カウンセラーが見た、現代女性を取り巻く悩みとは? 心理カウンセラー 石田より子さん


現代社会はストレスとの闘いです。「こころを整える」ためにどうすればいいのか、各界の著名人をゲストに招いてCOCOLOLOライフmagazine編集部がメンタル面の変化に着目しながら切り込んでいく「こころトーク」。

今回のゲストは、女性専用の電話カウンセリングサービス「ボイスマルシェ」で専門家として活躍する心理カウンセラー石田より子さん。34年間CAを経験されたキャリアの持ち主です。CA時代に遭遇した最大のピンチ、接客を通して培った共感力などを活かしたカウンセリングで、悩み多き現代女性たちが自分軸を持てるようにサポートをされています。
5回にわたってお届けする第1回は、カウンセリングする中で感じる現代女性の悩みについてお話を伺いました。

編集部:CAからのキャリアチェンジでカウンセラーになられたとのこと。色々なエピソードが伺えそうで楽しみです。どうぞよろしくお願いします。

石田:はい。どうぞよろしくお願いします。

 

 

マイナスから浮上したい女性たち

編集部:石田さんは主に女性専用の電話カウンセリングをされていますが、まずはカウンセリングのテーマを教えてください。

石田:カウンセリングのサイトに登録しているジャンルでいうと「仕事力」「自己実現」です。小テーマとして「ストレスコントロール」「レジリエンス」「モチベーションコントロール」も挙げています。

4年前にカウンセラーとして「ボイスマルシェ」に登録しましたが、実はその時、ジャンルをどうするか結構悩みました。「メンタルヘルス」とか「心理相談」もあったのですが、自分自身がそこばかりに関わっていたくないという、ちょっとした拒否反応もありまして。

職場にいた頃は恋愛問題もたくさん扱っていましたので、恋愛もいいのではと考えましたが、婚活までサポートできる資格があるわけじゃないし、、、と。結局、34年間CAをやっていたので、その自分が何を提供できるか?と考えた時に、「仕事力」「自己実現」というところに行きつきました。

 

編集部:仕事力、自己実現を掲げていて、実際どんな方が相談にいらっしゃるのですか?

石田:私が扱う相談は仕事の悩みが多いですから、まずは仕事をしている女性になります。また、主婦の方でも起業したいとか、子育てが一段落したから仕事に復帰したいといった方もいらっしゃいます。

私としては、悩みを受け止めたあとの行動を促すコーチングの領域まで持って行くカウンセリングを目指していますが、なかなかそこまで行く方は少なくて、まずは「マイナスをリセットして一旦正常になりたい」というケースが多いです。多くの方が「マイナスから浮上したい!」と思っていらっしゃいますね。

 

 

ライフイベントに左右される女性の悩み

編集部:カウンセラーになられて5年と伺っていますが、その間で悩みの内容や質は変わってきていますか?

石田:時代は変わっても悩みの本質は変わりません。アドラーの言葉を借りれば、「すべての問題は人間関係に行きつく」わけですが、本当にその通りだと思います。仕事の悩みで相談に来られても、その陰には恋愛や人間関係の悩みが潜んでいるケースが多く、カウンセリングを進めていくうちに、そういう内容に発展することが多々あります。

 

編集部:年代による違いはありますか?

石田:女性の場合、悩みはライフイベントに影響を受けますから、年代によって悩みの内容は変わります。

20代は仕事の悩みです。中でも20代後半の女性はやる気があって、まじめに仕事に取り組むが故に悩む人が多いと感じます。今は契約社員からどうやって正社員になるか悩んでいる人も多いですね。
そして、30代前半に向けては恋愛と結婚問題です。
40歳手前になると、会社から提示される上のポジションに対して、家庭や育児との両立の問題で悩むケースが出てきます。上に行くのを躊躇する人が多いですね。

40代になるとタイムリミットを迎えつつある結婚や子どもを持てるかどうかといった焦りや切迫感を持った悩みが浮上します。また、秘密の恋が始まったりするのもこの辺りですね。50代の方の相談も多いですが、家庭が落ち着いて、もう一度一花咲かせたい、もう一度仕事にきちんと取り組みたいという人たちがいらっしゃいます。

 

年代、ライフイベントと共に変化するという女性の悩み。不変な部分と時代を映し出す部分がありそうです。

次回は、石田さんが「仕事力」「自己実現」を専門とするカウンセラーになるきっかけとなった、そしてご自身も大変苦しんだというCA時代の最大のピンチなどを、エピソードを交えてお届けします。どうぞお楽しみに。

 


石田より子
心理カウンセラー

航空会社のCAとして34年間勤務。会社在籍中6年間に渡り、コーチ仲間と共に社内コーチングセミナーを毎月開催。2013年、両親の介護のため退職。同時に心理カウンセラー、コーチとして独立。「気軽にカウンセリングを受ける文化」を日本に根付かせることを目標に活動中。著書に、『さぁ、運を引き寄せる達人になろう!』文芸社刊。私生活では、4年間の両親の終末ケアを終えた1年後、5才年下の最適な人と出会い初婚同士で結婚。


編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部


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