「反事実的思考」がクリエイティビティを高める
「反事実的思考」とは?
「あの時、○○していたら、今頃は・・・」や「あの時、○○をしていなければ、今頃は・・・」といった、実際の事実とは別の結果を想像することを「反事実的思考」といいますが、これには2種類あります。
1つは、加算的思考です。例えば、「もし傘を持っていれば、雨に濡れることはなかっただろう」と考えることで、実際の事実に新たな要素(「傘を持つ」)を追加して考える思考法です。
もう1つは、減算的思考です。例えば、「もし雨が降らなければ、雨に濡れることはなかっただろう」と考えることで、実際の事実からある要素(「雨が降る」)を取り除いて考える思考法です。
この2種類の「反事実的思考」のうち、どちらがクリエイティビティを高めることに役立つでしょうか。それを検証した研究がありますので、次に紹介します。
クリエイティビティを高める思考法
米オハイオ大学心理学部のキース・D・マークマン博士らは、参加者に過去のネガティブな出来事を思い出してもらう実験を行いました。実験では、
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【執筆者プロフィール】
板生 研一
WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中