入浴で快適な体メンテナンスを! ~まとめ編~

 

睡眠はキレイと元気の源。良質な睡眠のための、入浴方法のおさらいをしましょう

「入浴で快適な体メンテナンスを!」の1~2回目では、入浴と睡眠の関係、つまり生活リズムの大切さについて考えてきました。ではなぜ、睡眠は私達にとって、これほどまでに欠かせないものなのでしょうか。
睡眠の必要性を理解することは、快適な睡眠への一番の近道。あなたの睡眠スタイルを、今一度振り返ってみましょう。

睡眠はキレイと元気を守るカギ

睡眠不足が、身体や心に悪影響を及ぼしてしまうことはよく知られています。寝不足が続いたせいで、肌が荒れたり、集中力がなくなったり、イライラしたり……。睡眠が足りないと、なぜこうした不快な症状が現れるのか?その理由は、「睡眠不足によるホルモン分泌の低下」にあるのです。
よい眠りをとると、身体によいホルモンが、効率よく分泌されます。その代表格が「成長ホルモン」。成長ホルモンというと、子どもの成長のためだけに必要なものだと考えがちですが、いえいえ、そんなことはありません。成長ホルモンは、成人の細胞再生にも不可欠なもので、肌の弾力を保つ、軟骨発育の促進、脂肪の燃焼を促すなど、さまざまな働きを担っています。また、成長ホルモンは、加齢とともに分泌量が減少するため、分泌をできるだけ促すためには、成人にこそ、良質の睡眠が必要、というわけです。

何時間眠るのが理想的?

それでは一体、睡眠不足にならないためには、毎日何時間くらい眠ればよいのだろうと考える人がいます。
最適な睡眠時間は人によって異なり、自分にあった睡眠時間を見つけることが必要です。睡眠時間も大切ですが、良質の睡眠も非常に大切なんです。
では、「眠りの質」とは一体? 下のグラフを見てみましょう。

身体の成長や、疲労回復に欠かせない成長ホルモンは、入眠後最初にくる深い睡眠時に最も多く分泌されます。つまり、眠ってからの3時間に深い睡眠に入ることが良質な睡眠にとって大切、ということです。ですから、布団に入ってうとうとしていたり、目をつむっているだけでは「良い眠り」にはならないのです。ぐっすりと深い眠りに入っている3時間、これこそが、身体と心に必要不可欠な「質のよい睡眠時間」なのです。

生活リズムを見直してみよう

規則正しい生活をしているつもりなのに、それでも夜眠れない、と悩んでいる方は、今一度、自分の生活を振り返ってみましょう。

・眠くないのに布団に入っている
・寝る前にコーヒーやお酒を飲む
・寝る前にタバコを吸う
・寝る前に激しい運動をする
・寝る前にゆっくり入浴していない
・7~8時間以上眠らなければ、と焦っている
・ぐっすり昼寝をした
・入浴後に少し眠ってしまった

これらはすべて「眠れない理由」に該当するものばかり。また、女性の場合は生理などによるホルモンバランスの変化も睡眠に影響を及ぼします。

入浴方法にもひと工夫

「入浴で快適な睡眠を!」の1~2回目バスタイムでもお伝えしている通り、よい睡眠のためには「入浴」が欠かせません。ポイントは、入眠したい時間の約2時間前に入浴すること。ストレスなどで眠れない日が続くときは、ぬるめのお湯に20~30分ほどゆっくり入ってリラックス。また朝目を覚ました後、もっとすっきりしたいときは、熱めのお湯に3~5分入って交感神経を刺激。このふたつの入浴方法と、効果的な入浴時間帯を覚えておきましょう。
冬場は寒さで手足が冷え眠れないことも。良質の睡眠をとる為にも、シャワーではなく、入浴で体温を上げることが大切です。

また、時間軸で1日の生活を記録すると、あなたの生活リズムがより明確になります。起床時間、食事時間、ウトウトした時間帯、昼寝、入浴時間、布団に入った時間、睡眠時間などを数週間分記録すると、よりよい睡眠のための改善点が見えてくるかもしれませんよ。

よい睡眠は、美と健康のカギ!睡眠と入浴を軸に、生活リズムを改善し、より快適な生活を送りましょう。

株式会社バスクリンはぴばす入浴と健康の情報ページは⇒こちら

 

この記事を書いた人

MrIsikawa
石川泰弘先生(お風呂博士)

株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。

著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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