マインドフルネスと子育て(前編)
子育て中のお母さんはたくさんのストレスを抱えています。
睡眠不足。
子供が言うことを聞かない。
なかなか自分がやりたいことができない。
きわめつけは、旦那が子育てを手伝ってくれないなどなど。
本当に思い通りにならないことの連続です。
ストレスが溜まっていないときには、あまり気にならないことでも、疲労が蓄積すると、ついついカッとなって、お子さんを叱ってしまうこともあります。
そして後から後悔したり、自己嫌悪になってしまうこともあるかもしれません。
私も二人の子供を育ているので、そんなお気持ちは痛いほどよくわかります。
マインドフルネスは有効
人間はストレスが溜まると、つい感情的に反応しやすくなります。
そして、いつも感情的になってイライラしていると怒るほうも疲れますし、子供にとってもよくありません。
だから子育てにおいて大切なのは、
1 親がストレスをためないこと
2 なるべく感情的に反応しないこと
だと私は思います。
そんな子育て中のお母さんにも、マインドフルネスは有効です。
マインドフルネスはストレス低減法として使われています。
それと同時に、認知行動療法の文脈にも導入されています。
気づく力(アウェアネス)が鍛えられることで、感情的に反応することが減ります。
例えば、子供が泣きやまない時でも、感情的に怒鳴ることは減り、落ち着いて対応することができるようになります。
では、なぜマインドフルネス瞑想で、そんなことができるようになるのか?
ここからは、そのメカニズムについて分かりやすく解説します。
マインドフルネスで自分の感情に気づく
マインドフルネス瞑想では、呼吸や身体の感覚を観察します。
それは私たちの感情が、呼吸や身体感覚と密接につながっているからです。
実際に、私たちは、自分の感情を体の感覚を通して感じます。
例えば、「怒り」という感情をどうやって感じているのかというと、心拍数や呼吸が荒くなり、首や肩、顔の筋肉が緊張し、頭に血が上ってくる身体感覚などによって実感します。
「怒り」と言う心理状態と、「怒り」を感じているときの身体状態は、切り離すことができません。
「感情」は「身体感覚」は1セットです。
私たちは、 呼吸や筋肉など生理反応の変化によって、自分がどんな気分か、どんな感情を感じているのかを自覚しているのです。
つまり、自分の感情や気分の変化に気づくためには、身体感覚や呼吸の変化に気づくセンサーを高めてあげればいいのです。
マインドフルネス瞑想で、体と心を観察することで、気づく力(アウェアネス)を高めることができます。
続きは後編で。
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