クリエイティビティは鍛えられる

クリエイティビティを高めるための4つの行動特性

 クリエイティビティは、一部の天才だけのものであるという仮説が根強く信奉されていましたが、クリエイティビティは生まれ持った性質ではなく、鍛えることによって向上させることができるという考え方があります。アメリカの心理学者ロバート・エプスタイン博士は、以下の4つの創造性コンピテンシー(行動特性)を鍛えることで、誰でもクリエイティビティを発揮できるようになることを実証しています。

【4つの行動特性とは?】

① 保存:新しいアイデアをすぐに保存(メモ)できるようにする

② 挑戦:難易度の少し高い仕事に取り組み、ストレスや恐怖をコントロールしながら、高い目標に挑戦する

③ 拡張:専門分野に限定せず、様々な知識や経験を積む

④ 環境:環境を定期的に変えることによって、刺激を求める

 どうでしょうか?「なんだ、割と当たり前のことじゃん」と思われたかもしれません。同時に、「普段の生活で実行するのは大変そう」とも思われたかもしれません。でも、そんなに大げさに捉える必要はなく、ちょっとした心がけひとつで、この4つの行動特性を、自然に実践することができますので、次に、クリエイティブな著名人の実践法を見てみましょう。

日常生活で「挑戦」の機会を作り出す

先に述べた4つの行動特性の中でも、特に、「挑戦」はクリエイティビティの向上に対する効果が高いようです。自分の・・・

 

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【執筆者プロフィール】

板生 研一

WINフロンティア株式会社創業者&CEO / MBA&PhD(医学)/ SONY出身 / 東京成徳大学経営学部特任教授 / メンタル・マネジメント、クリエイティビティ・マネジメント、アントレプレナーシップの研究と実践 / 信頼できるエビデンス(海外学術研究等)に基づき発信 / noteで『起業家兼研究者が考える メンタル・マネジメント法』を連載中