休日家事3時間以上の女性は「ストレス疲労」大!セルフケアや趣味に時間が割けない実態も

一般社団法人ストレスオフ・アライアンス(事務局:東京都渋谷区、 代表理事:恒吉 明美)は、全国の男女14万に行っている大規模調査「ココロの体力測定」を基に「日本人とストレス性疲労」の研究を進め、『ストレスオフ白書』にまとめています。今回のテーマは「家事時間」です。
■ 『ストレスオフ白書2018-2019』とは
当法人では、参画企業の株式会社メディプラス研究所が全国14万人(男女各7万人、20~69歳)に行っている大規模インターネット調査「ココロの体力測定」を基に、睡眠、食事といった生活習慣から、働き方・休み方、デジタル依存といった社会問題、年代別のストレス課題まで、日本人のストレス性疲労状況を『ストレスオフ白書』として編纂。年一回開催される当法人総会にて、参画企業に配布予定です。【1】既婚有職者の家事時間(平日休日/男女別)

  • 家事を「ほとんどしない」男性は、平日34.0%、休日27.1%。「60分未満」と合わせると、8割程度の男性が平日・休日共に家事時間は1時間を下回る。
  • 女性は、平日も休日も3割程度が「1時間以上2時間未満」を家事に費やしている。
  • 特に男女差が顕著なのは休日の「3時間以上」。男性が2.4%なのに対し女性は16.8%と、女性に家事負担がかかっている。

▼平日休日・男女別 家事時間

【2】子どもあり・なし 既婚有職者の家事時間(平日休日/男女別)

  • 平日と休日を比較すると、男性は大きな差は見られないが、女性は休日の「2時間以上」「3時間以上」の割合が顕著に増える。
  • パートナー意識の高さからか、「子どもがいる」より「子どもがいない」男性の方が、家事時間が長い傾向。
  • 「子どもがいない」女性と比較し、「子どもがいる」女性は家事時間が長い。

▼平日休日・男女別 家事時間

【3】既婚有職者の見えない家事時間(男女別)

  • 「洗濯」前の洗剤の詰め替えや、「掃除」後の掃除機内のごみ捨てなど。一般的な家事に付随していながら一緒には行われず、別途の手間となる“見えない(名もなき)家事”に注目。
  • シャンプーの交換、子どもの服の用意など、「家の中の雑務」時間は、男性の39.4%が「ほとんどしない」。献立決め、買い物など「料理のための準備」も、男性は49.3%が「ほとんどしない」と回答。
  • 女性はこれらの“見えない家事”に、多くが毎日30分以上を費やしており、特に料理関連が長い傾向。

▼男女別 家の中の雑務時間

▼男女別 料理のための準備時間

【4】子どもあり・なし 既婚有職者の見えない家事時間(男女別)

  • 「家の中の雑務」「料理の準備」時間共に、「子どものいる」男性がもっとも短い。反比例して、これらの“見えない家事”にもっとも長い時間を費やしているのは、「子どものいる」女性。

▼男女別 家の中の雑務時間

▼男女別 料理の準備時間

【5】子どもあり・既婚有職女性 ストレス性疲労者の家事時間(平日休日)
当法人では、ストレス量が個々人のキャパシティを超えて起こる心身の疲労状態を「ストレス性疲労」と定義。本白書では「慢性疲労」と「自律神経乱れ」がストレス性疲労を引き起こすと推定し、「症状なし」から「症状あり。病院に通院」まで5段階の回答項目が、両方一致した人数を算出しています。
EX. 男性で「慢性疲労」「自律神経乱れ」共に「症状なし」39,944人

  • 「ストレス性疲労」あり・なし共に、家事時間は「1~2時間」が多いが、平日も休日も「ストレス性疲労あり」女性の家事時間「2時間以上」割合が多い。
  • 特に休日は、「ストレス性疲労なし」女性は家事時間「1~2時間」33.5%をピークに、それ以上の長時間はぐっと減少するが、「ストレス性疲労あり」女性は、「1~2時間」29.7%、「2~3時間」26.1%、「3時間以上」21.3%とどの時間でも2~3割存在する傾向に。

▼女性・平日休日 ストレス性疲労者の家事時間

【6】既婚有職女性 休日家事時間「3時間以上」のその他習慣(平日休日)

  • 休日の家事時間「3時間以上」だった「ストレス性疲労あり」女性(21.3%)のその他習慣に関する時間をまとめ、女性全体と比較した。「睡眠時間」には差は見られなかったが、平日休日共に4割強が「趣味時間」は「ほとんどない」と回答。美容・健康に関する「セルフケア時間」も同様の傾向となった。

▼女性・休日家事「3時間以上」その他習慣時間(平日休日)

[調査概要]
調査名 :ココロの体力測定2018
方 法 :インターネット調査
調査期間:2018年3月7日~17日
サンプル数:14万人(男女各7万人)
※都道府県ランキングに必要な数、各県1000サンプル以上を確保し、その後人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正
設問数 :15問
調査機関:株式会社メディプラス研究所

●本レポート活用対象:すべて既婚有職者
・男性:43590人(子どもあり:35506人 子どもなし:8084人)
・女性:23512人(子どもあり:17325人 子どもなし:6187人)
・ストレス性疲労あり女性:9238人
・ストレス性疲労なし女性:8087人
・休日家事時間3時間以上女性:3162人

■ 社会課題「ストレス性疲労」の改善を目指す
ストレスオフ・アライアンスは2017年に準備委員会を立ち上げ、社会のあらゆるストレス問題に対して議論を重ねてきましたが、本格的にこの社会課題に対峙するため、2018年10月22日に一般社団法人ストレスオフ・アライアンスを設立しました。
当法人では、日本の成人の47.6%がストレス性疲労を抱えていると推計※1しています。さらに重度であると思われる人は、適切な量、時間を働けておらず、社会生産力※2は著しく低下している傾向です。
産官学の有識者によるさまざまな視点からストレス性疲労を研究し、参画企業と協力しながら、社会の生産力の回復・成長に貢献することを目指します。
※1 株式会社メディプラス研究所「ココロの体力測定2018」より14万人(男女各7万人)へのインターネット調査から抽出
※2 当法人では、「社会生産力」を「仕事・家事などを含む労働力」と定義しています

■ 組織概要
名 称   : 一般社団法人ストレスオフ・アライアンス
設 立   : 2018年10月22日
代表理事  : 恒吉 明美(株式会社メディプラス / 株式会社メディプラス研究所)
理事(企業): ロート製薬株式会社
株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
WINフロンティア株式会社
株式会社メディプラス
株式会社メディプラス研究所
監 事   : 株式会社 産業経済新聞社
事務局   : 一般社団法人ストレスオフ・アライアンス 運営事務局
東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビル2階 株式会社メディプラス内
TEL:03-6408-5121
E-mail:info@stressoff-alliance.or.jp
HP:http://stressoff-alliance.or.jp

 


掲載元:PR TIMES

Selected by COCOLOLO ライフ magazine 編集部