コーチングとの出会いで、心身のバランスを回復 心理カウンセラー 石田より子さん


現代社会はストレスとの闘いです。「こころを整える」ためにどうすればいいのか、各界の著名人をゲストに招いてCOCOLOLOライフmagazine編集部がメンタル面の変化に着目しながら切り込んでいく「こころトーク」。

女性のための電話カウンセリングで活躍する心理カウンセラー石田より子さんのインタビュ-の第3回です。今回は、CAならではのストレスと、そこからご自身が心身のバランスを取り戻すきっかけとなったコーチングとの出会いについてお話しいただきました。

サービスクオリティキープの陰にチーム員を観察し続ける日々

編集部:CAという職業は、肉体的にも精神的にもとても過酷ですよね。この職業ならではのストレスというとどういったことが挙げられますか?

石田:私の場合、40歳手前でグループリーダーになって、10人から最大で20人ほどを束ねてチーム員を指導していました。
結構人の入れ替わりが激しい職業ですから・・・・・・。特に国内線には常に新人が入ってくるので、その中で、常に一定のサービスクオリティを提供できるように人を観察するのが日々のタスクになります。

仕事で接する時間だけじゃなくて、プライベートで問題はないか、メンタルや健康状態は大丈夫か?部下一人ひとり、一人の人間をトータルで把握する必要があり、それがとても大変でした。特に若い子は一人暮らしが多いので、休めばすぐに電話もしていましたし、ひとりで悩みや辛さを溜め込まないように常に気をかけていました。

 

マイナス感情に蓋をして、心身のバランスが崩れていく

 

編集部:機上のお仕事を通してのストレスをイメージしたので、少し意外です。

石田:実際の所、機上では、「この人と合う、合わない」なんて言っている暇はありません。常に時間にも追われて、言ってみればいつも非常態勢です。着陸まであと20分というときにまだ片付けが終わっていなかったら、汗をかいても髪を振り乱しても、とにかく片づけてロックして安全に着陸させるのが至上命題ですから。

機上で働いている最中は、正直メンタルがどうのこうのなんて言っていられません。だから、CAはふだんマイナス感情に関しては鉄板で蓋をして見ないようにしているところがあったと思います。

 

編集部:感情に蓋ですか・・・。でも、すごくわかる気がします。

石田:それで、その緊張感がふっと解けるお休みの時に、心や身体のどこかに症状やトラブルが出てくるケースが多いのです。
また、欧州便などの長時間フライトから帰ってくると、その日はテンションが高くて眠れません。時差で昼夜逆転して苦しんでいる人も多いです。私も若い頃は、昼まで寝て、午後ベッドから這って出てくるような生活をしていました。

 

「休日充実!」を目標に出会ったコーチング

編集部:そんな激務の中で、ストレス対策として何か工夫されていたことはありますか?

石田:実は、私が心身共に落ち着いてきたなと実感したのは45歳過ぎです。そのとき「休日を充実させたい」と思ってそれをテーマにしてコーチングを学んでいました。

「日本に戻って来たフライトの翌日は、プールに行くかウォーキングに行く!」という目標を立てて、とにかくフライトの翌日は、体を動かして、無理やりでも調子を整えていくことを心がけました。そうすると、次第にこころとからだのバランスが取れるようになったのです。

 

編集部:それでは、今現在、こころを整えるためにされていることはありますか?

石田:心身を整えるのに一番いいのは、最もエネルギーにあるものにリズムを合わせることだと思っています。ですから、朝起きて朝日に向かって深呼吸を10回くらいしています。そうすると、身体の底からエネルギーが沸いて、リズムが整っていくのを感じます。

自分でカウンセリングスキルを磨く塾へ行ったり、本を読んだり勉強をする中で編み出した方法で、瞑想もよくやります。ろうそくを灯してそれが消えるまでの20分くらいです。
大地のエネルギーを吸い上げて、空からのエネルギーを身体に通す、そんな風に体の中にエネルギーを循環させるイメージをしながら瞑想すると、身体の中がスッキリしますね。

 

想像をはるかに超えるストレスと向き合いながら、ご自身の努力で心身のバランスを獲得してきた石田さん。今や怖いものはないようです。

次回は、そんな石田さんのカウンセリングの極意についてお話をうかがいます。

 


石田より子
心理カウンセラー

航空会社のCAとして34年間勤務。会社在籍中6年間に渡り、コーチ仲間と共に社内コーチングセミナーを毎月開催。2013年、両親の介護のため退職。同時に心理カウンセラー、コーチとして独立。「気軽にカウンセリングを受ける文化」を日本に根付かせることを目標に活動中。著書に、『さぁ、運を引き寄せる達人になろう!』文芸社刊。私生活では、4年間の両親の終末ケアを終えた1年後、5才年下の最適な人と出会い初婚同士で結婚。


編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部


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