誘惑に打ち勝つ!五本指で脳内ストレスをリセットする方法とは


何かを制御されたとき、人はストレスを感じます。その中でも多いのが日常に潜む身近なイライラ。「●●したいけど、やってはいけない!」と自制しなければならない場面に直面すると余計に切望してしまったという経験、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。

このコラムでは、ダイエットに悩む人の食べ過ぎを抑える際に起こる不安や緊張、衝動的なイライラに有効とされる「フォアヘッド・タッピング」について解説していきます。

 

ダイエット中に起こるストレス原因とは?

食事制限によるダイエットでストレスが溜まる原因の多くは「我慢」です。「甘いものを食べたいのに食べてはいけない!」と好きな物が食べられない状態は精神的な負担が大きく過度なストレスを与えてしまいます。

さらにイライラが増長すれば人間関係や仕事上のトラブルにも影響を与え、ダイエットに効果が見られなければ「自分はダメな人間だ」と自己嫌悪や罪悪感だけが残ります。理想と現実のギャップ、思うように進まないジレンマからやけ食いをして後悔する人も少なくありません。

このようなストレス状態になった時、私たちのワーキングメモリ(一時的に情報を記憶する脳の機能で作業記憶・作動記憶とも呼ばれます)は、「〜したい!」という欲望に抵抗しようと悪い方向で働いてしまいます。つまり、悪いことだと頭では理解していても自分の快楽を求めようと衝動を抑えることができない状態になるのです。

 

「フォアヘッド・タッピング」で脳内ストレスをリセット

フォアヘッド・タッピングとはタフツ大学の心理学者であるスーザン・ロバーツが提案したストレス解消法です。
もともとはダイエットに悩む人の食べ過ぎを抑える実験で生み出された方法で、5本の指先だけでストレスをリセットすることができると言われています。実際に、ニューヨークの病院で肥満体型の男女55人に食欲を感じた際にフォアヘッド・タッピングを行ってもらうという実験を行ったところ、食欲の抑制効果が実証されています。

〈フォアヘッド・タッピングの実践法〉
1.指を広げ、5本指を自分の額(おでこ)に置きます
2.額に当てた5本の指で、1秒ごとにおでこを軽く叩きます

上記の作業を、イライラやネガティブな思考が減るまで続けていくと、スムーズにストレスが減っていくと言われています。

では、なぜこのテクニックがダイエット中のストレスに有効とされるのでしょうか。その答えは、人間の脳が限られた処理能力しか持たないからです。前述にも記した「ワーキングメモリ」は、与えられた情報が多すぎると負荷がかかり過ぎて処理しきれないことがあります。

強い欲求やストレスからパンク状態になっているタイミングで「おでこを叩く」という単純な作業を入れると、ワーキングメモリは指の動きや額が叩かれる感覚などの情報も処理しようとします。
ところが、同時に大量の情報が入るとワーキングメモリの容量オーバーが発生してしまい、新しく入ってきた情報に処理能力を分配するという現象が起こります。
その結果、「〜したい!」という古い欲求に関する情報が追い出され、「おでこを叩く」という新しい情報が優先されるのです。その結果、脳内ストレスがリセットされ、イライラやネガティブな思考が取り除かれていくのです。


編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部