緊張を味方に!プレッシャーに負けずに成功率をアップさせる方法とは?
大勢の前でスピーチをしたり初対面の人に会う時、緊張して失敗してしまった!という経験、誰もが一度は思い当たるのではないでしょうか。
ビジネスマンなら重要な会議・商談、
主婦なら子どもの学校面接や発表会、
学生ならスピーチの発表や入試試験、
上記以外にも緊張する場面は日常の中にたくさんありますが、多くの人が不安と焦りから緊張して伝えたい内容を上手く言えずに終わってしまった……と、落ち込むことも少なくありません。
ですが、この緊張感を上手に利用すると、失敗どころか大成功できる確率がアップするんです。
今回は緊張感を味方につけて成功率をアップさせる方法をお届けします。
なぜ人は緊張してしまうの?
前もって準備をしていたのに、肝心の本番で緊張してしまい大失敗!早口になるし、言葉に詰まるし、頭の中は真っ白状態!声が震えて涙声になってしまった……と、緊張が原因でこのような場面に遭遇してしまったという人。どうにかして緊張しない方法を!と思いますよね。
人が緊張する理由には、「自分」を「実物以上」に見せようとしているからと言われています。「失敗してはいけない!」という強いプレッシャーがかかることで、自律神経の交感神経が活性化され、心拍数や体温、血圧が急上昇するため、動機や発汗や震えといった症状が起こるとされているのです。
緊張することは向上心がある証拠!
では、緊張感を持たない人はどうなのでしょうか?
裏を返せば緊張するということは人間として正常な反応であり、「もっと良くしたい!」と向上心があるからこそ出てくるもの。緊張しないということは「どうでもいい」という無関心に繋がりかねない可能性もありますので、緊張という感覚自体は持っていた方が良いのです。
ただし、緊張という感情に振り回されてしまっては失敗に終わるだけ。上手く利用してあげることが大切なのです。
論より証拠!ヤーキーズドットソンの法則とは?
緊張を味方にすると、最高のパフォーマンスができる確率がグッと上がります。
それを証明した実験を行ったのが、世界的心理学者ロバート・ヤーキースとJ・D・ドットソン。
彼らが提唱したストレスを味方につける法則「ヤーキーズ・ドットソンの法則」は、学習活動に対する適度な緊張やストレスの度合いが適切であれば、パフォーマンスが向上するというもの。
ほどよい緊張感が理想だという結論を提示した実験が以下のものです。
- ネズミに黒と白の目印を区別するように訓練する
- ネズミが区別を間違えた時には電気ショックを流して学習を促す
シンプルな実験ですが、ここで注目すべきは電気ショックの強弱レベル。
ある程度の強い電気ショックを与えるとパフォーマンスは向上しますが、最適な強さを上回るとパフォーマンスが低下してしまうことがわかりました。
つまり、高すぎず低すぎない適度な状態で緊張感を持つことでパフォーマンスが最大になるというわけです。
ほどよい緊張で成功率を上げてみよう!
とはいえ、頭では理解しても緊張することは止められません。ほどよい緊張を保つために、強い緊張をやわらげる方法をまとめてみました。
- 緊張するのは当然だと考える
- いつも通りのことをする
- 緊張しているとカミングアウトする
- 緊張している自分を認めてあげる
- 大きく深呼吸する
- 緊張していることを楽しむ
緊張している時こそ、ポジティブな心でいることが大切です。あれもこれもと余計な不安を考えてしまうと頭が真っ白になってしまうので、まずは目の前にある課題に集中してあげること。
緊張することで集中力や注意力がアップすると言われていますので、緊張感のレベルを上手に調整しながら成功率を底上げしてみてはいかがでしょうか。
編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部