不眠不休!アスリートな「心臓」(前編)

私達人間がだれでももつ「臓器」。みなさん、どれくらいご自身の臓器についてご存知でしょうか。筋肉や肌などは目につきやすいものなので、日頃意識されていることの一つかもしれませんが、内臓はどうでしょうか。言うまでもなく、私達の生命の維持にとってはなくてはならず、また健康や寿命を左右する大事な部分ですね。今月から主要な人間の臓器についてピックアップし、数回のシリーズでご紹介します。今回は内臓のスター選手?!「心臓」について。あなたはどれくらい知っていますか?

 

「死」とはどういうことか?

死の定義とは、とても難しいものです。脳が動いていない時、目が光を失った時などいろいろありますが、もっともわかりやすいのは心臓の動きが止まった時でしょう。当たり前のように、心臓は止まることがないのです。受精卵が胎児を形成し心臓が出来上がってから、一度も止まることなく、我々が死を迎えるまで動き続けるのです。

 

心臓はなにでできているか?

この永久機関のような心臓も出来上がっているのは筋肉です。全部で4つの部屋に分かれ、その複雑な構成は筋繊維が絡み合い、とても理にかなった動きにより血液を全身に送り出すのです。

心臓の筋肉は他の筋繊維とは区別され、心筋と分類されます。関節を動かす筋肉(骨格筋)や、内臓を動かす筋肉(平滑筋)との違いは、その繊維の走行にあります。心臓の機能として関節を動かすような大きな力が必要である反面、内臓を動かす筋肉のように疲労しにくく、さらに収縮する方向に多様性が必要なために、この両者の間をとった構造をしています。そのことにより心筋は力強く、複雑に収縮をしながら、疲れにくいという特性があるのです。では疲れにくい心筋ですがどれほどの活動をしているか考えてみましょう。

 

いつでもフルパワーの心臓

心筋の仕事量を考えことは、数字に置き換えると想像しやすいです。一回の血液を送り出す量は約80ml。1分間あたりの送り出す回数(心拍数)は約60回 とすると、1分間で4800mlを心臓から送り出すことになります。2リットルのペットボトル約2本分になります。

全身の血液量は体重の8%程度ですので、60kgの体重の方の場合、4.8kgとなり、1分間でほぼ全身の血液は一度は心臓を介することになります。これが一時間では300リットル、これはドラム缶1.5本分になります。

心臓のパワフルさをご理解いただけたでしょうか?もしこれでもイメージが湧きにくければ、心臓の大きさはこぶし大と言われることがあります。(あくまでも目安ですが)手の中に収まる程度のゴムボールを1分間60回のペースで握りつぶし、5分間でも続けてみてください。かなり困難であることがわかると思います。

それほどの動きを我々が意識しないところで常に活動し続けている心臓はいたわってあげなければいけない気もします。

 

続きは後編で。

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