実は9割の人が予防医療に前向き!取り組みたいのは、運動、食事改善、人間ドックなど

株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役グローバルCEO:スコット・アーンスト)は、旬な情報や話題のネタについてアンケートを行い、ニュースレター「HoNote通信」として調査結果をお届けしています。
vol.166では広がりを見せる「予防医療」や「スマートヘルスケア」などの新しい医療の取り組みについて、生活者の意識や取り組み状況を調査しました。

<HoNote通信 vol.166>

■Topics
<予防医療編>

  • 予防医療の内容理解率は16%に留まるが、内容に即した取り組みの実施率は72%にのぼる
  • 予防医療に取り組むきっかけ、「自身の病気・体調不良」「健康診断の結果」が上位で、共に3割強
  • 9割もの人が予防医療に前向き。「運動」「食生活の見直し」「人間ドック・健康診断」がトップ3

<スマートヘルスケア編>

  • 医療・健康データ、記録して活用できているものは「血圧」が最多
  • スマートヘルスケアで医療・健康データに活用されることに対し、40-50代女性の半数以上が「抵抗あり」

■調査結果
<予防医療編>
【1】予防医療の内容理解率は16%に留まるが、内容に即した取り組みの実施率は72%にのぼる

最初に、“予防医療”の認知度を確認していきます。“予防医療”の内容まで理解している人は16%、言葉を見聞きした程度の人が58%で、合わせて75%(※1)の人がこの言葉に触れたことがあるようです。

また、予防医療とはどのようなものか説明文を提示した上で、実際の取り組み状況を尋ねると、この1年以内に予防医療に意識的に取り組んだ人は72%でした。“予防医療”という言葉の意味まで深く浸透しているとまではいかない状況ですが、予防医療に即した何かしらの取り組みを行なっている人が実際には7割存在し、その概念に対する生活者の関心自体は高そうです。

なお、具体的な取り組み内容としては、多い順に「人間ドック・健康診断」と「運動」が共に31%、「食生活の見直し」が30%、「睡眠の改善」が20%、「予防歯科」19%、「予防接種」18%、「ダイエット」14%と続きました。

※1:百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
※2:予防医療の説明

予防医療とは、病気の未然防止、病気の重症化や再発・病状の悪化の予防などを指し、以下のように3段階あります。
・1次予防:疾病の発生を未然に防ぐ行為。生活習慣の改善、運動、予防接種など
・2次予防:病気の早期発見・早期治療に取り組む行為。健康診断、人間ドックなど
・3次予防:重症化した疾患から社会復帰するための行為。治療、リハビリテーションなど

【2】予防医療に取り組むきっかけ、「自身の病気・体調不良」「健康診断の結果」が上位で、共に3割強

では、予防医療に取り組む人は何がきっかけになっているのでしょうか。上位2位は「自身の病気や体調不良」37%、「健康診断の結果」32%で、健康を維持して病気を未然に防ぐというよりは、“体調の悪化”がきっかけとなっている人が3割を超えました。3位以降は「テレビ番組の情報」19%、「家族や友人のすすめ」18%、「医師のすすめ」13%と続きます。

【3】9割もの人が予防医療に前向き。「運動」「食生活の見直し」「人間ドック・健康診断」がトップ3

また、今後の予防医療への取り組みについては、「積極的に取り組みたい」が27%、「まあ取り組みたい」が62%となっており、合計すると89%もの人が予防医療に前向きです。なお、取り組みたいこととしては多い順に「運動」62%、「食生活の見直し」58%、「人間ドック・健康診断」52%、「睡眠の改善」45%、「予防歯科」32%でした。

<スマートヘルスケア編>
【4】医療・健康データ、記録して活用できているものは「血圧」が最多

今医療の現場において“スマートヘルスケア”が注目されています。スマートヘルスケアとは、生活者が記録・計測した人体に関するデータを、ネットワークを通じて送信し、システムや医療サービスなどと連携する取り組みを指します。では、生活者は普段からどのようなデータを記録・計測しているのでしょうか?多い順に、「体重」40%、「歩数」32%、「血圧」20%、「体脂肪率」19%、「消費カロリー」10%と続きます。それらの計測データを実際に活用できているか?という質問でも順位は同じですが、活用率(※3)では「血圧」のデータが最も高く74%です。

※3:「データを記録・計測し活用している人数」÷「データを記録・計測している人数」

【5】スマートヘルスケアで医療・健康データに活用されることに対し、40-50代女性の半数以上が「抵抗あり」

スマートヘルスケアを活用した医療サービス等を受けるためには、記録・計測した人体に関するデータをシステムや医療機関などに開示する必要があります。そういった機関などで活用されることへの抵抗感について尋ねたところ、“抵抗がある”と回答した人は40%(※4)でした。また抵抗がある人は女性の方が多く、男性34%に対して女性45%で、とくに40~50代の女性の抵抗感が高く、半数以上の人が抵抗あり”という結果でした。

※4:「やや抵抗がある」「かなり抵抗がある」の合計

“予防医療”という言葉は認知せずとも予防医療に即した取り組みをしている人が7割存在し、その概念に対する生活者の関心自体は高いことが垣間見えました。しかしながら現状では、健康なうちに予防を開始するというよりは、「病気・体調不良」「健康診断の結果」がきっかけとなって取り組み始める人が多いようです。また、予防医療を支えていくだろうスマートヘルスケアにおいては、自分の人体データが活用されることに抵抗を持つ人も一定数存在しました。これは、スマートヘルスケアの課題ともなる可能性があり、生活者の不安払拭も浸透のポイントの1つかもしれません。

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https://honote.macromill.com/report/20181220/?utm_source=release&utm_medium=page-link&cid=SL-PR

■ご覧いただけるその他の調査結果
・スマートフォンに入っている有料/無料の「ヘルスケア系アプリ」の種類 (複数回答)
・「ヘルスケア系アプリ」にかけている金額
・「スマートヘルスケア」の認知状況
・「スマートヘルスケア」への興味  ・・・など

▼調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査日:2018年12月11日(火)

※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。

 


掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部