「フレッシュスタート効果」で先延ばし癖を直す

なぜ、先延ばしするのか?

すぐにやらないといけないことを、ついつい先延ばしにしてしまう・・・

誰しも経験があるのではないでしょうか?

心理学の定義では,「先延ばし」(procrastination)は、「意図した一連の行動の開始あるいは完了の遅延」とされており(Ferari,193)、行動の遅延によって事態がいっそう悪化することが予想されるにもかかわらず自発的に遅らせることを意味します。そして、「先延ばし」は、不安、抑うつ、高ストレスなどに関連することがわかってきています。

では、なぜ私たちはついつい先延ばしをしてしまうのでしょうか?
ここでは3つほど理由を挙げてみたいと思います。

理由① 目先の楽しさを優先したくなる

私たちの脳は、目先の楽しいことをついつい優先してしまいがちです。
面倒なことを避けて、ストレスを軽減したくなるのです。これは、少し専門的に言うと、脳内の感情を司る部分(大脳辺縁系)が、理性を司る部分(前頭前野)に勝ってしまうからです。

理由② やるべきことが明確になっていない

漠然と、「あの仕事を早く片付けないと・・・」と思っていても、具体的なアクションのイメージが曖昧だと、やろうというモチベーションが湧きません。
さらには、期限が決まっていないと、ついつい後回しになってしまいます。

理由③ 完璧にやろうと思ってしまう

「やるからには、完璧にやらないと」と思ってしまうと、着手したら一気に片付けないと気が済まなくなってしまうため、着手すること自体が億劫になってしまいます。この場合は、まずはちょっとだけやってみる、あるいは、まずは大雑把にやって、後から細部を詰めるといったやり方の工夫が大事です。

では、次に、先延ばしすると、健康にも悪影響が及ぶという点について書きたいと思います。

先延ばしは健康に悪い!?

カナダ・カールトン大学心理学部のフューシャ・M・シロワ博士らは、先延ばしすると・・・

 

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【執筆者プロフィール】

板生 研一

WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中