呼吸と予防医学(後編)
深呼吸は鎮痛作用がある
深呼吸を行うことで、セロトニンの分泌量が増えることが分かっています。
セロトニンの働きは鎮痛作用の他に自律神経の調整(交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになる)や心のバランスが保たれ攻撃性が減退するなどの効果があります。
このことからも深呼吸が腰痛の悪化を予防(2次予防)してくれる事が期待できます。
再発予防(3次予防)は生活を見直す大事な機会
呼吸は腰痛の予防に貢献してくれるでしょう。
一方で再発を予防することは複合的な視点が必要です。
普段の身体の使い方、腰に負荷のかかるような姿勢を取っていないか、喫煙や暴飲暴食のチェック、ストレスの多さ、周囲の人との良好な関係がとれているか、社会的に孤立していないかなど、身体的な要因だけでなく、食事面、精神面、環境面、対人関係なども再確認が必要です。
予防はよい習慣づくりから
病気や怪我を予防する上で、正しい知識を得ることは非常に大切です。
そして普段の心がけも大切です。
でも、もう一歩進んでその心がけが当たり前になって意識することなく習慣化することを目標にしたいものです。
習慣が人格をつくり、人生をつくると言われるように普段の積み重ねが今の結果につながっていきます。
良い習慣とともに健康でいられる時間を大切にしていきたいものですね。
<ライター>
神保洋平(じんぼようへい)
1980年生まれ 山形市出身。H15~21 栃木県大田原市で回復期から生活期を支えるクリニックに勤務。 リハビリテーション部 主任を経て、 H19.2 認知運動療法士取得(マスターコース修了)。
H21~現在は、神奈川県の作業療法士養成校 作業療法学科にて専任教員を務めています。また、H27.3首都大学東京大学院 人間健康科学研究科 博士前期課程修了。現在 同大学院 人間健康科学研究科 博士後期課程 在学中。
趣味は楽器演奏(ギター、ドラム、ベース)、写真撮影、ドライブ、サイクリング。また、現在没頭していることは、質的研究(意味、価値観、同一性、自己論、ナラティブ、現象学)読書しながらの筋トレ。
好きな言葉は「真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての”真実”の疑いから始まる」(Byフリードリヒ.W.ニーチェ)。信念は「為せば成る」。
好きな音楽はWong Wing Tsan「夏の風車」。実は、以前某ワークショップで彼とご一緒させていただき、無理を承知でリクエストしたら快くOKを頂き、おまけにワーク中の演出としてサプライズ演奏!大感激でした。非常に思い出深い1曲です。とても奇策な方で、活躍されているにも関わらずとても謙虚、それでいて肩肘張らない柔らかい雰囲気が大好きです。
学会発表、講師活動、論文発表等多数。
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