マインドフルネスと時間(後編)

自分の身体に聞く時間

瞑想にせよヨーガなどにせよ、自分自身に必要な時間を自分の身体に確認する練習を現代人はした方がいいように感じます。どうしてもマインドフルネスをする人達の中には、先に結論・結果を求めて行う方もいます。本をたくさん読んで、理論を理解して、思考してやってみるという事をしたがります。
マインドフルネスを教えているとアプリを使ってこれくらい坐る、音楽を流すといった形で進める方もたくさんいらっしゃいます。しかし、一度それを手放して見るのも大切な事になります。
自分の身体に向き合う十分な時間を作り、いったい自分の身体にどれくらいの時間が必要なのかを確認する作業をすると良いと思います。
時間についてもどれくらいやったらいいのか、どれくらいの期間だけすればいいのか、どれくらいの期間で効果を実感できるのかなど、時間に関する事もよく質問されます。
正直なところそれは人それぞれとしか言いようがないと最近では思うようになりました。
ある程度の目安は決めておけばいいと思いますが、自分の身体に必要な時間を感じながらマインドフルネスを実践していくと良いと思います。

 

耕し植え育てる時間

アメリカのマインドフルネスのクラスを受けた時、その先生はよく“Cultivating Mindfulness”という事を言っていました。Cultivateは、耕す、耕作する、養う、育む、高める、磨く、洗練する、深める、培うといった意味になります。私はCultivateという単語を聞いた時、マインドフルネスは耕すものなのかと妙に納得しました。農作物を作るには始めは土壌をしっかりと作る必要があります。そして、農作物は育てるための種を植え、適した土壌を作り、水をやり、太陽の力をかり、よく気を配って手を入れて、時には悪天候に見舞われうまく育たない時も経験したりもしますが、時間をかけて育て上げていくものです。
それは、マインドフルネスも全く同じプロセスをたどるのでしょう。
まず、何を自分自身で育てたいのかしっかりとビジョンを持ち、そのための土壌づくりをして自分の心を耕し始め、心が耕されたら、そこに育てたい種を植えます。
そして、その種を大切に育て大きなマインドフルネスの木に育て上げていくのでしょう。
それには、何年もの歳月がかかります。
「となりのトトロ」でもドングリの芽がでるまでに、メイちゃんは毎日お世話をし続けていました。それと同じように、マインドフルネスは自分自身にしっかりと向き合う時間を持ち続けて時間をかける必要があります。
マインドフルネスを大きく育てていくには相応の時間と覚悟と忍耐力、そして丁寧さが必要になってきます。
是非、長い目で自分自身に向き合い自分の内側を耕してみてください。

今回はこの辺りで失礼します。
お読みいただきありがとうございました。

googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。

BASIピラティス HP:こちら

<ライター>

長谷川 洋介


医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。

法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」

(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員

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参考サイト紹介

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世界30カ国、スタジオ数650以上に展開する歴史ある本格ピラティススタジオが日本上陸。

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