紅茶の香りの効果検証。睡眠前に嗅ぐことで、ストレス意識の高い人の睡眠の質を高めることが明らかに!

三井農林株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:佐伯 光則)では、R&Dグループの主導の下、紅茶の香りの睡眠に対する効果について、ストレス意識の高い女性を対象に有効性確認試験を実施しました。研究の結果、就寝時に紅茶の香りを嗅ぐことによって、ストレスを低減し、睡眠の質を高める効果があることを明らかにしました。

 

■研究背景
これまでの研究で、紅茶の香りには自律神経活動において交感神経活動を抑制し、副交感神経活動を優位にする効果、前頭前野部の脳血流を低下させる鎮静効果、心理に対して抑うつ気分・不安感・疲労感を低減させる効果があることを報告しています。今回の研究は、紅茶の香りを就寝時に使用することで、日中のストレスで高まった交感神経活動を抑制し、副交感神経活動を優位にすることで、入眠を円滑にし、睡眠の質を改善することを期待して、実施しました。

■研究手法
被験者は、ストレスが原因で睡眠が良くない自覚がある健常な女性20名を対象に選出しました。試験品は、紅茶の香り(ダージリン紅茶の芳香蒸留水:アロマウォーター)とプラセボに水を用いました。被験者の自宅寝室にて、超音波式ディフューザーを用いて、就寝時に紅茶の香りを揮散させる期間と水を揮散させる期間の各1週間、実施しました。
主観的な睡眠評価としてピッツバーグ睡眠質問票及びOSA睡眠調査票、主観的なストレス評価として、ストレスチェックリスト30の3つの質問紙、客観的な睡眠評価としてマイクロタグ活動量計を入浴時以外、腹部に常時装着し、計測した活動量や体動回数から睡眠状態を評価しました。

 ■研究成果

「紅茶の香りがストレス意識の高い女性の睡眠に及ぼす効果」 大野敦子・佐久川千津子・矢田幸博 日本生理人類学会誌 Vol.25 No.2

就寝時に紅茶の香りを嗅ぐことによって、以下のように、心身両面に対する睡眠の質の向上が認められました。
・被験者が感じた主観的な睡眠感とストレス感
睡眠の質の向上、起床時眠気・入眠と睡眠維持・疲労回復・睡眠時間に対する満足感の向上、ストレス意識の低減
・客観的な被験者の睡眠状態
入眠潜時(ふとんに入ってから眠るまでの時間)・離床潜時(目が覚めてから起き上がるまでの時間)の短縮、
総睡眠時間の延長、睡眠効率の向上(グラフ参照)

今回の紅茶の香りによる睡眠改善効果を踏まえ、三井農林は今後も、お茶を通して人々の生活にくつろぎ、やさしさ、おどろき、感動に満ちたライフスタイルをお届けできる会社を目指します。

【詳細の研究結果】
質問紙の回答別の解析結果など、詳細は以下論文よりご確認下さい。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpa/25/2/25_23/_pdf/-char/ja
日本生理人類学会誌 25巻(2020)2号 『紅茶の香りがストレス意識の高い女性の睡眠に及ぼす効果』
大野 敦子, 佐久川 千津子, 矢田 幸博

■会社概要
創業 :1909年(明治42年)
資本金:7,424,750,000円
社員数:513名(令和2年3月31日現在)
所在地:東京都港区西新橋1-2-9(日比谷セントラルビル)
URL  :https://www.mitsui-norin.co.jp/
事業内容:家庭用紅茶・緑茶等の製造販売、各種茶系飲料の原料供給などの食品事業、茶抽出物・茶カテキンの研究開発など機能性素材事業


 

掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部