現役引退後の新たなステージでのプレッシャーとは?元女子バドミントン選手・小椋久美子さん


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現代社会はストレスとの闘いです。「こころを整える」ためにどうすればいいのか、各界の著名人をゲストに招いてCOCOLOLOライフmagazine編集部がメンタル面の変化に着目しながら切り込んでいく「こころトーク」。

今回のゲストは、前回に引き続きバドミントンの女子ダブルスペア日本代表として「オグシオ」コンビで世界中を沸かせた元女子バドミントン選手の小椋久美子さん。COCOLOLOライフmagazine編集部の板生研一(WINフロンティア㈱代表・医学博士)との対談形式で、現役引退後ついて語って頂きました。

 

「完璧」を求めすぎることよりも「個性」を大切にすることに気付いた

編集部:現役を引退された後、新しいステージでのお仕事が増えたと思いますが、プレッシャーを感じることはありますか?

小椋:取材をする立場でお仕事をさせて頂くことが増えたのですが、次を考えなければいけないことが多くて。例えば、冷静に話を聞いた後にスムーズに受け答えができるかなとか、次の言葉を言えるかなとか。
変な「間」ができないようにしなくてはいけない・・・と不安な気持ちや焦りから言葉が出てこなくなってしまう瞬間があるんです。

 

編集部:自分の思いとは裏腹に、そちらに気が取られることってありますよね。

小椋:そうなんです。不安に気を取られているから人の話に集中できない状況になってしまうことがありました。最近はそこを考えすぎないようにして、「間」ができてもいいと思えるようになりました。上手くいかなかったときでも後でもう一度「すみません」と一言お詫びをして改めて内容の整理をしてもいいんじゃないかなって・・・少し自分を許せるようになりました。完璧を求めすぎていた部分があったので、それをやめたら人の話がしっかり聞けるようになりました。

日本人でよくあるような気がするんですけど、「はみ出すこと」に対して批判したり嫌ったり、不安になったりするじゃないですか。でもそれが人の個性でもあるわけだから。変にそうしなくちゃいけないと思う方が違和感あるなと最近感じるようになってきたんです。

 

編集部:なるほど…!確かに一里ありますよね。

小椋:それなら自分のやり方で、自分のペースで人を巻き込んでいく方が自分らしいかなって。そう思ったら少しラクになりました。私自身、話すのは得意でないから上手に話せない…というのは悩みでもあるんですけどね(笑)ほんと不安になってしまうんです。

 

喋りが上手くなくとも、学んで得た知識を言霊にのせて情報を発信していきたい

編集部:仕事としてやっぱり失敗できないプレッシャーですか。

小椋:そうですね、失敗できないです。でも、何が失敗かと考えると「失敗」は正直そこまであるわけでもないんです。失敗も逆に面白いなと思うこともあって。失敗したからこそその反動で成功に変わることもある世界にいるから、と考え方がかわってきたことで失敗も恐れずに行動ができるようになりました。私、笑いながら話してしまうからどうかな〜と思うところもあるんですけどね。

 

編集部:笑顔で話せるって良いことじゃないですか。

小椋:笑ってはいけないところで笑いながら話すのはNGですよね。真剣な話をしているはずなのに私が喋ると何かこうユルくなるんです。でもその空気感は私の個性でもあるわけだし、大切なのかもって思えるようになりました。例えば同じ仕事場所に同じ色の人を二人置いておく必要はないじゃないですか。それなら一人だけ使って質問をすればいい話なので。だから自分の色を活かせたらなとは考えています。喋れないから一生懸命しゃべろうと思っているというのもありますけどね。

 

編集部:それはすごく伝わります。

小椋:喋りが上手くないから勉強をしたり事前準備や知識を頭に入れておこうとするんです。言葉ってやはり「言霊」なんです。言葉を発する瞬間というのはその人の心であり、それと同時に勉強した知識や学んだことが言葉もしっかりのせることができると思うんです。だから私はそういったことを強みにしたくて。そう考えると、たとえ喋りが上手くなくても自分の個性だと受け入れることができるし気持ちもラクになるんです。

 

現役引退後は自分の言葉を使って情報を発信していく立場になったという小椋さん。試合とは違う新しいプレッシャーに不安を感じつつも、持ち前のバイタリティで自分の心をコントロールしているようです。ステージは違いますが、どこか共通するものがあるように感じられますよね。

次回インタビューでは現役引退後の小椋さんの人生を変えたあるきっかけについて語って頂いています。どうぞお楽しみに!


編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部


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