入浴で快適な体メンテナンスを! ~ 実践編~

良質な睡眠を得るための入浴方法をお教えします

よい眠りのためには、シャワーではなく、ゆっくりと湯船に浸かって体を温め、体温を上昇させることが大切です。シリーズ第2回目の実践編では、より効果的な入浴スタイルを紹介。お湯の温度、入る時間、おすすめの入浴剤など、「もっと詳しく知りたい!」部分を、徹底追及していきます。

 

お湯はぬるめがベスト

身体をじわじわと温め、深部の体温を効果的に上げるには、ぬるめのお湯が一番。ぬるめのほうが長時間お湯に入ることができますし、身体にも負担がかかりません。のんびり湯船に浸かることで、リラックス効果もありますよね。熱いお風呂が好き、という方も、この機会にぜひ「ぬるめのお湯にゆっくり入る」方法を試してみてください。

 

入浴する時間にもひと工夫

入浴後から寝るまでに費やす時間は人それぞれ。でも、入浴してから少したつと眠くなってウトウト、という経験はありませんか? 見たいテレビがあるから早めにお風呂に入ったのに、肝心なテレビタイムはウトウト。そのうえ、ウトウトから目覚めた後は、逆に目がさえて眠れない……。こうなってしまうと、睡眠に向けての身体のリズムがすっかりくずれてしまいます。こうした悪循環を避けるためには、布団に入る予定の時間帯から逆算して、入浴する時間をスケジュールに組み込むことをおすすめします。眠くなる時間帯の目安は、入浴から2時間前後。つまり、この眠くなる時間帯に布団に入ることができるよう、生活スタイルを変えてみるのです。

 

眠りのための快適な環境づくりも大切

入浴後は、できるだけリラックスできる環境で過ごすこと。これも「よい眠り」のためには欠かせません。まず、部屋の明かりは落とし(暖色系の明かりがベスト)、音は控えめに。快適な室温を保つことも大切です。また、布団に入ったときに手足が冷え切っていると、深部温度が下がらず、よく眠れないため、お風呂上りには手足を冷やさないようにしましょう。もし冷えてしまったら、湯たんぽなどでもう一度足を温めて。足を温めることによって、毛細血管が開き、深部温度を下げやすくなりますよ。
また、寝るスペースは十分確保すること。大人でも一晩に20回程度寝返りを打ちますから、「動ける」スペースの確保は大切。睡眠中に動きがとれないと、寝つきも悪くなりがちです。

 

入浴できないときは

入浴できないときは、部分浴がおすすめ。手浴、足浴だけでも、身体はある程度温まります。足浴よりも手浴のほうが手軽にでき、また早く温まるのでおすすめですよ。

 

「生活リズム」づくりが大切!

このように、よい眠りのためには、入浴をうまく生活に取り入れることが大切。「入浴すればゆっくり眠れる」のではなく、あくまでも入浴を効果的に生活の中に取り入れ、よい生活リズムをつくっていくことがポイントとなります。

 

入浴剤を有効に使って より快適な睡眠を。

入浴剤は、入浴時のリラックス感、入浴後のスッキリ感、そして自然な眠りへの導入を手助けしてくれる必須アイテム。
当社の実験によると、ローズ系の香りの入浴剤のなかでも、香りの揮発性の高いものが、もっとも入浴後に「気分の落ち着き」と「すっきり感」を得られるとの結果が出ています。

 

香りの揮発性の高いローズ系の香り( RS )を使用した後は、「気分が落ち着く」「すっきりする」といった良好な覚醒状態の主観評価が最も高くなっています(グラフ①参照)。また、消灯後60分までの入眠過程と睡眠前期の評価(グラフ② 表③)からは、ローズ系の香りを使用した後、より快適な睡眠がとれていることがわかります。
入浴で一度頭をすっきりさせ、その後快適な眠りにつなげていく。メリハリのある生活リズムづくりに、ぜひ、香りの揮発性の高いローズ系の入浴剤をお試し下さい。

 

株式会社バスクリンはぴばす入浴と健康の情報ページは⇒こちら

 

この記事を書いた人

MrIsikawa
石川泰弘先生(お風呂博士)

株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。

著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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