「ストレートネック」肩こりに悩むなら〜ストレートネックの原因と対処法〜(後編)

どんな人がなりやすいの?~4つの要因とは?~

後編では、ストレートネックになる主な要因を、3つ目からあげていきます。

3:猫背とも関係する骨盤の位置

デスクの椅子に座った時に、骨盤は前に倒れていますか?それとも後ろに倒れていますか?

後ろに倒れている場合の姿勢は、自然と猫背になっていると思います。これで肩こり姿勢の出来上がりですね。

良い姿勢を保つためには骨盤を起こすことが望ましく、この姿勢がもっとも肩や頸に負担のない姿勢となります。骨盤を起こした姿勢がちょっとしんどいなぁと思うようでしたら、筋力不足、運動不足のサインです。

骨盤を起こすためには、股関節を曲げる筋肉、腸腰筋を鍛える必要があります。良い姿勢をつくるにはまずは土台からということですね。

4:いかにも姿勢の良さそうな方

これは意外かもしれませんが、バレリーナやフィギュアスケーターなど、いかにも姿勢のよさそうな方もその可能性があります。つまり、過度な姿勢の矯正により、頚椎がまっすぐな位置をとっている、というのがその原因です。

 

「ストレートネック」予防と対処法

ご自身の思い当たる原因をよく思い返してみて、正しい対処を選びたいですね。

まずは長時間に及ぶスマホやパソコンの使用は控え、適度に休憩をとることが必要です。また負担の少ない姿勢を意識しましょう。ちょっと弱った腸腰筋を鍛え直し、骨盤を起こして軽く胸を張り(姿勢を起こし)顎を引いて下さい。きっとあなたは理知的に見えるはずです。

そして呼吸が楽になるのにお気づきですか?ガス交換の効率が上がり、頭の働きもスッキリすることを実感できると思います。

またヨガやピラティスを通して、緊張し続けている肩の筋を適度な運動とストレッチでほぐし、血液の循環を良くすることで肩こりのリスクは軽減できると思います。

身体との上手な付き合い方は正しい知識と日頃の実践から!

 

 

<ライター>

神保洋平(じんぼようへい)

1980年生まれ 山形市出身。H15~21 栃木県大田原市で回復期から生活期を支えるクリニックに勤務。 リハビリテーション部 主任を経て、 H19.2 認知運動療法士取得(マスターコース修了)。

H21~現在は、神奈川県の作業療法士養成校 作業療法学科にて専任教員を務めています。また、H27.3首都大学東京大学院 人間健康科学研究科 博士前期課程修了。現在 同大学院 人間健康科学研究科 博士後期課程 在学中。

趣味は楽器演奏(ギター、ドラム、ベース)、写真撮影、ドライブ、サイクリング。また、現在没頭していることは、質的研究(意味、価値観、同一性、自己論、ナラティブ、現象学)読書しながらの筋トレ。

好きな言葉は「真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての”真実”の疑いから始まる」(Byフリードリヒ.W.ニーチェ)。信念は「為せば成る」。
好きな音楽はWong Wing Tsan「夏の風車」。実は、以前某ワークショップで彼とご一緒させていただき、無理を承知でリクエストしたら快くOKを頂き、おまけにワーク中の演出としてサプライズ演奏!大感激でした。非常に思い出深い1曲です。とても奇策な方で、活躍されているにも関わらずとても謙虚、それでいて肩肘張らない柔らかい雰囲気が大好きです。

学会発表、講師活動、論文発表等多数。

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