焚き火でコミュニケーションを深め、自律神経を整える

焚き火のあるライフスタイル

昔の日本の家屋には囲炉裏や火鉢があり、欧米では現在でも暖炉が一般的に使われており、火は私たち人間のコミュニケーションを促進する重要な要素として利用されてきました。

アフリカの部族のライフスタイルを174日間調査した、アメリカのユタ大学の文化人類学の研究では、アフリカの部族も日中の会話は経済的な問題や部族内のルール等についてのものがほとんどである一方で、夜は焚き火を囲んで、日中の緊張感から離れて、歌や踊りに興じるとともに、みんなが知っている人々についての魅惑的な物語を語って、親密度を高めることがわかりました。

また、近年は、キャンプブームが到来し、自然環境に五感を委ねながら、焚き火を囲んで、非日常を楽しむというライフスタイルも注目されています。さらには、こうしたアウトドアの環境をオフィスに持ち込んで、働きやすい空間を社員に提供する会社も増えています。

このように、焚き火のあるライフスタイルは住まいの中、アウトドア、オフィスと、多様な広がりを見せており、私たちの生活にプラスアルファの効果をもたらしてくれるようです。

次に、焚き火が私たちのコミュニケーションに与える効果について、興味深い研究をご紹介します。

焚き火がコミュニケーションを深める

焚き火が見知らぬ者同士の会話や親密度に与える影響について、日本の大阪ガス及び日本大学の研究者らは興味深い実験を行いました。実験では・・・

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【執筆者プロフィール】

板生 研一

WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中