「ビジネスコミュニケーション最新調査」を実施しました。
■調査概要
調査名:ビジネスコミュニケーション最新調査
調査方法:インターネット
調査地域:東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県
調査期間:2022年7月29日~7月31日
調査対象:20歳代~50歳代の男女
回答総数:884名
調査主体:Chatwork株式会社
※本調査をご使用になる際は、『Chatwork株式会社「2022年ビジネスコミュニケーション最新調査」』と明記ください。
■調査サマリー
・ビジネスで普段利用しているコミュニケーションツールは「メール」が最も多く、次いで「電話」。また、約半数の46.4%は「ビジネスチャット」を活用しており、約5人に1人はビジネスチャットをメインツールとして利用
・メールを送る際、ビジネスマナーの定型文として「お世話になっております」を利用しているのは約8割。しかし、そのうち半数の人は“面倒”だと思っていることが明らかに
・メールでのビジネスマナーを面倒と思いつつ、やめられない理由No.1は「慣習だから」(68.6%)
・多くの人が慣習で行っているビジネスマナーも、メールを受信する側の約7割は「省略されても気にしていない」ことが判明
・「お世話になっております。」などの定型文は、1時間に5回程度送信している人が最多(54.7%)で、1日で最大81億2900万円の給与が「お世話になっております」のタイピングに支払われている計算に
・メールの作業で最も多い失敗談は「ファイルの添付忘れ」で、約半数の人が失敗を経験。
また、4割以上の人が送信時のアドレスの入力や、過去のメール検索が面倒という回答に
・メールとチャットの印象では、送受信ともに メールは「丁寧/かしこまって感じる」、チャットは「気楽/身近に感じる」が約半数を占め、ツールによる印象の違いがはっきりと分かれる結果に
【2022年「ビジネスコミュニケーション最新調査」本編】
■普段利用しているコミュニケーションツールは「メール」が最も多く、次いで「電話」。また、約半数の46.4%は「ビジネスチャット」を活用しており、約5人に1人はビジネスチャットをメインツールとして利用
「普段、仕事で利用しているコミュニケーションツールを教えてください」という設問に対し、「メール」という回答が最も多く77.6%、次いで「電話」が74.7%となりました。また、「ビジネスチャット」は46.4%で、約半数の人は電話やメールといった従来のコミュニケーションを利用しながらも、新たなツールとしてビジネスチャットを導入していることが伺える結果となりました。
さらに、「利用頻度が最も高いツールは何ですか」という設問では、「メール」が約半数を占めていますが、「ビジネスチャット」でも約5人に1人(19.5%)となり、新たなツールの定着も進んでいることが伺えます。
■メールを送る際、ビジネスマナーの定型文を使用しているのは83.6%。さらに「お世話になっております」を利用する人は約8割。しかし、そのうち半数の人は“面倒”だと思っていることが明らかに
「メールを送る際、『お世話になっております』や『よろしくお願いいたします』などの定型文を使用しますか」という設問では、「使っている」という回答が83.6%となり大多数となりました。また、「メールを送る際に使う定型文、作業を選んでください」という設問に対し、「『お世話になっております』などの冒頭文を入れる」という人は76.9%となり、8割近くの人が使用していることが分かりました。次いで、「よろしくお願いいたします」などの結びの文を入れる人が68.1%、「会社名を入れた宛名書き」が54.1%と続き、メールを送る際に決まった形式が複数あることが伺える結果となりました。
さらに、「お世話になっております」を使用している人のうち、それを面倒だと感じている人は半数の50%もいることが判明。同様に、「よろしくお願いします」を使用している人の約4割(39.5%)がそれを面倒だと感じていることも分かりました。これまで当たり前のように使用している挨拶や形式であっても、面倒なビジネスマナーと感じている人が多いことがわかりました。
■メールでのビジネスマナーを面倒と思いつつやめられない理由No.1は「慣習だから」
宛名や「お世話になっております」などの冒頭文、「よろしくお願いいたします」などの結びの文や署名などといったメールにおける「面倒なビジネスマナー」について、「やめられない/やめない理由」で最も多い回答は「慣習だから」が68.6%となりました。その他に『社内の人から「失礼だと思われたくない」』(49.0%)が、『社外の人から「失礼だと思われたくない」』(42.5%)を上回る結果となり、面倒だと思っていながらも体裁のためにやめられないという葛藤が垣間見える結果となりました。
■慣習でやっているビジネスマナー、メールを受信する側の約7割は「省略されても気にしていない」ことが判明
メールでの定型文や形式など、先の設問では「面倒に思っている」ことが判明したビジネスマナーについて、それぞれやり取りしている相手から省略された場合、”受け手として不快に思うか”を問う設問では、すべての項目で「不快に思わない」「あまり不快には思わない」を足すと7割近くにのぼりました。送り手は、体裁を気にし使用しているビジネスマナーであっても、受け手の立場になった場合にはあまり気にされていないことから、ムダなビジネスコミュニケーションになっているのではないかと考えられます。
