「焦り」を言語化しよう! ~メンタルを守るための感情ラベリング術~

キャリアが順調な人ほど「焦り」を抱えている!?
「最近なんだか焦る。でも、うまく言葉にできない」──
これは、順調にキャリアを積んでいるビジネスパーソンほど抱えやすい心の状態です。
責任あるポジションを任され、評価もされている。表面上は問題なく見える。けれど、心の中では焦りや不安が渦巻いている。それなのに「こんなことで悩んでいると言えない」「まだまだ頑張らなきゃ」と、自分の感情にフタをしてしまう。
このように放置された感情は、やがて慢性的なストレスや燃え尽き症候群(バーンアウト)として現れる可能性があります。
このような時に有効なのが、「感情ラベリング」という方法です。
感情ラベリングとは、今の自分の感情に名前をつけて見える化することです。たとえば、「焦っている」「不安を感じている」「モチベーションが上がらない」など、一言でいいので「今の気持ち」を言葉で表現して見ます。
このたった一言が、自分の内面を客観視する手がかりになります。
では、なぜ感情を言語化することがメンタルの安定に繋がるのか、具体的な研究結果をもとに説明したいと思います。

言葉にするだけで、脳が落ち着く
感情ラベリングが脳に与える影響について、アメリカのカリフォルニア大学(UCLA)の神経科学者リーバーマン博士らが興味深い実験を行いました。
その結果・・・
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【執筆者プロフィール】
板生 研一
WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中