クリエイティビティを高めるカラーとは?

色が仕事のパフォーマンスに与える影響
色が仕事のパフォーマンスにどんな影響を与えるかを意識することは、あまりないのではないでしょうか。仕事に没頭しているとそもそも色が目に入らない、いつも見ているオフィスの壁の色が何色かすぐに思い出せない、という人も多いかもしれません。けれども、色は確実に私たちの仕事のパフォーマンスに、無意識のうちに影響を与えているようです。
色彩の専門家によると、以下のようなことが明らかになっています。
【赤】警戒心、注意力を喚起し、人間の感情的興奮や刺激をもたらす。赤は色の中で最も長い波長を持ち、交感神経に刺激を与え体温・血圧・脈をあげる。
【青】爽快感、冷静を与える。鎮静作用があり、精神的に落ち着かせる作用がある。体温の低下、痛みの暖和などの作用もある。
【緑】情緒の安定、安心感の増加。身体を癒す。筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせてくれる。また、筋肉や骨その他組織の細胞を作る力を促進したり、暖和効果があるので血圧を下げる。
では、このnoteの大きなテーマである日々の小さなクリエイティビティ(リトルC)を発揮するためには、何色が良いのでしょうか。
リトルCを発揮するには「ポジティブ感情」×「高い活性度」が大事であると、以前に書きましたが(詳しくは、「クリエイティビティと気分の深い関係」をご覧ください)、このために最適なカラーは果たして、赤なのか、青なのか、緑なのか、あるいは、それ以外の色なのか。これについての興味深い研究を紹介する前に、そもそも、過緊張の状態では、リトルCは期待できません。
そこで、まずは、気持ちをリラックスさせ、安らぎを得るのに良いカラーは何色なのかに関する面白い研究結果を紹介します。

安らぎの黄金比率とは?
緑の自然が心身の健康に良いことは、多くの研究で報告されていますが、青い自然、つまり、水を含む自然の景色の効果はあまり研究されていませんでした。そこで・・・
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【執筆者プロフィール】
板生 研一
WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中