大腸炎がうつ症状を引き起こす腸脳相関を立証。乳酸菌株摂取の有効性も検証

日本ベルム株式会社が協力している、東北医科薬科大学薬学部薬理学教室 只野 武名誉教授らの研究チームは、潰瘍性大腸炎モデルマウスがIL-6を介して「うつ行動」を誘発し、その発現機序および乳酸菌EF-2001株の改善効果がIL-6分泌阻害に起因したことを論文で発表しました。報道関係の方に向けて、4月20日開示いたします。
論文の要約は以下の通りです。炎症性腸疾患はヒトにおいて高確率でパニック障害、うつ病、不安神経症などを発症し、それらの発症メカ二ズムが迷走神経を介する経路や末梢の炎症性サイトカインに関連付けられています。今回、潰瘍性大腸炎モデルをデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)によって作製し、うつ様行動の発現を確認しその時の主要な脳内関連部位である
海馬歯状回の神経新生細胞が画像解析によって抑制していることを認めました。そのメカニズムは大腸炎により、直腸で炎症性サイトカインのIL-6が分泌された後、海馬歯状回に移行し(図1)、神経新生を抑制しました(図2)。その結果、うつ様行動が誘発すると結論づけました(図3)。一方、上述の末梢と中枢性疾患に対し、乳酸菌EF-2001は加熱により菌体の細胞壁成分を活性化し、乾燥後、2度の活性テスト(免疫力)をクリアした純菌体で20日間経口摂取させました。その結果、大腸炎の発症を抑え、それに伴ううつ様行動が抑制され、それは大腸からIL-6分泌阻害によって海馬歯状回の神経新生低下を防ぐことを示唆しました(図4)。

図1

図2

図3

図4

■結論
・潰瘍性大腸炎はIL-6が起源となり、脳神経にダメージを与え、「うつ」症状を発生させます。つまり、脳腸相関を立証できました。

・乳酸菌EF-2001株はIL-6分泌を阻害することにより潰瘍性大腸炎を防御できます。その結果、脳へのダメージが生じませんので「うつ」のような精神症状の発症を抑えることができます。

健康被害を誘発する様々な加工食品を長期的に食している現代人の多くは腸内環境が正常に維持できないため「うつ」や不安障害が発症しやすいと思われるので科学的研究に裏付けられた乳酸菌の摂取が必要とされているのではないでしょうか。
<なお、本研究は東北医科薬科大学薬学部薬理学教室で実施されたものであり、Journal of Neuroinflammation 16,201(2019)に既に掲載されている。>

上記論文は、加熱処理乳酸菌を開発、製造販売する、日本ベルム株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役:岩佐敏廣)と東北医科薬科大学薬学部薬理学教室、只野 武名誉教授らの研究チームと共同で発表されたものです。

日本ベルム株式会社
設立 :平成7年4月3日
本所在地 :〒100-0014 東京都千代田区永田町2-14-3 東急不動産赤坂ビル9F
TEL 03-5521-1188 FAX 03-5521-1189

資本金 :4億2000万円(関連会社含む)
代表取締役:岩佐 敏廣
事業内容 :BRM成分を有する乳酸菌・食素材・配合飼料の研究・開発製造・卸
栄養補助食品の製造・卸

HP :http://www.brm.co.jp/company/

東北医科薬科大学薬学部薬理学教室
HP :http://www.tohoku-mpu.ac.jp/ 

 


掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部