■「お世話になっております」などの定型文は、1時間に5回程度送信している人が最多(54.7%)で、1日で最大81億2900万円の給与が「お世話になっております。」のタイピングに支払われている計算に
メール送信時の定型文(「お世話になっております。」「よろしくお願いいたします。」など)を使用する頻度は、1時間に「1~5回」が最も多い回答となりました。標準的と言われているタイピング“1分100文字”と照らし合わせ、この定型文25文字を打つのに15秒かかると仮定すると、面倒だと感じているムダなマナーに1日あたり約10分も割かれていることが分かりました。さらに、これを全国就業人口(*1)に本調査で得られたメール使用率を掛け合わせ、全国平均時給(*2)で換算すると、1日で最大81億2900万円が「お世話になっております。」「よろしくお願いいたします。」の定型文を入力する時間に対し支払われている想定になります。
(*1) 2022年7月公表 総務省統計局:6759万人
(*2) 2021年10月1日発行 厚生労働省:930円
■メールの作業で最も多い失敗談は「ファイルの添付忘れ」で、約半数の人が失敗を経験。また、4割以上の人が送信時のアドレスの入力や、過去のメール検索が面倒という回答に
「メールのやり取りにおいて面倒な作業はありますか」という設問では、「送信時のメールアドレスの入力」が最も多い回答で41.8%となりました。次いで多いのが「過去のメールを遡って確認/そのためのメール探し」が40.1%でした。メール送信の必須作業であるアドレス入力に、約4割もの人が面倒を感じている現状が分かりました。
さらに、日々頻出する「受信済みの多くのメールから、目的のメールを見返す/探し出す」という作業も、ストレスになっていることが伺えます。
また「メールでの失敗談はありますか」という設問では、「送信時の添付ファイルの付け忘れ」が最も多く、47.3%と約半数もの人が経験していることが判明しました。
■メールとチャットの印象では、送受信ともに メールは「丁寧/かしこまって感じる」、チャットは「気楽/身近に感じる」が約半数を占め、ツールによる印象の違いがはっきりと分かれる結果に
「メール/チャットを送受信する際の印象をお聞かせください」という設問では、メールは「丁寧/かしこまって感じる」、チャットは「気楽/身近に感じる」という、印象の違いがはっきりと分かれる結果となりました。
送信する側も受信する側もメールよりチャットの方がより気楽で身近に感じながら利用できることや、メールの非効率性も鑑みると、働き方の変化や使用するシーンによって、最適なコミュニケーションツールを選択できる環境づくりが必要ではないでしょうか。
■2022年「ビジネスコミュニケーション最新調査」全文PDFはこちら
https://l.chatwork.com/pdf_ja_2022_business-communication-report
**急速に増加する登録ID数!新型コロナウイルスの流行以降、2年で1.57倍に。変化を続ける働き方にマッチする国産ビジネスチャットのパイオニア「Chatwork」
国産ビジネスチャットのパイオニアである「Chatwork」は、ビジネス環境の変化を追い風に急速に登録ID数を伸ばし、新型コロナウイルス流行以降の2020年からは1.57倍に増加しています。
**メールでの“ムダ”や“デメリット”を解消
メールでの“ムダやデメリット”を改善し、効率性の向上を図ることができるのが「Chatwork」の大きな利点。
**コミュニケーションの最適化で「やりたいこと」に時間を使う
働き方が変化し、これまで電話やメール、対面での会議に利用していた作業を、チャットに置きかえることで余剰時間を生み出すことができます。その生み出した時間で本来やるべきこと(=商品サービスの企画や経営に関する重要課題を検討するなど)を行う時間へと変換することが可能になります。
これまでのコミュニケーション手段が全てNGということではなく、それぞれの特性を活かしながら、目的によって手段を最適化することが、これからの働き方として求められているとChatworkは考えます。
■ Chatwork株式会社について
「働くをもっと楽しく、創造的に」をコーポレートミッションとして掲げるChatwork株式会社は、国内利用者数No.1(*3) のビジネスチャット「Chatwork」の提供を主力事業として展開しています。「Chatwork」は、中小企業を中心とした民間企業、教育機関、官公庁など365,000社以上に導入され(2022年6月末日時点)、各組織の生産性向上やコミュニケーション活性化に貢献しています。
(*3) Nielsen NetView 及びNielsen Mobile NetView 2021年4月度調べ月次利用者(MAU:Monthly Active User)調査。調査対象47サービスはChatwork株式会社にて選定。
代表取締役CEO :山本 正喜(やまもと まさき)
会社設立 :2004年11月11日
事業内容 :ビジネスチャット「Chatwork」の提供
コーポレートサイト :https://corp.chatwork.com/ja/
ダウンロードサイト :https://go.chatwork.com/ja/download/
Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部