イライラ解消の心理学!【ペルソナ・ペインティングとゲシュタルト療法】


恋人や友達とケンカしてしまった……
仕事が上手くいかない……

「毎日が最高!」と思えるような理想の生活を送ることは意外と難しいものです。とりわけ人と接することが多い現代では、学校や職場、家庭はもちろん、今やSNSからもストレスを感じている人が多くいると言われています。

誰かに叱られたり、クレームを受けてイライラする。そんなとき、どうすればイライラを解消できると思いますか?

ここでは今日からできる「イライラを抑え、ストレスを感じにくくする方法」を解説します。

 

イライラしやすい人の特徴とは?

イライラしやすい人は、自分中心の考え方をしがちです。

「これだけ頑張っているのに」
「こんなに尽くしているのに」

自分の努力を周囲に認めてもらえないことに「なぜ?」と不満を抱き、悲劇の主人公になったような気分になった経験、誰にでも一度はあるはず。ですが、これでは自分の中でストレスを溜めてしまうだけ。問題を解決するどころかイライラを増長させてしまいます。

イライラを抑えるためには、このような自己中心的な考えから抜け出す必要があるのです。

 

イライラ解消法1.「もう1人の自分をつくる!」

では、ストレスと上手に向き合っていくには具体的にどうすればいいのでしょうか。すぐにできる実践法のひとつに「ペルソナ・ペインティング」と呼ばれる方法があります。

ペルソナ・ペインティングのやり方はとてもシンプル。
自分ではない「別の誰か」になるだけです。

日常生活の中で別人になりきることでイライラの感じ方を変えていくもので、ストレスが少ない人ほど無意識に行なっていると言われています。

例えば、親に言われて腹がたつことでも恋人なら聞き入れるという「親と恋人で接する態度が違う」、これもペルソナ・ペインティングです。

心理学者のユンクが提唱した「人は状況に合わせて複数のキャラクター(=ペルソナ)を使い分けている」という言葉が示す通り、「ペルソナ=仮面」を付けて別人に変身すれば、イライラ解消に繋がるのです。

・仕事で上司から怒られた、取引先からクレームを受けたら?
「自分は超一流のサービスパーソン!」

・恋人のワガママに耐えられないときは?
「自分は世界を股にかけるNo1ホスト!」

・面倒なことを命じられたら?
「自分はカリスマ的存在として崇められている執事!」

このように思い込んでみましょう。何があっても平常心で対応することがイライラを抑えてくれます。

 

イライラ解消法2.「自分の気持ちに気づき、未完の問題を完了させる」

不快な気持ちを解消する方法として「ゲシュタルト療法」の考え方があります。

「ゲシュタルト療法」では、過去のことに着目するのではなく、「今、ここ」の気持ちや感覚を大事にします。

例えば、「職場の上司に怒鳴られてイライラした」とします。

このとき感じた不快な気持ちを納得しないまま無視したり、抑圧すると不完全な状態で留まることになり、何度も繰り返し不快な気持ちを再体験することに繋がります。
これを「未完の問題」と言います。

ここであらためて、「今、この瞬間」に自分が感じている気持ちに目を向けてみることが大切です。言えなかった言葉を言ってみる。表現できなかった感情を表現してみる。とれなかった行動をとってみる。こうすることで未完の問題を完了させることができます。

未完の問題を完了させることで、捕らわれていた感情や痛みが消滅し解放されることに繋がります。

最後に、ゲシュタルト療法を創設したフレデリック・S・パールズの思想を盛り込んだ詩「ゲシュタルトの祈り」をご紹介します。

私は私のために生きる。
あなたはあなたのために生きる。
私は何もあなたの期待に沿うためにこの世に生きているわけじゃない。
そして、あなたも私の期待に沿うためにこの世にいるわけじゃない。
私は私。
あなたはあなた。
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

この詩は、何かの犠牲になることなく自分を大切にすること、他人を尊重すること、健全な人間関係はその上に成り立つという事を語ってくれていると思います。人間関係に疲れ悩んだ時に思いだしてみてください。きっと心が楽になるのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。イライラと上手に向き合って、より良い人間関係を築いてくださいね。


編集:COCOLOLO ライフ magazine 編集部