還暦を超えてオスであり続けるために~弁護士・上西浩一さんのライフスタイルとしてのピラティス【My Story】(後編)


還暦は新たな60年のスタートライン

 

上西さんはことし還暦を迎えた。人生において「還暦」が持つ意味をどう捉えるかというのは人それぞれかもしれないが、上西さんはこれを、新たな60年のスタートラインとして位置付けている。

「人間の年齢が120歳を迎えることを大還暦と言います。ということは、人生というのは還暦、つまり60歳でいったん終わるんです。私自身は還暦を迎えた今、次の60年に向けて再始動するという感覚でいます」

再始動するこれからの60年は、次の時代を担う後輩を育てることに費やしたいと話す上西さん。酒を酌み交わしながらでしか伝えられないことも山ほどある。そのためにも、まずは自分が健康で居続けないわけにはいかないのだ。

実際に120歳まで生きる人はまだ稀だったとしても、「人生100年時代」はもうそこまで来ていると言っていい。2016年9月時点で、日本の100歳以上の人口は過去最高の6万5000人を超えた。最近になって生まれた子供の平均寿命は107歳になるとする推計もある。

100歳まで生きることが当たり前になる中で、従来通りの人生モデルに従って、65歳の定年以降を「余生」と位置付けていたらどうなるか。普通に考えて、残り35年をただ「休む」なんてことがあり得るだろうか?

座して定年を待つのではなく(上西さん自身は個人事業主なので定年はないが)、還暦を超えたタイミングで大還暦を見据える上西さんの人生観は、その意味で示唆に富んでいる。

「もちろん、ただ長く生きること自体が良いのではなく、心身ともに健康であって長寿であるというのが理想なわけです。私自身はなんの保証もない個人事業主としてやってきたぶん、健康の大切さは身にしみて分かっているので、健康なまま長生きしたい。ピラティスは死ぬまでやってやろうと思ってますよ」

 

オスとしてあり続けるということ

ピラティス以外にも週に1度は必ず山に登り、40歳を過ぎてシーカヤックも始めたという上西さん。身体を鍛え続け、新しいことに挑戦し続けるエネルギーの源はどこにあるのだろうか。上西さんの答えは驚くほど明瞭だ。

「それはもう、現役の男だからですよ。自分をかっこよくして、女性にモテるためです。オスなんですよ、いまだにね」

本気で弁護士になろうと思ったのも、元はと言えば「弁護士になったら付き合ってくれると囁いた女性がいたから」だという。昔も今も、オスとしての本能のままに生きてきたからこそのバイタリティーなのだと上西さんは言う。

「最近の若い男性の中には,恋愛に興味がないなんて言うやつもいるけど,それでは仕事を頑張ろうという気持ちが起きますかねぇ。異性を意識することも動機付けの一つになるのではないかと思いますが」

もちろん、上西さんが20代、30代だった頃とは社会環境が大きく変わっていることも理解している。

「昔は借金してでも男が奢るのが当たり前だったけど、男女の収入が変わらなくなったいま、同じことを求めるのはかわいそう。オスのメス化というのには、そういう社会的要因もあるのかもしれない」

ただ……と上西さんは続ける。

「やっぱり人間は、ある程度の緊張感を持って生きていないとダメになる。身体も頭も、生きている限りは使い続けて鍛えていかないと。弛緩も大事だけど、緊張も必要。これはピラティスだって同じですよね?」

 

弁護士 上西 浩一さん
黒潮総合法律事務所⇒こちら

1957年(昭和32年)生まれ。鹿児島県出身。
鹿児島ラ・サール高校卒業
中央大学法学部卒業
東京弁護士会所属
1991年(平成3年)弁護士登録(43期)、数か所の事務所で勤務
1995年(平成7年)上西浩一法律事務所開設
1999年(平成11年)上西・日高法律事務所に改称
2010年(平成22年)黒潮総合法律事務所に改称

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